ピアノを習っている時に、どの曲を弾くか、ということは、
いろいろ書いています。
では、講師の方では、どのようにチョイスしているのか。
それは、人によって色々です。
私の友人で、音楽院にいる限りは、
絶対に、生徒さんにモーツァルトの曲は与えない、と
言っている人もいます。
難しすぎるから、もっと後になって、
大人になってから、勉強するべきだ、と言っています。
彼女は、国家試験の時にも、
そのようなことを主張したそうで、
私は、びっくり。
それはそれは、
ものすごい勢いで答弁したらしく、審査員も、
へぇ、なるほど、と言って、
何も言ってこなかったそうです。
それはともかく。
私は、どうかと言いますと、
まず、大きく分けて、2種類のケースがあると
考えます。
1)試験や、コンサートなどで、
その人の持ち味が生かされるもの
2)その人が苦手としている部分を伸ばすもの
なにも、コンクールに参加するのに、
苦手な曲を選ぶ必要はないわけです。
その人にあった曲が、いいです。
けれど、そんなことばかりしていますと、
栄養がかたよりますので、
そのあたりは、バランスを見ながら、
時々、2)のような曲も、選びます。
そうして、
様子を見ながら、長い目で、やっていきます。
それは、
はっきりしたルールがあるわけでもなく、
また、その方の、その時に弾きたい、という内なる声に、
耳を傾けながら、
やっています。
いずれにしても、ピアニストにとっては、
レパートリーは、ものすごく豊富ですので、
チョイスがたくさんある、というのは、
ラッキーなことだと思っています。
Chiyo
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フランス在住ピアノ講師
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