きのう、音楽院でのことです。
中学生の男の子です。
前回、ちょっとイマイチでしたので、
今週は、ちゃんと弾けるようになるのが課題でした。
弾く前に
「先生、先週は、家に帰ってもう一度弾いたら、
ちゃんとミスなしで弾けたんです」と、言います。
ちょっと、「抗議」の雰囲気のする言い方です。
あらま、そう。
それは、残念。
私も、そういう演奏を聞いてみたかったのに、と言いますと、
何度も、何度も同じことを言ってきます。
ですので、
しまいに、
わかった、信じてますよ。
この次そういうことがあったら、
すかさず動画に撮って、見せてね。
と言います。
すると、「うん、ぜひ」というような返事は来ないので、
私は、心の中で、
もしかすると、
そんなに上手く弾けたわけではないかもしれない、
でも、
レッスン室でよりは、上手く弾けるのだろうな、
悔しかったのだろうな、と
想像します。
そういう人は、たまにあります。
どうしても、先生の前で、本当の力をだせない、
というケースです。
そう言われると、
私としては、あぁ、私がプレッシャーになっているのだろうか、と
ちょっと申し訳ない気持ちになるのですが、
でも、わかります。
そして、
オンラインレッスンの話をします。
動画やりとりの方がいい、という人もある、という話です。
彼だって、コロナの時には、
オンラインで動画のやり取りをしたので、
わかっているはずです。
オンラインレッスンの方が、上手くいく、という人は、
確かにあったのです。
(それが、この「ふだん塾」開講のきっかけとなったのです)
さて、
彼は、例の曲を弾き始めたのですが、
かわいそうに、またプレッシャーがかかってか、
うまくいかなくなりました。
ですので、私は、5分くらい部屋を出て、
その間、
ちょっと指ならしをしてもらいました。
戻ってきた時には、めでたく、
ちゃんと、上手に、弾けるようになっていました。
中学生ごろは、
感受性ものすごく高い年ごろ、とも言いますし、
誰だって、感受性は高いものです。
特に、音楽が好きな人は、そうです。
ピアノを人前で弾くのは、
そう簡単なことではないと思います。
まぁ、解決法は、あるのですが。
また、このことは書きたいと思います。
Chiyo
動画添削レッスン
フランス在住ピアノ講師
レッスン放題。動画、無制限。
初心者、歓迎中
2週間無料、試し。