日本の、ある受講生の方とお話をしていて、ストピの話になりました。
暗譜しなくても大丈夫か、ということです。
いいでしょう、とお話したのですが。
はたと、考えてしまいます。
クラシック音楽は、コンサートホールで行われて、
そのために、
チケットを買ったり、
楽しみにしていて、
当日夕方は、お出かけ服を着て、
聞きに行きます。
会場では、
プログラムを買ってもらったりした思い出があります。
幕あいには、飲み物を買ってもらったりもします。
最後のアンコールは、もう、楽しくって、
拍手にも、精が出てしまいます。
などなど、
そういう楽しい思い出があるものですから、
演奏者がステージに出てくるときの緊張とか、
第一音が出てくる、あの瞬間のことも、
よく覚えています。
さて、
それでは、ストピは、と言いますと、
日本のことは、よく知りませんが、
大勢の人が、自由に聞いているのだと想像します。
聞きたくなければ、通り過ぎますし、
興味があれば、ちょっと立ち止まって。
一方、弾く人は、
弾きたいから、弾くのでしょうが、
それぞれ、いろいろな気持ちで、だと思います。
練習の成果を発表しよう、と、緊張していたり、
ラクラク、得意げだったり、
もしくは、
心の慰みのためだったり、
単に弾きたいから、と、
いろいろでしょう。
私などは、夜おそく、
駅で人を待っているときなど、時間つぶしに、
弾いたりします。
駅構内で、よく響くのが、おもしろいです。
また、
バイオリンの人とのコンサートの前に、
リハーサルをしに行ったこともあります。
「めずらしい」と、楽しんでもらえましたので、
一石二鳥。
私の生徒さんの中には、
試験曲を練習に、行く人もあります。
ストリートアートは、もともと、
規則も何もなく、自然発生したのです。
社会の迷惑にならない程度で、
自由な発想で、どんどん弾いてもらいたいと思います。
Chiyo
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フランス在住ピアノ講師
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