2021年6月4日金曜日

ピアノ曲の、難易度


 ピアノ曲の難易度を決めるのは、なかなかややこしいです。

A さんにとって難しいことでも、
B さんにとっては、た易い、ということはあります。

また、
譜面づらを見ると、なんだかスカスカかしていて、易しそう、
と思っても、
いざ、弾いてみると、難しかったりします。

ゆっくりテンポなら大丈夫だけれども、
テンポを上げたら、
途端に難しくなることもあります。

その逆もあります。
譜読みが難しかったけれども、
技術的には、結構、手におさまりやすかった、
ということもあります。

たとえば、
シューマンの曲は、見かけより、
難しく(私は)感じます。
また、
同じエチュードでも、
もちろんどちらも、とても難しいには違いありませんが、
ショパンより、リストの方が、
ちょっとまし、という気がします。

また、
音の数が少ないから易しい、とも言えません。
ある程度、力を抜いて、
寄りかかって休む場所、みたいなものがある方が、
弾きやすいこともあります。
そのために、
ちょっと力が要りそう、という曲の方が、
弾いているうちに筋力もついて、
弾けてしまうこともある。

チョン、チョン、と絶えず軽い音で、
早いテンポで刻まなければならないようなのは、
音の数が少なくても、
とても弾きづらかったりします。
(例 リスト「小人の踊り」)

何れにしても、曲の難易度、というのは、
各人の持っている筋肉、手首の使い方、
腹筋の使い方、
などによって、ずいぶん変わってきますので、
一概には言えない、と思います。

いろいろなところに書かれている難易度順位は、
大体のことがわかるにしても、
各人にとっては、
当てはまらないことが多いと思います。

みずから経験を積んで、実感されるのが、
一番だと思います。




Chiyo

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