2022年4月27日水曜日

独学パワーについて


 ピアノ練習の、独学パワーについて、いつも素晴らしいと思います。

もちろん、
実際に独学の方もそうですし、
また、先生についている方でも、
独学の部分が、かなりあります。

それは、
他の人の演奏を聴いたり、
自分で、こんな曲を弾きたい、と感じたり、
そして、楽譜を手に入れてみたり、
あ、今度は、あそこでストリートピアノを弾いてみようか、と
計画したり、
自分で、ピアノの方に向かっていく時
「独学パワー」が発揮されていると思います。

さらに掘り下げていきますと、
一つの曲を作り上げていく時に、
先生がどうとおっしゃったから、というのではなく、
自分で、「こうしたい」という表現を探しているのも、
これまた、独学パワーだと思います。

その部分を、広げていきますと、
どんなレベルでも、
推進力が増すと思います。
ぐんぐん、話が進んでいくと思います。




* まとめ

ピアノが弾きたいという気持ちだけでなく、
自分で何かしようとする時、「独学パワー」が起動







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2022年4月26日火曜日

上達していない、という感じ


 ピアノを練習していて、上達していない感じのすることがあります。
スランプ的な感じ。

そう感じるのは、よく練習している人にあらわれます。
コツコツやっていると、必ずと言っていいほど、
そういう時があります。
それは、よく練習している証拠でもあります。

外側から見ていますと、
実は、進んでいるのがわかります。
でも、ご本人は、気づけません。
それは、肉や血のように、身についていくものなので、
なかなか、気づけないのかもしれません。

それこそ、本物の上達なのですが。

いずれにしても、
それでいいですので、そのままお続けください。
しばらくすると、パッと視界が開けるような時が
来るかもしれませんし、
それから、
以前の録画と比べてみると、
やっぱり、どこか、上達してるな、と
気づくかもしれません。

応援しています。


* まとめ

スランプ的な気持ちは、
コツコツやっている人にしかあらわれない。
ぜひ、そのまま。




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2022年4月25日月曜日

ブルドーザー的、練習法

音楽院で、ちょっとでも私が席をはずすと、
生徒さんは、一生懸命さらい始めます。
うまくいかなかったところを、
もう一度、練習しようとしているようなのです。

それは、小さい子どもさんも、
上級レベルの人も、同じように。

ところが、
そのやり方は、たいてい、
いいテンポで、弾ききる、という感じです。
勢いをつけて、ブルドーザーで突進、という感じなのです。

それでもいいですが、
もし、それで、うまくいかない場合は。

少しテンポを落として、
そこを、やさしくなでるように、扱ってやるのもいいです。
少しゆっくり目で、何回か、繰り返す。
それだけでいいのです。

(テンポを落としていくと、
なんなく弾けるようになる速度が見つかります。
そのテンポで)

すぐに、テンポを上げて、
「できるようになったかな?」と試す必要もなし。
できたら、次の日も、また、
同じことを繰り返します。
すると、
必ず、すらっとできるようになる日が来ると思います。

それどころか、
私が席をはずしている、わずかな間にだって、
改善するかもしれません。

 



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2022年4月23日土曜日

ピアノ譜読み、スピードアップ その4

ピアノ譜読みをするときに、皆さん、よくワナに落ちています。
譜読みをスピードアップしようと思って、
すぐ、全部弾きたくなっています。

もし、短距離でやりとげたかったら、
バラバラにしてから取り組む方がいいのです。

そこで大事なのが、
音とリズムを分ける、です。

1)指づかいを見て

)音を見る。このとき、
リズムは、まだ、どうでもいい


そうでなく、
音もリズムも完璧にやろうとする人が多いです。

すぐ、
メロディーを聞きたくなってしまうので、
当然なのですが、

まぁ、
リズムと音を分ける、という習慣をつけてしまうと、
何のことはないです。
スラスラ、
段階を追って、譜読みができるようになると思います。


* まとめ

まずは、
リズムは無視して、音を読んでいく

 


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2022年4月21日木曜日

ピアノ譜読み、スピードアップ その3

古典もの、バロックでは、そういうことはありませんが、
ロマン派、現代物の楽譜では、
五線譜の五本線だけでは足りなくて、
上や下に、追加の線がたくさんついています。

この追加がある時、
私は、苦労しています。
これだけ年を重ねて、
毎日のように楽譜を見ているのに、
あの、追加の線の音を、ぱっと見で言い当てることはできないのです。
情けないです。

ですので、
毎回、いちいちその音を読んで、
確認して、
時には、鉛筆で、音名をこっそり書いたりもします。

ところで、
そんな時に、譜読みは、スキップで読みます。
知っている音から、順に登ったりおりたりしますが、

ド、レ、ミ、と登っていくのでは、時間がかかります。
ですので、
一つ飛びに、
 
ド、ミ、ソ、シ、レ、ファ、ラ、、、と登り、

ド、ラ、ファ、レ、シ、ソ、ミ、、とおります。
これを覚えておきます。

線の上のもの、
もしくは、
線と線の間のもの、だけを見ていけばいいです。

こうすることで、
かなり、スピードで、音名を当てられます。


* まとめ

知っている音から、登ったりおりたりを、
一つ飛び










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2022年4月20日水曜日

ピアノ譜読み、スピードアップ その2


新しい曲をもらって、ワクワク、譜読みを始めます。
どんな曲かなぁと、譜面ヅラをながめます。
そして、ちょっと弾いてみます。
うわぁ、いい感じ!
もう、やる気マンマンになります。

さて、どういう手順で、仕上げていきましょうか?

それは、人それぞれ。
人によってずいぶん違うと思いますので、
私のやり方を、書いておきます。

1)まず、片手ずつ、音を探していきます。

2)リズムは、今のところ、無視。

3)指づかいを、確かめていきます。

(もう譜面に書いてあれば、いいですが、
書かれていなかったら、ちょっと一仕事になります)

4) だいたい、音がつかめるようになったら、
リズムも、取り入れていきます。

5)片手ずつ読めたら、私にとっての「譜読み」は、
ほぼ終わりです。
片手ずつ、じっくり、練習します。

あとは、両手で弾けるようにします。


というのが、私のやり方。
これが、一番最短距離を行っています。
(初見の訓練をするときは、また別)

初心者の方も、プロの方も、
同じような仕組みだと感じています。



* まとめ(コツ)

譜読みは、片手ずつ、が最短






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2022年4月19日火曜日

ピアノ譜読み、スピードアップ

だいたい、日本の方は、譜読みがお上手です。
たまに、
もう少しラクにできたら、と思う方がおられますので、
ここに書いておきます。

まず、
和音を読むときに、
和音の前で、「うーん、うーん」と、
うなっている方。
(もちろん、実際にうなっているのではなくて、
そういう感じが伝わってくる)

漠然と、和音だけにらんでいても、
なかなかうまくいきませんが、
一つ一つの音を質問してみますと、
スッキリ、さっぱりと読める方が多いです。

その調子で、
いつも、下から上へ読みます
ここが大事です。

雪だるまを作るときに、
下から、作っていきます。
それと同じです。

また、
アイスクリームを2玉、3玉、
コーンに積んで食する人は、
フランスには多いですが、
その時も、
下から、「バニラ、チョコ、カフェ」と、
玉を積んでいきます。

和音も、そうです。
下から読みます。
これは世界共通。

ド、ミ、ソの和音。
ド、ファ、ラ、
などなど、下から読んで、
ピアノの鍵盤で、順繰りに、音を確かめていきます。

すると、
15秒以内で、コトが済みます。


* まとめ

和音は、
一音一音、下から読んで時間縮小

 


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2022年4月17日日曜日

ピアノの先生の、影響


コロナも下火になって来ましたので、
フランスの音楽院での色々な活動も、
元どおりになってきました。

先日は、久しぶりに、他の音楽院に招待されて、
コンクールのジャッジをしてきました。

毎回、知らない生徒さんに出会うのは、
ワクワクと、楽しい仕事です。

短い時間で、
なるべくそれぞれの生徒さんの観察をします。
もちろん、音を聞きます。
その人それぞれの個性、才能を、探し出そうとします。
そして、
色々なコメントを残して帰って来ます。

今回は、3人のピアノの先生がいるところでした。
すると、
これは、毎回そうですが、
なんとなく、
「あ、この生徒さんは、あの先生の」と、
わかってしまいます。

知らないうちに、
先生の影響が出ています。
なんとなく、シャッキーン、としている音楽。
ともかく情緒を優先する音楽。
なんとなく控えめな表現。
などなど。

ジェスチャーも、そうです。
これは、口で説明したからどう、というより、
見よう見まねで、伝わっていくものだと思います。

なかなか、面白いものです。
と、同時に、教える側にいる私としては、
しっかりしなくては、
と、エリを正す、というような気持ちにもなります。

今回は、
同時にギターのコンクールも開かれていました。
最後の上級クラスの方では、
ピアノとギターが合流しての審査となりましたので、
私も、ギターの演奏を聴けることになりました。
その中で、
「Sakura 変奏曲」という長い曲があって、
実にステキでした。
あの、「さくらさくら」のです。
なんだか、誇らしくも思いました。








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2022年4月15日金曜日

「両手で弾くのは、むずかしぃ」という時

 


片手ずつ弾けても、両手で弾くのが、むずかしい。
確かに、そうです!
私も、それでよく苦しみます。

そういう時に、よく観察してみますと、
まず、
片手ずつちゃんと弾けているかというと、
けっこう、そうでもないこともあります。

とくに、左手だけで弾くのは、おぼつかない。
まず、片手ずつ、きちんと弾けた方がいいです。
その方が、はやくコトが進みます。

さて、その準備がととのって、
両手にうつることにします。
その時、
あまり、完璧主義にならない方が、いいのです。

そこで、ある工夫をします。
両手を弾きながら、
片手だけに、注目する、ということです。

「両手引くけど、右手だけを、うまく弾こう」
です。
左手が、ぐちゃぐちゃになっても、いい、とします。

次に、その逆をやります。
両手を弾きながら、左手だけを、上手に弾こうとします。
右手は、どんなにミジメでも、いい、とします。

ということを、繰り返しているうちに、
だんだん、できるようになります。



まとめ
*両手で弾こうとするときに、
片手だけに、注目する練習







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2022年4月13日水曜日

スタッカートの、使い分け


 

大きく分けて、スタッカートのやり方には

2種類あります。

もし、うまくいかない時は、
もう片方のスタッカートを試してみるのも、
いいかもしれません。

1)手首、前腕をつかった、スタッカート。
一音ずつ、スタッカートしています。

2)指だけを使う、スタッカート。


と、おおざっぱにいうと、こうなります。
もちろん、
「指だけを使う」といっても、
他の部分も使っています(もちろん、頭も)。
フィーリングで、理解してみてくださいね。

たとえば、いくつもの8分音符や、16分音符を、
連続で、スタッカートで弾きたい時。

いちいち一音ずつ、手首をふっていたら、
時間が足りないのです。
それに、フレージング的にいうと、
すごく重たくなります。

そういう時は、手首をなるべく動かさずに、
手のアーチをそのままにしておいて、
指だけを、
まるで、熱いものに触ってしまった時のように、
「あっ」と、離すような弾き方にします。

すると、
速くて、軽くて、粒のピチピチした、
スタッカートになります。

この2)のやり方を知らない人は、けっこう多いです。
ぜひ、ためしてみてください。



まとめ

* 1)手首スタッカートと、
  2)指スタッカート、の2種類を知っておく

2022年4月12日火曜日

自分の、才能


 自分の才能、というのはあまり気がつかないものかもしれません。
40年くらい、色々な生徒さんを拝見していて、思いますが、
どんな方にも、独特の才能があります。
これだけは、確かなことです。

リズム感がいい。
譜読みが、速い。
歌い方が、自然。
表現が、しなやか。
手の動きが、なめらか。
左手の歌い方が、上手。
内声を追いかけるのが、得意。
しんみりした曲の表現の、専門。
などなど、書いていたら、きりがありませんが。

ところが、
ほとんどの場合、ご本人は、気づいていません。
カンタンにできてしまうので、
それが、生まれつきさずかった宝物、とは思えないのかもしれません。

だいたい、
問題なくできてしまうところ、
そこをさらに掘り下げていくと、面白いことになるはずです。

ほとんどの場合、
普通の方は、
できないところ、難しいと思われるところ、に注目して、
そこを頑張ってらっしゃいます。
まぁ、それもいいですが、
もう片方、つまり「楽にできてしまうところ」を、
さらに掘り下げる、ということもすれば、
トンネルを右、左、の両方から掘っていくように、

開通するのが、早くなるのではないかと思います。



* まとめ

カンタンにできてしまうところ、に、
宝物が隠れているはず


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2022年4月11日月曜日

時間がない時ほど


 私がよく陥るワナです。
時間を節約しようと思って、
すぐに両手で弾いて、何度も何度も繰り返し弾く。
少しは、よくなりますが、
「どうもイマイチ」というのが続きます。
その状態から、一寸たりとも進むことができません。

しかたないので、
また片手ずつバラバラに練習します。
リズム練習、スタッカート練習、など、
地味に、やります。
しばらくして、また両手で組み合わせてみれば、
あら〜、かなりきれいに弾けるようになっています。
なんだァ最初っから、こうすればよかった、という感想になります。
「ワトソン君、初歩的なことだよ*」という
あのセリフが頭に浮かんで、自分でもイラッとします。





*  シャーロックホームズが、よく言う

 
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2022年4月8日金曜日

趣味ピアノのレパートリー(その10)


 ピアノ曲で、「左手のために」という曲は、いくつかあります。
有名なのは、ラベルのコンチェルトで、
戦争で右手を失ったピアニストのために書かれました。

でも、私の知っている限り、その逆はありません。
「右手のための」という曲は、
見たことも聞いたこともありません。

やってみるとわかりますが、
1本の手だけでも、けっこうピアノは弾けます。
ただし、
左手だけの方が、がぜん、やりやすいのです。


さて、
きょうお話しするのは、
スクリアービンの、「左手プレリュード」。
とても美しい曲なので、
ぜひ、トライしていただきたいですが、
片手だけだと、上級レベルとなるでしょう。

でも、きょう、私が提案するのは、
思い切って、
これを、両手で弾く、です。
それなら、初級(強)〜中級の方でも、弾けます。
そして、またいつの日か、
片手でもトライなさったらいいと思います。

ゆっくり目の、
落ち着いた、やさしい雰囲気の曲です。


楽譜は、
お使いください。

(1番のプレリュードです。ちなみに、次の曲、
ノクターンも、左手のみです)







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2022年4月7日木曜日

好き嫌いを、はっきり

オンラインではなくて、
オンラクイン(音楽院)でのことです。
きのう、10歳の生徒さんが、新しい曲を選んだのですが、
まぁ、しばらく時間がかかりました。

アヴァちゃんという、女の子です。
ブルグミューラーの一曲が、とてもステキに弾けましたので、
次の曲にかかります。
さて、新しいのは、どんな感じのがいいですか?
と聞いても、
なかなか、よくわかりません。

譜読みがカンタンで、
かっこよくて、キレイな曲がいい、と言うのですが。。

アヴァちゃんは、ちっちゃいくせに、
大人っぽくて、ちょっと切ない曲が、好きです。
ずっと前からそうでした。
うーん、これは、なかなか見つからないかもしれない、と
私も、考え込んでしまいます。
まだ、小さな手ですし。

楽譜を何冊も出してきて、
私が、いくつか弾きます。
弾き終わるたびに、
「ノン」と言う反応が続きます。

いやだったら、ガマンして最後まで聞かなくていいから、
なるべく早いうちに「ノン」って言ってよ。
次の曲に移るから。
12曲くらい、弾いたでしょうか。
私も、うなってしまいますが、
まだ、「これ!」と言うのは見つからない様子。

もう少しレベルがアップしていれば、
提案できる曲の数も、ぐっと増えるのですが。
このくらいのレベルでは、なかなかステキな「芸術品」がない、のは、
しかたないのです。

でも、
私は、アヴァちゃんの、この妥協しない姿勢が大好きなのです。
本人は、
「私って、悪い性格ね、ごめんなさい〜」と、
恐縮してるのですが、
「いえいえ、そんなことないです!」と私は頭を横に振りながら、
弾き続けます。

「好き嫌いは、はっきりさせてね。
それが、センスを磨く第一歩なのだから」と伝えます。

きっと、お家では、
好き嫌い言わないで、なんでも食べなさいとか、
わがままを言わないで、と教育されているでしょう。
はい、それはわかります。でも、
音楽の勉強だけに関しては、
うんと、わがまま心を育てて欲しいと思います。

そして、好きな音楽を、
どうやって美しく弾けるか、追求していってほしいと思います。

15曲くらい聞いたあとで、
やっと、しばらく考えて、
その中から、
これ、と、これ。と選んでくれましたので、
では、この2つをしばらく試してみて、好きな方にする、
ということになりました。

現代物の「星」というタイトルの曲と、
バロックのダンス曲でした。
私も、実は、
それが、この中で、一番ステキだと内心思っていました。

さて、どんな風に、
アヴァちゃんは、この曲を弾いていくでしょうか、
それは、この先のお楽しみです。









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2022年4月6日水曜日

カスミを食べていては、ピアノは弾けない


「カスミを喰って生きる」と言います。
フランスでも、似たような言い回しがあります。
「愛情と、新鮮な水で生きる」そうです。

そんな風に生きていかれるのは
仙人くらいだそうですが、
ピアニストも、カスミだけではやってけません。

栄養のあるものは、皆さん、もう、
十分とってらっしゃると思いますが、
食べ物だけでなく、
もう一つの側面がある、と思います。

それは、ピアノのスポーツ的な部分です。
音感、
リズム感、とか、
音楽的感性などと言いますが、
それだけでは、やってけません。
腹筋とか、
腕力も、必要です。

また、
柔軟性も、大事です。

若い人には、
ぜひ、並行してスポーツ活動をお勧めします。
1週間にいっぺんでもいいですから、
サイクリング、水泳、なんでも好きなことを。
どちらかというと、
全身を使うものがいいと思います。

大人ピアノの方は、
なかなかそうもいかないかもしれませんが、
早足で歩くお散歩なんか、手軽でいいですね。
都会にお住いの方は、
よく歩く機会がありそうです。
階段のぼりおり、とか。

加えて、
少しずつ、
なわとびとか、
腕立て伏せ、
ボクシングの動作、なども、
取り入れていくと、いいと思います。

絶対、ピアノに効果があります。






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2022年4月5日火曜日

「今は ピアノが楽しくて」


 
「ふだん塾」オンラインレッスン受講生の S さんより、
嬉しいメッセージをいただきました。
なるほど、と同感してしまいましたので、載せておきます。

S さんは、国際的プロダンサーで、先生でもあります。
ピアノも、本格的に勉強なさっていました。


先日、こんな質問を受けましたので、

S「いつも思うのですが、
Chiyo 先生は どんな感じのレッスンを受けて来られたのですか?

同じような 例えがうまくて 生徒さんのいい所を引き出して 

やる気にさせてくれる先生だったのですか?


昔は厳しい先生が多かったように思いますが」



それにお答えしたわけですが、
そうですね、昔の先生は確かに厳しかったかもしれません。
私の場合も、
ちょっと、おっかなかったです。
そして、要求度は高かったです。
ただ、いいところもどんどん言ってくれて、
その気」にさせてくれる先生が多かったです。

そして、S  さんがおっしゃったのは、




S「最近ベリーダンスでも いい先生についてから 
そのものの本質と向き合う事になり 
色々感じたり考えたりするようになりました。

まあ言ってみれば表現の仕方ですね。

ピアノで言うと 

今までは そこにクレッシェンドと書いてあるから だんだん強く。

ピアニッシモだから 消えるような音で。みたいな。

そこには音楽の物語はありませんでした。


もちろんテクニックがないと 思うような表現が出来ないので 

それはそれで必要ですけど」



ということです。

これには、私も、とてもとても同感です。
音楽に物語がある、っていうのは、いいと思います。
別に、それを伝えることは目的ではないのですが、
それを演奏する側が持っていると、
音楽表現が、はっきりするように思います。
伝わりやすくなる。

それから、もう一つ、
演奏する側も、とても楽しくなると思います。
それを追求する主人公になれますから。
そうでないと、
まるで「楽譜の下僕」状態になります。



「Chiyo 
先生みたいな教え方をする方に 初めて出会って 

今はピアノが楽しくて いい時間が過ごせてます」




S さんも、どんな先生について勉強されてきたか、
いろいろ詳しく教えてくださいました。
そして、
最後に、こんな風に書いてくださいましたので、
私も、とても嬉しいです。
「ピアノが楽しくて いい時間」だなんて。
嬉しくて、ますますモチベーションが上がります。


どうもありがとうございました。




Chiyo

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2022年4月4日月曜日

「それって、すごいことなんですけど!」



 

4月になりました。

オンラインでも、オンラクイン(音楽院)でも、
みなさん、どんどん上達なさっています。
うれしいことです。

受講生の方々、
みなさん、「弾きたい」という気持ちが大きいです。
ですから、
わりと簡単に、むずかしいことを、クリアされています。
もちろん、その方が、
カンがよいから、なのだと思います。
私がちょっとご説明すれば、
すらっと、やってのけてしまわれます。

いずれにしても、
ご本人は、あまりその変化に、
気づいていらっしゃらないようです。

音楽的なこと、
体の使い方、
安定したテンポで弾けること、
フレージングのこまかいこと、などなど、
「それって、すごいことなんですけど!」
と、思うようなことを、
いとも、軽々とクリアなさっています。

もちろん、日ごろの努力のたまものなのです。
でも、あまり苦しんでらっしゃるとも思えません。

以前は、
毎日苦しんで、ハノンを弾いて、
何時間もピアノに向かう、というのが、
美徳とされていたりしました。

でも、独学の方にもよく、いらっしゃいますけど、
楽しんで弾く、が、
やっぱり、一番強力だと、私は思います。
隠れていた才能が、どんどんおもてに、あらわれてきます。

すごいです。
そのまま、上達を、続けましょう。

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2022年3月31日木曜日

ピアノ曲で、占う?

 

ピアノのレパートリーは、
ものすごく、多いです。
練習曲から、演奏会用のまで、
人生を、3回くらい生きても、
弾ききれないくらいではないか、と言われています。

(その点、チェロとか、クラリネットのは、
気の毒なほど、少ないです)

ですので、
生徒さんが、新しい曲にうつる時には、
私は、余裕たっぷりに、
「どんなのが、弾きたいですか」と、
尋ねることが、できます。
それだけ、チョイスがあるからです。

いろいろ提案して、
あれこれ、好き嫌いを言ってもらって、
選ぶことができます。

すると、
私のクラスでは、90%の確率で、
「悲しい曲」という答えが返ってきます。
大人の方もそうですが、
ピチピチ、元気いっぱいの子どもさんが、
そういう曲を弾きたがるのは、
いつも、ふしぎに思います。
10代の人たちは、、、わかるような気もします。

ところが。

2020年、ウイルスのせいで、
ロックダウンになった時。
オンライン授業で、生徒さんに聞いたところ、
ほぼ大半が、
「楽しい曲!」を、願ったのです。
しばらくしたら、
また、元にもどったのですが。

それは、どういうことなのでしょう。
よくわからないのですが、
興味深いな、と思いました。
その時の、気持ちの状態で、
弾きたい曲が、かわる、のでしたら、
弾きたい曲をみれば、自分の状態が、
わかるのかもしれません。


今、
どんな曲が弾きたいですか?


Chiyo

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