2020年9月19日土曜日

なんとなく、行き詰まっている感じ

なんとなく、行き詰まっている感じがする、
という、ご相談を、たまに受けます。

なかなか、つらい、
わかってもらえにくい気持ちだと
思います。

外がわから見ていますと、
たしかに、そんな気もしますが、
大したことない、とも思えます。

きっと何か、バランスを整える時なのだと、思います。
上滑りをして、
ちっとも進んでいない気がするかもしれませんが、
それは、もしかすると、

*体が、大きくなったり、
より、しなやかになったり、と、
変化がある。

*もしくは、
曲の嗜好が、変わった。

*理解度や要求度が、深まった。

*ある人の演奏を聞いて、
感覚に「改革」がおこった。

*技術が身についたので、
今までの曲では、物足りなくなった。

*上達したので、曲の難易度を上げたら、
ちょっと、むずかしいことが、ありすぎる。

*今、ちょっと忙しいから、難易度を下げたい。

などなど、理由は、たくさん、あります。
説明のつかないことも、あります。

ご苦労お察ししますが、
でも、
外がわから見ている私にしてみれば、
大したことありません。
そのまま、細々続けていれば、なんとかなります。

自然に、バランスがとれるようになってきます。
いったん、一休みしてもいいですし、
そのまま、淡々と続けてもいいです。
(もし、あがきたかったら、
思いっきり「あがく」のも、いいかもしれません)


しばらくすると、
あ、これでもいいんだ、という気持ちになれます。
そして、きっと、
以前より、ラクラク弾けるようになっていると思います。
そういう例を、ずいぶん見てきています。

ですので、
私は、
ご当事者より、
ずっと気楽な気持ちで、ながめております。




Chiyo

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2020年9月17日木曜日

レガート奏法は、もうちょっと「だらしなく」

先日、スタッカート奏法について、書きました。

今日は、レガート奏法について、書きます。

スラーがついていたり、

ついていなくても、メロディだとわかっていれば、

レガートで、弾くことになります。

さて、
ふつうに弾いても、レガートになっていない、と
指摘されたら、どうするか。

私だったら、
もう少し、だらしなく弾きます。

「だらしなく」というのは、
今の音と、次の音で、2つが重なる部分がある、ということです。
歯切れよく、きちんと弾いてはいけません。
次の音にうつる時に、
2音、重なってしまっている瞬間があっていい、のです。

チェンバロを奏する方は、ご存知と思いますが、
シューリエ (surlier)という奏法があります。
オーバーにレガートする、という意味です。

もう、これは、めちゃくちゃ重ねます。
指をあげないで、べったり弾いたりします。
そうやって、ある効果を出すのです。

それと少し似ています。

ぜひ、ためしてみてください。



 *まとめ
レガート奏法では、2音が重なっている部分がある

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2020年9月15日火曜日

自分は、なにをめざしているのか


ピアノを弾きたいという気持ちは、
練習に精をださせてくれます。

そして、どんどん
じょうずに弾けるようになって、
曲も、次から次へと進んでいきます。

さて、
ここからが、ふしぎなところです。

ほかの人の演奏をきいていて、
感じたことはありませんか?

*なんだか知らないけれど、とても気に入ってしまった。

*なんだか、いい思い出が浮かんできてしまった。

*わけわからないが、涙が出てしまった。

などなど。

ひとことで言えば、
「感動した」です。

逆にいうと、
きれいに弾けているのに、感動しない演奏もあります。
退屈すぎて、聴いているだけで、
気が立ってくるようなものもあります。

これは、
初心者でも、プロの演奏家でも、
同じことがおこる、と私は感じています。
とくに、
生徒さんの演奏に感動した、ということは、
私は、数多くあります。
初級レベルでも、
ぶきっちょでも、です。

どこがちがうのでしょう。
何が差をつけるのでしょう。

私は、よく説明できませんが、
たぶん、
演奏する人が、なにをめざしているのか、
にかかってくる、と思います。

心をこめて、
ていねいに作曲家の意図をさぐって、
自分が感じたことを、
ちょっと形を考えて、言ってみる。

と、こんな感じかもしれません。

ミスをしないように、などと、
テクニックにばかり気をとられているときは、
あらためて、
自分は、なにをめざしているのか、
思い出してみるのもいいと思います。




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2020年9月11日金曜日

動画添削の、メリット その1


今、「ふだん塾」の受講生の方々、
それぞれ、すばらしい上達をなさっています。

私のオンラインレッスンのやり方は、
動画添削形式です。
これは、どういうものか、というと
かんたんに言えば、
昔あった、「交換日記」のようなものです。
(昭和生まれの方なら、たぶんご存知です)

LINE(ライン)などで、
動画を、交換し合います。

その効果が、なぜスゴイのかと言いますと、
いろいろありますが、まずは。


その1、一週間おきではなくて、自分の好きな時に、レッスン動画をもらえる

2〜3日おきの方もあれば、
一週間以上の方もあります。
曲の長さ、レベル、忙しさ、によって、好きなように選べます。

ちょっと忙しければ、ペースをおとして、
あとで、また、ペースをあげることができます。

曲が、短くて、
ほんのちょっとやれば、上がりなのに、という時は、
一週間待たなくても、大丈夫です。
2日くらいリピート練習して、
また動画を送れば、すぐに合格、と言われます。

どんどん、新曲をもらえます。

これに慣れてしまった私は、
従来の、音楽院の一週間おきのレッスンを、
ちょっぴり、もどかしく感じます。

* 動画添削メリットその1

「マイペース優先レッスン」


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2020年9月10日木曜日

もどってきた生徒さんの場合


ピアノの生徒さんの、V君のことを、書きます。
中学生のころに、いったんやめて、
大学生になってから、戻ってきた人です。

もともと、お兄ちゃんのまねをして、
私のクラスに入ってきました。
小さい時から始めたのです。
とてもまじめで、順調でしたけど、
中学生のころ、なんだか、酸欠みたいだなぁと思っていましたら、
やっぱり、やめる、ということでした。

(ちなみに、
やめるタイミングで一番多いのは、
中学生のころ、です)

ところが、
ある日、5年間くらいあと、
そのV君が、戻ってきました。
びっくりしたこと!
うれしかったこと!
大きい青年になってしまっていました。

その上、
バルトークの小品を弾いてくれたのですが、
その表現のじょうずなこと、
心がふるえるほどでした。

さて、
計算してみます。
その5年間で、どれだけ、時を失ったか。
(ピアノ的に、です)
それが、
ちっとも、失っていません。

モチベーションが上がった今、
がんがん弾いていますし、
音楽理解力も、熟しています。
中断していた時の分なんて、
とっくに、挽回できています。

ですから、
あの時、無理強いしなかったお母さんは、
正しかったな、と思います。
(無理強いすると、たいてい、ピアノがきらいになります)

実は、私のクラスにも、
それ以外にも、いくつか、
同じような例があります。
2度やめて、3度もどってきた、めずらしい人もいます。
その人は、今、プロになっています。

ピアノを再開する人が、スゴイのも、
そういうことだと思います。

ですので、
やめたい時は、
すなおに、やめた方がいい、と、
私は親御さんに、申し上げています。


まとめ

* やめたい時は、やめる。
あとで、戻ってくるときに、
モチベーションがすごく上がっているかもしれない。





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2020年9月9日水曜日

「独学パワー」について



「独学パワー」について、もう少し教えてください、
と、質問がありました。

独学の方からの質問です。
ご質問、ありがとうございます。

このパワーの、どこがスゴイと
私が感じているか、書きます。

それは、
まず、「弾きたい」という気持ちが大きいことです。
これさえあれば、
あとは、手段と時間を与えれば、すんなりいきます。
楽しめます。
もちろん、プロの教師につけば、
オニに金棒、ぐんぐん効率よく、上達します。

次に、
その「弾きたい」がこうじて、
いろいろな所に、情報をもとめに行ったりするところが、
すごいです。
まぁ、ここからは、私の想像ですが、
きっと、上手な人の演奏を見て、
テクニックを「盗もう」ともなさっているかもしれません。

その、
「盗みたい」というところが、いいのです。
というと、聞こえはわるいですが、
言いかえると、
「一をきいて十を知る」という気迫です。
どんどん、盗むべきです。
その意欲、その、パワーが、すごいと思います。

どんどん、演奏会をききましょう。
どんどん、良いアドバイスを盗みましょう。

そして、
このパワーは、スペクトラムです。
音のボリュームのように、
小から大までありますし、中もあります。
独学の方も、そうでない方も、
このパワーのボリュームを上げると、強力になります。

てくてく歩いていたのが、
自動車に乗って、すらすら行けて、
そして、飛行機に乗って飛ぶくらい、ぐんぐん行けます。



まとめ 
 
* どんな方も、「独学パワー」を上げることができる





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2020年9月7日月曜日

すばらしい楽譜


きのう、楽譜の話をしました。
原典版が、絶対いいのか、というと、もちろんいいのですが、
それを使う知識も、必要になってきます。

きょうは、ひとつ、
とても、うれしい楽譜の話をします。

その出版社の楽譜は、

昔ながらの、彫り方の美しい版で、
音楽的なことも、考えられていて、
読みやすく、
原典で、
紙の質もよくて、
色もクリーム色で、目にやさしく、
紙は、すけて裏のぺージが見えることなく、
いいことだらけです。

ちょっぴり高価かもしれませんが、
それだけの価値は、じゅうぶんです。

その有名な版のいいところを、
かなりの年がたってから、
さらに、発見しました。
「ものすごく」いいことです!

それは、
ページをめくる時のことが、
ちゃんと配慮されているということです。

一曲に、何枚ものページをめくるのは、
大変な苦労になってきます。
特に、室内楽などをやっていますと、
他の楽器の楽譜もはいってきますから、めくる数がふえます。
弾きながら、めくるのは、とても大変なのです。
肩を痛めそうになるくらいです。

演奏会当日は、どなたかにめくってもらえても、
練習期間は、とても大変です。

その苦労を知って、だと思います。
片方の手が、あいているタイミングで、
譜めくりできるようになっているのです!
なんて、親切な!
なんて、やさしい心!

そんなこと、だれも話していなかったので、
それに気がついた時は、とても感激しました。
(さいしょは、ただの偶然だと思っていたのです。
けれども、調べてみると、どこも、かしこも、ということが
判明しました)




必ず、最後の小節のところで、
左手に、休符がありますでしょう?
そこで、余裕をもって、ページをめくれるのです。

さて、
この出版社とは?
グレーっぽい青の表紙の、
Hではじまる名の、出版社です。

これからも、末永く、
出版を続けて行ってほしいと思います。


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2020年9月3日木曜日

ワルツのための、特効薬


厳密にいえば、ワルツにかぎりませんが、
とくに、ワルツの場合。

ともかく、右手のメロディが、ステキなことが多いですから、
どうしても、それを弾きたくなります。
左手の伴奏は、おまけのように考えます。

もちろん、伴奏ですから、
控えめに、うしろでやってもらう、というのが、
正しいのですが。

ですが、
練習するときは、
まず、左手を、がっちり練習すると、ラクになります。

一拍目を、深めに弾いて、
2、3拍目を、軽めに。
これは、頭でわかっているだけでなく、
スラスラできるようになるまで、練習。
つまらないですが、
そこをぐっと、がまんして。

そうすると、じき、
一流のオーケストラをやとったように、なります。
豪華な伴奏を、してもらえます。

あとは、
自由に、右手のメロディを歌えばよい。
それだけに集中していれば、いいのですから、
ラクチンですし、楽しいです。
ステキなワルツに、なります。


まとめ

* ワルツの伴奏(左手)は、地道に練習すると、
右手が、自由にはばたく

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2020年8月31日月曜日

恥ずかしい気持ちの、克服


恥ずかしい気持ちを、どう克服するか、です。

もちろん、
人間として恥ずかしいこと、ではなくて、
人前で、ピアノを弾くのが恥ずかしい、くらいの、
はなしです。

これは、もう、行動するしかありません。

うまく弾けたらいいのだけど、
まちがえたら、いやだな、と思うのです。
プロの人だって、それは同じです。
それどころか、私など、
「シュミで弾いている方は、プレッシャーが少ないだろうな」と、
うらやましく思ったりします。
プロが、ミスったら、かっこわるいではすまなくて、
お金かえせなんて言われたらどうしよう、と
思ってしまいます。

いずれにしても、
行動するしかありません。
ちょっとずつハードルをあげて、
ふだんの世界から、ちょっと出る。
それをくりかえす。

たとえば、
始めは、お家で、ぬいぐるみの前で、弾く。
次に、家族の人の前で、弾く。
それができたら、友だちを招いて、聞いてもらう。
徐々に、招く友だちの数をふやす。
駅ピアノをやってみる。

みたいに、です。

それをくりかえしていると、ラクに
10人くらいの前で、弾けるようになります。
そうすると、
10人と50人では、だいたい同じに思えて来ます。
と、いうような感じです。

もし、くじけたら、
また前の段階にもどる、とか。

そんなことをしているうちに、
だんだん、慣れてくると思います。

まとめ

* 考えているより、行動
* ハードルをすこしずつ上げていく



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2020年8月28日金曜日

スピード出しすぎは、あやしい


音楽院の、私のクラスの生徒さんで、
たまに、スピードマニアの人が、います。

だいたい、若い人は、
スピード出して弾くのが好きなようです。
中でも、
「こんなに速く弾けたゼ!」と、
得意げな、生徒さんも、あります。
男の子に多い。

もちろん、
その気持ちは、わかります!
私は、スゴイスゴイと、拍手の気持ちです。

ただし、
いろんなテンポで弾くのも、メリットがあります。
ゆっくりテンポで、
虫メガネで見るように、細かいことを、
お勉強する、そんなことも、いいことです。
でも、なかなか、わかってもらえません。
なんってったって、
スピードは、気持ちいいようです。

そんなとき、
私は、どうするかというと、

「そのテンポでしか弾けないのは、ルーシュだ」といいます。
ルーシュというのは、
フランス語で、あやしい、という意味です。

すると、やっと、「は?」となります。
もしだめなら、
さかさ言葉にして、「シュルーだ」といいます。

(さかさ言葉というのは、若者のあいだのスラングみたいなものです。
お笑いの「たね」のことを、「ネタ」というような)

そして、
「シュルーか、そうか。なんとかしなきゃ」
となります。

私は、さかさ言葉はあまり使いませんが、
こういうときは、
あぁ、使ってよかった、と思います。


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2020年8月27日木曜日

たくさんのお申し込み、ありがとうございます。



世界中の方にむけて、
オンライン講座をさらにひろげ、一ヶ月半になります。

今年の春のロックダウンで、フランス音楽院で動画添削レッスンをはじめたところ、
とても効果がありました。
日本の方にも、と、このブログを立ち上げました。

さっそく、
たくさんのお申し込みをいただき、
ありがとうございます。
毎朝、
「きょうは、どなたから動画が届いているかしら?」
と、楽しみです。

日本のみなさん、お若い方〜シニアの方まで、
日本の各地から、
そして、アメリカ大陸からも、受講いただいております。


今、フランスとの時差は、
日本とは、7時間。
そして、アメリカとも7時間。
日本が、フランスより一足先に翌日になり、
アメリカが、フランスよりあとに、
翌日になります。

すると、
私が寝ている間に、日本のみなさんは活躍中。
朝おきると、フランスに動画が届いています。
アメリカでは、その逆です。

地球のどこかで、
かならず、どなたかが活躍中。
みなさん、
ぐんぐん上達なさっています。
私は、楽しいかぎりです。
そんなことを思いながら、動画を送っています。



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2020年8月22日土曜日

フレージングは、どうやるか(山と谷) その2 


さて、
きのうは、
フレージングの、出だしと、終わりの話でした。

きょうは、
その中身の、話です。

まったいらに弾いても、
ブレスがきちんとあれば、
もう、かなり、いい線いっています。

ここからは、少し中級の話になります。

私は、
いつも、メロディの中で、

1)押す部分と
2)引く部分

にわけて、考えています。

たとえば、

「きょうは、海に行きました」
というフレーズを言うとします。
その時、ふつうなら、
み」が、押す部分となります。
とくに「う」が強い押し。
「み」は、引きの部分。

これは、
私が、関東出身だからです。
関西でしたら、
「う」となって、「み」が強くなるのかもしれません。

また、
きのうも、おとといも行かなかったけど、
きょうは、行った、という事情があるとします。
その場合は、
「きょう」が、押しの部分になったりします。

「うみ」は、もう少し軽い押しになります。

というふうに、
脈絡を考えたり、
作曲家の出身、文化を考えたりしますと、
どこに「押し」があったり、「引き」があるのか、
かわってきます。

まずは、
ふつうに、
「きょうは、うみへいきました」と、
このフレーズを言ってみてください。

どこに、「押し」がありますか?

ピアノで、その部分を、
少し強めに押す。
そのあとは、引く、というやり方です。

この要領で、
音楽のフレージングを、考えると、
やりやすいと思います。

まとめ

* フレーズを、「押し」と「引き」に
わけて、考えてみる。



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2020年8月21日金曜日

フレージングは、どうやるか その1


歌を歌うときは、
だいたい、
だれでも、自然にフレージングができるのに、
ピアノで、フレージングというのは、
なかなか、むずかしいと思います。

先生は、すぐ、
「はい、そこ、歌って、歌って」と
おっしゃいますが、
いったい、どうすればいいのでしょう。

自分が、ピアノを弾きながら、歌うのだと
最初は、思っていました。
じっさい、そういうピアニストも、あります。

それがだめなら、
では、
心の中で、思いっきり歌ったらどうか、と
ためしたことは、あります。
まぁ、わるくないですが、
はっきりしません。

もっと、
ばしっと、きまるフレージング方法はないのでしょうか。

私が思うに、

まず、ブレスをきちんとする、は、大前提です。

次に、
フレーズを、自分で歌ってみて、
それを、まねする、ということです。

ふつうのフレーズは、
だいたい、やさしく弱めに入って、
終わりを、やさしく、やはり弱くする。

ドアをしめるときに、
ばたんとしないように、
最後に、そっと気をつける、という感じです。

もちろん、
出だしと、終わりの間には、
山あり、谷あり、で、一概には言えませんが、
それは、あとで細かくみることにして、
まずは、
出だしと、終わりをきちんとすると、
それだけでも、
ぐっと、歌っている感じになります。

特に、終わりを、そっと。

(つづく)


まとめ

* ブレスを、きちんとする
* フレーズの、始めと終わりを気にする



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2020年8月20日木曜日

ハノン練習、デトックス方法


ハノンが好きな方というのは、
あまり出会ったことがありませんが、
ハノン先生の人気は、いまだに、
すごいようです。

ネットで見ていますと、
きらいでも、きちんとやってらっしゃる方は、
多いです。
日本の方に多いです。
フランスの生徒さんは、
きらいだったら、練習しません。
(おおざっぱに言うと)

ハノンについては、
私は、やった方がいいと思います。

ただ、あまりにも退屈なのです。
カラオケ的に、伴奏があったらいいと思い、
そういうものを、
友人と開発しはじめたこともあります。

そういう「ハノン伴奏ソフト」は、
アメリカ製で、いっときは、
存在したのですが、
今は、見あたりません。
もし、ご存知の方がありましたら、
教えていただきたいです。

ですから、
電子ピアノを持っている方だったら、
リズムボックスを使ってしまえばいいです。
ラテン系リズム、とか、
ロック、とか、
なんでも、その日の気分で、
好きなリズム伴奏をつけて、
弾けばよい。

その方が、絶対、いいです。
理由は、
「ノリ」で
弾くことになるからです。
楽しいからです。

そうでなく、
ふつうのピアノの方は、
今では、「メトロノームアプリ」で、
色々、楽しいリズムが鳴らせるようですので、
それを使ってもよいですし、

または、
別個で、小さなリズムボックス、リズムマシーンを、
使ってもよい。

いずれにしても、
ピアノ練習は、
いかに基礎練習でも、
楽しい方がいい、と思います。

まとめ

*ハノンは、楽しんで弾く工夫をする
(リズムボックスなど)




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2020年8月19日水曜日

かわいい、エピソード その3







「かわいい」などと言っては、いけないのかもしれませんが、
かわいいエピソードシリーズに、こんなコメントをいただきましたので、
載せさせていただきます。

「ふだん塾」受講者の方からです。
ご主人が、
こうやって、慣れない台所仕事をしてくださって、
応援してくださるのです。
うれしいですお話です。

ピアノを弾く者として、
私からも、ありがとうを申し上げます。

***
まめゆうさんの、コメント...

Chiyo先生 

先生が送って下さる動画を見て、
きっと先生のお宅には
ステキなピアノのお部屋があるのだろうなぁと、
いつも思っています。

先週、お送りしたわたしの動画の中に、
夏休み中の主人が
「今日の夕飯は自分が用意するから、ピアノやってな」
と言ってくれた時に撮ったものがあったのです。

でも、ウチは残念ながら、
ステキなピアノの部屋はなく、
キーボードはリビングダイニングの隣の
和室の片隅に置いてあります。

日頃、お台所などしない主人、
ボウルをガッチャーンと落としたり、
突然「あー!」と声を上げたり…
数度、
わたしは録画を止めなくてはいけませんでした(笑)

それでも、
いつもは忙しくてなかなか家の事をやる時間などない主人が、
ピアノのレッスンを、
ん十年ぶりに再開したわたしの力になろうと
慣れない事をしてくれた事は、
とても嬉しく心温まる時間でした。

もしかしたら、
ガチャガチャ変な物音が入っていませんでしたでしょうか?

主人の夏休みは終わり、
セミの大合唱が響き渡る午後です。

***

なお、
まめゆうさんの動画には、セミの声がきこえました。
夏らしく、なつかしく、思いました。

ありがとうございました。




Chiyo

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2020年8月15日土曜日

かわいい、エピソード その2



オンラクイン(音楽院)の、レッスンにて、
かわいい、エピソード。つづき。

***
次に、
高校生の女の子。
母国語は、インド語ですので、
彼女もまた、小さいときは、
フランス語は、あまりじょうずではありませんでした。

ピアノ曲の、情緒表現を練習しているときのことです。
このあたりは、いったいどんな感じがするか、
と、たずねたらば。

しばらくニコニコ考えて、

「妹のことです。

練習してると、よく、うしろで妹がテレビを見てるんですが(?)、
たまに、テレビの音を下げて、
「おねえちゃん、できるよ、できるよ、
がんばって」と、応援してくれるんです。
特に、つっかえてしまう部分があると、そうやって、
励ましてくれます。
そういう妹が、浮かんでくるような、パートです」

と、話してくれました。

練習中に、うしろでだれかがテレビを見ているなんて、
ちょっとびっくりしましたが、
そうやって、励まし合って生活しているんだ、
いいなぁ!と思いました。

そういえば、彼女のおとうさんも、
とっても、やさしくて、
娘が、いい点とっても、悪い点とっても、
いつも、励ましているのを、私は見たことがあります。

***

と、こんなふうに、
教える仕事は、
だから、楽しくてしかたないのです。

上達のおともをする楽しさ、だけではなく、
じーんとする、こういう「ひとこま」が、
ちりばめられているのです。



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