大人の方では、
昔、発表会で失敗した経験があるから、という方は、
私が思っていたより多いです。
実は、この私も、
いやな思い出があります。
小学生、高学年のころだったと思います。
ちゃんと弾けていたと思っていた曲が、
ステージの、あの明かりのもとで弾いたら、
あるところで、すっかりわからなくなってしまったのです。
なんとか、
ピンチは抜けられたのですが、
そのこわかったこと、
失敗したというみじめさは、
今も、ちょっとこびりついています。
ですので、
ステージに出るときに、何がストレスになるか、と言ったら、
その思い出が、ぶり返すことです。
暗譜は大丈夫か、というのが、
やはり、気になります。
では、
どうやって、そこをやりくりしてきたかというと、
う〜ん、
そこを解決しようと思っても、
そこに気持ちが行ってしまうばかりで、
ますます気になる、ということがわかりましたので、
別なことに、気を向ける、しかありませんでした。
何に気持ちを向けるか、と言ったら、
もう、それは、「音楽」の内容に気を向けるしかありません。
もともと、
音楽の美しさ、
心地よさ、
表現のおもしろさ、
リズムの心地よさ、にひかれて、音楽をやっているのです。
そこに、戻るしかありません。
そこに、集中して、やっています。
それ以外の心配は、ゼロにはできませんが、
「ああ、そうなのね、心配よね」と、
ある程度、ほおっておくしかありません。
すると、結構、うまくいくものです。
うまく行ったときの楽しさも、それまた、大きいです。
私は、こんな風にして、
発表会トラウマと、共存しています。
ついでに書いておきますと、
プロの人でも、
小さいときにそういうことが起こらなくても、
キャリアの中で、そういう苦い経験をしている人を、
私は、幾人も知っています。
今までうまく行っていただけに、ショックも大きいようです。
でも、
また、なんとか、やりくりしているようですし、
また、
自分は、もう絶対暗譜では弾かない、と
方針を変えてしまった人も、います。
(例 アレクサンドルタロー)
一番大事なのは、
音楽の楽しみ、だと思います。
それさえ、しっかりつかんでいれば、
あとは、なんとかなると思います。
Chiyo
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フランス在住ピアノ講師
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