2022年5月11日水曜日

音楽的、レガート奏法



レガート奏法というのは、ピアノの技術の中でも、
独特で、大事なことと見なされています。

最初はただ、音をつなげて弾けばいいのですが、
それだけでは、どうも物足りなくなることがあります。

例えば、ショパンのノクターンのメロディ。
もしくは、バッハの旋律。
ただ、つなげていても、なんとなくパサパサする、と
そう感じられたら、
あなたは、レベルが上級です。

そういう時にどうすればいいのかと言いますと、
言葉で説明するのは、ちょっと難しいですが、
主に、指で押すような感じで弾きます。

ピアノというのは、一度音を出してしまったら、
そのあとは、変えることができません。
ですので、一度弾いたら、それで終わり、と、
パーカッションのように弾くかもしれません。

そこを、ちょっと趣向を変えて(?)、
キーを押し続けるのです。
まるで、チェロで弓を引いている時のように、
押さえながら、弓を進ませます。
つまり、次の音に移ります。

と、
変なハナシですが、こんな風に考えて弾きますと、
かなり音の違ったレガートになる可能性があります。

一音一音、手首の勢いで弾いているような方は、
ぜひ、この奏法を試されてみてください。
きっと、変化が出てくると思います。


* まとめ

キーを押し続けて、次の音に移る弾き方


 

 


Chiyo

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2022年5月10日火曜日

前にできていた曲が、できなくなってる


 以前に、仕上げた曲を、また出してきた弾きたくなります。
すると、
なんだか調子が変です。
あんなにスラスラできていたのに、
ちっともできなくなっています。
逆戻りしたのかと、あわてたりします。

だから、と、
キープするために、昔の曲も、
もっと定期的に弾いておかなくてはならないと
お考えの方もあります。

でも、だんだん習う曲が増えるにつれ、
そうはいかなくなってきます。

実は、
そんな心配はしなくても大丈夫です。
冷凍庫に入っていたものを出してきて、
また、ゆっくり加熱すればいいのです。

その時に、
電子レンジでチン!と、解凍できると思ってはいけません。
気持ちとしては、
「また、この曲をゼロから習うのだ」という意気で
片手ずつ、ゆっくり、
そして、少しずつ両手で、とやっていきます。

すると、
なんのことはありません。
スラスラ行ってしまいますし、
焦りもないどころか、
基礎は固まっているのがわかります。
また、
さらにきめの細かい演奏ができたりします。

ということを、知っていると、
どんどんレパートリーの箱がふくらんでいくのが、
楽しく思えてきます。


* まとめ

以前に習った曲を出してくる時は、
「新曲」のつもりでさらっていくと、カンタン




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2022年5月9日月曜日

こういうことは、誰も教えてくれない

音楽院の授業では、
音符を読むことや、
耳をよくすること、
リズム感をよくすることを大切にしますし、
楽器では、うまく扱えるように
技術的なことを勉強します。

その一方で、
大事なのに、誰も教えてくれない、ということもあります。
まぁ、教えようがないので、
本人にまかせるしかないのかもしれません。

私が感じているのは、
イマジネーションを鍛えておくことが、役に立つ、
ということです。
音楽をやっているのですから、
特に、聞こえるものからのイマジネーション。

これができるからこそ、
人間の奏でる音楽は、素晴らしくなれるのだと思います。

ここのお寺の鐘は、寂しい感じ
このコーヒーカップの音をたたくと、活発な感じ
この人のしゃべり方は、思いやりがある感じ
などなど、

なんでも、ふだんから、
ちょっと耳をすませて、
それが、どんな感じに聞こえるか、というのを、
言葉で言ってみる、というのは、
ピアニストにとっては、
いい訓練になると思います。

あとで、ピアノで表現をするときに、
そのイマジネーション力を発揮できると思います。



* まとめ

耳と、言葉をつなげる習慣 → イマジネーション力



 


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2022年5月6日金曜日

ムスリムの、リトルピアニスト



 

 私の勤める音楽院では、ムスリムの生徒さんも
いく人かあります。
先日、ラマダーン月が終わりました。
ご存知かもしれませんが、
その月は、みなさん、断食をするのです。
と言っても、日が沈めば、たっぷり食べていいのですが。

最初は、みなさん顔色が悪くなって、
つらそうにしてますが、
しばらくすると、元気マンマンになっているのが、
私にもわかります。
なんとなく、身が引き締まっています。

ところで、
それが、冬に当たる年は、まぁいいですが、
夏の暑いときに、
そして、しかも日が沈むのが夜10時ごろ、となると、
ずいぶん大変かもしれません。
何しろ、昼間は、水だって飲んではならないのです。

子どもは、参加しません。
13歳ごろに、始めるといいます。
ですが、私のクラスには、
がんばりやさんが多いのか、
8〜11歳の生徒さんが、完ぺきにこなしたりしました。
休みの日だけ、とか、
バカンスの時だけ、という人もいました。

それでも、ちゃんとピアノは弾いているのです。
体育の時間だって、「ちゃんと頑張ったよ」と
得意そうにしています。
そうですか、そうですか、
これは、きっと精神もきたえられるのかな、と
思ったりします。

そして、
私も、その恩恵にあずかります。
ラマダーンが終わると、お祭りがあります。
私は、あるお母さんから、
そのお祭りの、おすそ分けをいただきました。
手作りのお菓子です。

それが、美味しいのなんのって!

オレンジの花の味、
バラの香り、
ニッキ、
はちみつ、
ゴマ、
アーモンド、
それがまざって、何個でも食べられそうになります。
断食をしなかった私は、
これでいいのだろうか、とちょっぴり心配になりますが。

まぁ、いいか。







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2022年5月4日水曜日

スランプ的、気分


ピアノを続けていると、
たまに、スランプ的な気分になったりします。
そういう時、何もしない、というのもいいです。
暖炉に、薪を、くべすぎて、
酸素が足りなくなっている感じの時です。

それから、
もう一つ、やってみるといいのは、
「意味のないこと」をする、です。
わざと、意味のないことをします。

気ままに弾く、
易しい曲を、スローで弾く、
易しい曲を、超スピードで弾く、
ただ、鍵盤をガチャガチャ押さえて弾く、
難しい曲を、「その気になって」弾く、
全然、思ってもみなかったジャンルの曲の楽譜をゲットする、
などなど、

いつもと逆のことをしてみます。
そんな遊び方も、あると思います。

私は、と言いますと、
変な時間に弾く、というのがあります。
たとえば、真夜中に、弾きます。
すると、なんだか、上手くなったような、
不思議な感じがします。

今では、そういうことはあまりないですが、
以前は、友だちと話し込んで、
夜更けに、ピアノにさわったりすると、
いつもと違った音が聞こえたりしました。

みなさん、どんな「意味のないこと」をなさるか。
なんでも、自由に発想なさったらいいと思います。








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2022年5月3日火曜日

何を練習するかで、上達が決まる


 

趣味でピアノを弾いているのですから、

どんな曲を弾いたっていいのです。
別に、規則はありません。

一方、
教える側としましては、
上達してほしい、という願いがありますので、
もし、どなたかがレッスンに見えれば、
曲選びは、慎重に行います。

曲を選ぶときに、
私のアタマの中に、どういうことが起こっているかと言いますと。

1)ご本人が、今、「どんな曲の気分か」を大事にする

2)その曲を通して、どんなスキルをゲットできるか

と、
この2つが、大きな基準になります。

1)は、おわかりのように、
「弾きたい」という気持ちは、とても強力なエンジンですから、
これがあると、スイスイ進めます。

次の、2)ですが、これには、いろんなことが含まれます。

テクニック、
リズム、
楽想、
様式を学ぶ、
筋肉をつける、
ある特定のクセをほぐす、
などなど、

書き出したらキリがありません。

ということは、逆にいうと、
どんな曲でも、たいてい、ゲットできるスキルがある、
ということかもしれません。
ここは、
およその、目的をはっきりさせて、
取り組むようにしています。

ただ一つ、
気をつけていることは、
その人の、今という時にかなっているか、です。
やさしすぎでもなく、むずかしすぎでもない、
というようなこととも言えますが、
もうちょっと、複雑です。
今、そういう波に乗っているか、というようなことです。
そこが、微妙です。

言葉では、説明できませんし、
考えても見つかりません。
カン、で行きます。
そこは、教える側の、センスが問われると思います。
そこが大事なように、思います。

このプロセスが進み、
その曲が弾けるようになって、
生徒さんが、ぐんとレベルアップされるのを見ますと、
とても、うれしくなります。



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2022年5月2日月曜日

強弱は、上手に弾くカギ


 フランスの音楽院では、今、試験の季節です。
本番が近づいてきて、最後の詰めをやっています。
だいたい、みなさん緊張して、
「ミスをしないように」弾こうとしています。

ミスの数で、点数をつけていると思っているようです。
これこそが大きなミスです。
試験の審査員だって、
いい音楽を聴きたいと思っているのです。

そのいい音楽というのはどういうのかというと、
やはり、何か感動するものがある、ということだと思います。
それには、まず、
強弱をよくお勉強することがカギとなったりします。
ただ、ボリュームを上げ下げすればいいのではなく、
どうして、ここで盛り上げたいのか、
どうして、ここでおさまっていくのか、
それを感じて、弾くのです。

そんなに難しいことではありません。

そこに目をつけて練習を始めますと、
また違ったことが見えてきますし、
あら不思議、ミスタッチの自然解決もあったりします。
さらには、
その方が楽しい、と思う人もあります。



* まとめ

強弱をつけて弾くとき、ちょっと掘り下げて




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2022年4月29日金曜日

古いことを捨てて、新しいことを始める


4月になって、新しい受講生の方が、いく人か同時にいらっしゃいました。
日本の暦と関係しているのかもしれないと、思いました。
よくわかりませんが、
私も、つくづく、うれしく、
新しいことを始める楽しさを、味わっています。

それにひきかえ、
ご存知の通り、
フランスでは、6月で学年が終わるので、
ちょっと、リズムが違います。
このごろでは、
試験の雰囲気がただよっています。

音楽のコンクールもありますし、
学科の、バカロレア試験の、模擬テストやら、
口頭試験の準備、
それから、関係ないかもしれませんが、
結婚式の季節も、始まります。

フランスでは、結婚式は、必ず土曜日。
冬には、めったに行われないですが、
4月にもなりますと、だんだん、行われるようになります。

どうやって、それがわかるかといえば、
土曜日に、車のクラクションの音が、聞こえます。
プープー、と、何台ものクラクションが聞こえたら、
それは、結婚式。

などなど、フランスでもやはり、
新しいことを始める季節、ともいえます。
だいたい、
先日のイースター祭りは、
イエスキリストの「よみがえり」のお話ですから、
それもまた、
新しいことが始まる、という気分になります。

私も、新しい気分で、
ワクワクしています。









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2022年4月28日木曜日

ピアノ上達の、その力はどこから?



 

 太線でも、細線でも、点線でも、
ピアノを続けていますと、
必ず、上達します。

それは、保証済みです。

逆に、
いっぺんにたくさん練習したり、
猛烈に短い間、練習しても、
あまり満足はできないかもしれません。

それは、
タバコを一回吸っても大丈夫なのと同じです。
もし、一回吸っただけで、
命がなくなったりするのでしたら、
だれもよりつかないと思いますが、
続けてやると、効果が出てきてしまう。

私も、
毎日ケーキを食べることはしませんが、
たまになら、まぁ、大丈夫です。
もし2日おきに食べていたら、
少しずつ、
体型も変わっていくはずです。

それと同じで、
続けてやる、というのは、かなり強力なことのようです。
細線でも、太線でも、続けていると、いいですし、
私の見てきて思うのは、点線で続けても
かなり、いけます。



* まとめ

点線でも、続けると効果が出てしまう






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2022年4月27日水曜日

独学パワーについて


 ピアノ練習の、独学パワーについて、いつも素晴らしいと思います。

もちろん、
実際に独学の方もそうですし、
また、先生についている方でも、
独学の部分が、かなりあります。

それは、
他の人の演奏を聴いたり、
自分で、こんな曲を弾きたい、と感じたり、
そして、楽譜を手に入れてみたり、
あ、今度は、あそこでストリートピアノを弾いてみようか、と
計画したり、
自分で、ピアノの方に向かっていく時
「独学パワー」が発揮されていると思います。

さらに掘り下げていきますと、
一つの曲を作り上げていく時に、
先生がどうとおっしゃったから、というのではなく、
自分で、「こうしたい」という表現を探しているのも、
これまた、独学パワーだと思います。

その部分を、広げていきますと、
どんなレベルでも、
推進力が増すと思います。
ぐんぐん、話が進んでいくと思います。




* まとめ

ピアノが弾きたいという気持ちだけでなく、
自分で何かしようとする時、「独学パワー」が起動







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2022年4月26日火曜日

上達していない、という感じ


 ピアノを練習していて、上達していない感じのすることがあります。
スランプ的な感じ。

そう感じるのは、よく練習している人にあらわれます。
コツコツやっていると、必ずと言っていいほど、
そういう時があります。
それは、よく練習している証拠でもあります。

外側から見ていますと、
実は、進んでいるのがわかります。
でも、ご本人は、気づけません。
それは、肉や血のように、身についていくものなので、
なかなか、気づけないのかもしれません。

それこそ、本物の上達なのですが。

いずれにしても、
それでいいですので、そのままお続けください。
しばらくすると、パッと視界が開けるような時が
来るかもしれませんし、
それから、
以前の録画と比べてみると、
やっぱり、どこか、上達してるな、と
気づくかもしれません。

応援しています。


* まとめ

スランプ的な気持ちは、
コツコツやっている人にしかあらわれない。
ぜひ、そのまま。




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2022年4月25日月曜日

ブルドーザー的、練習法

音楽院で、ちょっとでも私が席をはずすと、
生徒さんは、一生懸命さらい始めます。
うまくいかなかったところを、
もう一度、練習しようとしているようなのです。

それは、小さい子どもさんも、
上級レベルの人も、同じように。

ところが、
そのやり方は、たいてい、
いいテンポで、弾ききる、という感じです。
勢いをつけて、ブルドーザーで突進、という感じなのです。

それでもいいですが、
もし、それで、うまくいかない場合は。

少しテンポを落として、
そこを、やさしくなでるように、扱ってやるのもいいです。
少しゆっくり目で、何回か、繰り返す。
それだけでいいのです。

(テンポを落としていくと、
なんなく弾けるようになる速度が見つかります。
そのテンポで)

すぐに、テンポを上げて、
「できるようになったかな?」と試す必要もなし。
できたら、次の日も、また、
同じことを繰り返します。
すると、
必ず、すらっとできるようになる日が来ると思います。

それどころか、
私が席をはずしている、わずかな間にだって、
改善するかもしれません。

 



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2022年4月23日土曜日

ピアノ譜読み、スピードアップ その4

ピアノ譜読みをするときに、皆さん、よくワナに落ちています。
譜読みをスピードアップしようと思って、
すぐ、全部弾きたくなっています。

もし、短距離でやりとげたかったら、
バラバラにしてから取り組む方がいいのです。

そこで大事なのが、
音とリズムを分ける、です。

1)指づかいを見て

)音を見る。このとき、
リズムは、まだ、どうでもいい


そうでなく、
音もリズムも完璧にやろうとする人が多いです。

すぐ、
メロディーを聞きたくなってしまうので、
当然なのですが、

まぁ、
リズムと音を分ける、という習慣をつけてしまうと、
何のことはないです。
スラスラ、
段階を追って、譜読みができるようになると思います。


* まとめ

まずは、
リズムは無視して、音を読んでいく

 


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2022年4月21日木曜日

ピアノ譜読み、スピードアップ その3

古典もの、バロックでは、そういうことはありませんが、
ロマン派、現代物の楽譜では、
五線譜の五本線だけでは足りなくて、
上や下に、追加の線がたくさんついています。

この追加がある時、
私は、苦労しています。
これだけ年を重ねて、
毎日のように楽譜を見ているのに、
あの、追加の線の音を、ぱっと見で言い当てることはできないのです。
情けないです。

ですので、
毎回、いちいちその音を読んで、
確認して、
時には、鉛筆で、音名をこっそり書いたりもします。

ところで、
そんな時に、譜読みは、スキップで読みます。
知っている音から、順に登ったりおりたりしますが、

ド、レ、ミ、と登っていくのでは、時間がかかります。
ですので、
一つ飛びに、
 
ド、ミ、ソ、シ、レ、ファ、ラ、、、と登り、

ド、ラ、ファ、レ、シ、ソ、ミ、、とおります。
これを覚えておきます。

線の上のもの、
もしくは、
線と線の間のもの、だけを見ていけばいいです。

こうすることで、
かなり、スピードで、音名を当てられます。


* まとめ

知っている音から、登ったりおりたりを、
一つ飛び










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2022年4月20日水曜日

ピアノ譜読み、スピードアップ その2


新しい曲をもらって、ワクワク、譜読みを始めます。
どんな曲かなぁと、譜面ヅラをながめます。
そして、ちょっと弾いてみます。
うわぁ、いい感じ!
もう、やる気マンマンになります。

さて、どういう手順で、仕上げていきましょうか?

それは、人それぞれ。
人によってずいぶん違うと思いますので、
私のやり方を、書いておきます。

1)まず、片手ずつ、音を探していきます。

2)リズムは、今のところ、無視。

3)指づかいを、確かめていきます。

(もう譜面に書いてあれば、いいですが、
書かれていなかったら、ちょっと一仕事になります)

4) だいたい、音がつかめるようになったら、
リズムも、取り入れていきます。

5)片手ずつ読めたら、私にとっての「譜読み」は、
ほぼ終わりです。
片手ずつ、じっくり、練習します。

あとは、両手で弾けるようにします。


というのが、私のやり方。
これが、一番最短距離を行っています。
(初見の訓練をするときは、また別)

初心者の方も、プロの方も、
同じような仕組みだと感じています。



* まとめ(コツ)

譜読みは、片手ずつ、が最短






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2022年4月19日火曜日

ピアノ譜読み、スピードアップ

だいたい、日本の方は、譜読みがお上手です。
たまに、
もう少しラクにできたら、と思う方がおられますので、
ここに書いておきます。

まず、
和音を読むときに、
和音の前で、「うーん、うーん」と、
うなっている方。
(もちろん、実際にうなっているのではなくて、
そういう感じが伝わってくる)

漠然と、和音だけにらんでいても、
なかなかうまくいきませんが、
一つ一つの音を質問してみますと、
スッキリ、さっぱりと読める方が多いです。

その調子で、
いつも、下から上へ読みます
ここが大事です。

雪だるまを作るときに、
下から、作っていきます。
それと同じです。

また、
アイスクリームを2玉、3玉、
コーンに積んで食する人は、
フランスには多いですが、
その時も、
下から、「バニラ、チョコ、カフェ」と、
玉を積んでいきます。

和音も、そうです。
下から読みます。
これは世界共通。

ド、ミ、ソの和音。
ド、ファ、ラ、
などなど、下から読んで、
ピアノの鍵盤で、順繰りに、音を確かめていきます。

すると、
15秒以内で、コトが済みます。


* まとめ

和音は、
一音一音、下から読んで時間縮小

 


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2022年4月17日日曜日

ピアノの先生の、影響


コロナも下火になって来ましたので、
フランスの音楽院での色々な活動も、
元どおりになってきました。

先日は、久しぶりに、他の音楽院に招待されて、
コンクールのジャッジをしてきました。

毎回、知らない生徒さんに出会うのは、
ワクワクと、楽しい仕事です。

短い時間で、
なるべくそれぞれの生徒さんの観察をします。
もちろん、音を聞きます。
その人それぞれの個性、才能を、探し出そうとします。
そして、
色々なコメントを残して帰って来ます。

今回は、3人のピアノの先生がいるところでした。
すると、
これは、毎回そうですが、
なんとなく、
「あ、この生徒さんは、あの先生の」と、
わかってしまいます。

知らないうちに、
先生の影響が出ています。
なんとなく、シャッキーン、としている音楽。
ともかく情緒を優先する音楽。
なんとなく控えめな表現。
などなど。

ジェスチャーも、そうです。
これは、口で説明したからどう、というより、
見よう見まねで、伝わっていくものだと思います。

なかなか、面白いものです。
と、同時に、教える側にいる私としては、
しっかりしなくては、
と、エリを正す、というような気持ちにもなります。

今回は、
同時にギターのコンクールも開かれていました。
最後の上級クラスの方では、
ピアノとギターが合流しての審査となりましたので、
私も、ギターの演奏を聴けることになりました。
その中で、
「Sakura 変奏曲」という長い曲があって、
実にステキでした。
あの、「さくらさくら」のです。
なんだか、誇らしくも思いました。








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