2021年6月9日水曜日

発表会トラウマから、復活

音楽院でも、オンラインでも、発表会が好きでないという方は、多いです。

大人の方では、
昔、発表会で失敗した経験があるから、という方は、
私が思っていたより多いです。

実は、この私も、
いやな思い出があります。
小学生、高学年のころだったと思います。
ちゃんと弾けていたと思っていた曲が、
ステージの、あの明かりのもとで弾いたら、
あるところで、すっかりわからなくなってしまったのです。

なんとか、
ピンチは抜けられたのですが、
そのこわかったこと、
失敗したというみじめさは、
今も、ちょっとこびりついています。

ですので、
ステージに出るときに、何がストレスになるか、と言ったら、
その思い出が、ぶり返すことです。
暗譜は大丈夫か、というのが、
やはり、気になります。

では、
どうやって、そこをやりくりしてきたかというと、
う〜ん、
そこを解決しようと思っても、
そこに気持ちが行ってしまうばかりで、
ますます気になる、ということがわかりましたので、
別なことに、気を向ける、しかありませんでした。

何に気持ちを向けるか、と言ったら、
もう、それは、「音楽」の内容に気を向けるしかありません。
もともと、
音楽の美しさ、
心地よさ、
表現のおもしろさ、
リズムの心地よさ、にひかれて、音楽をやっているのです。
そこに、戻るしかありません。

そこに、集中して、やっています。
それ以外の心配は、ゼロにはできませんが、
「ああ、そうなのね、心配よね」と、
ある程度、ほおっておくしかありません。

すると、結構、うまくいくものです。
うまく行ったときの楽しさも、それまた、大きいです。


私は、こんな風にして、
発表会トラウマと、共存しています。

ついでに書いておきますと、
プロの人でも、
小さいときにそういうことが起こらなくても、
キャリアの中で、そういう苦い経験をしている人を、
私は、幾人も知っています。
今までうまく行っていただけに、ショックも大きいようです。

でも、
また、なんとか、やりくりしているようですし、
また、
自分は、もう絶対暗譜では弾かない、と
方針を変えてしまった人も、います。


一番大事なのは、
音楽の楽しみ、だと思います。
それさえ、しっかりつかんでいれば、
あとは、なんとかなると思います。






Chiyo

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