ピアノを弾いていて、何かをうまくしようとすると、
逆に、それがうまくいかない原因になっていることもあります。
それを無くしていくのが、
われわれ、教師の仕事かもしれません。
その大きな一つに、ミスタッチ問題があります。
どんな人でも、ミスタッチは無くしたいと思います。
そのために、
あまり慎重になりすぎて、
体を硬くして、
呼吸も止めて、
そろりそろりと進んでいくような弾き方になってしまいます。
それでは、技術的に逆方向に進んでいますし、
そんな環境では、音楽的に自由に表現できません。
ドラッグを利用して、
そういう硬さを減らすという手段もあるかもしれませんが、
これ自体が問題となりますので、それはさておき、
真っ向にやっていこうとしたら、
ミスタッチを受け入れるしかないと思います。
まるで、赤ちゃんが初めておさじでご飯を食べる時のように、
ボロボロこぼれてもいい、とする。
それでも、
「あ〜できた、できたネ」と応援しているうちに、
だんだん大きくなって、
しまいには、大人になって、
エレガントにお食事ができるようになります。
新しい曲を習っていくときは、
毎回、赤ちゃんのように、ボロボロ音をはずす。
それは、仕方ない、と割り切って、
おおらかにやっているうちに、
だんだん弾けるようになっていきます。
体も、リラックスしたままで、
音楽的にも良い演奏ができる、いい土壌ができると思います。
* まとめ
新しい曲を習うときは、
ボロボロ音をはずして、いいジェスチャーを優先
Chiyo
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フランス在住ピアノ講師
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