2021年6月18日金曜日

フランスの、レパートリー

クラシック音楽に、国境はないはずですが、
やっぱりちょっとは、お国柄があるという気がしています。

フランスの音楽院では、毎年テストがありますから、
そういうところで発表していると、
「あ、あの曲いいな」と、感じたりします。
伝染するのでしょう。

先日、
私の発表会トラウマのことを考えていた時のことです。
日本で、発表会で、
一体何を弾いて、頭が真っ白になったのか。
それまでも、よく、覚えていません。

「ジプシーロンド」という題を思い出します。
もしかすると、
「忘れな草」かもしれません。
この2曲を発表会で弾いたというのは、
覚えていますが、
さて、どの曲で、「頭真っ白」をやったのか。

ということを考えつつ、
YouTube で、演奏を聞いているうちに、
おかしなことに気がつきます。
「ジプシーロンド」という曲は、
発表会の定番です、と説明が書いてあります。
でも、楽譜が見つかりません。
私の手元にはないですし、そういえば、
40年ほど前に日本を離れて以来、この曲を、
聞いたことがないです。

「忘れな草」という曲も、素敵で、大好きですが、
40年間、聞いたこともありません。
「乙女の祈り」も、きらびやかで、
小さい時には、あこがれていましたが、
大きくなってからは、
まだ、聞いたことがないです。

こちらでは、
テストなどを聞いていますと、
フォーレの小品や、プーランクの小品がよく出てきます。
ああ、フランスにいるのだな、と
思ったりします。
ラベルも、ドビュッシーも、よく聞きます。
これは、日本でもそうかもしれませんが。

その代わり、と言ってはなんですが、
ロシアものは、日本での方が、よく聞くような気がします。
スクリアビン、なんて、
40年くらい前は、フランス人はほぼ全く弾かなかったです。
その点、日本での方が、
スクリアビンが、出回っていたように覚えています。

また、
たまにこちらの子供向けの楽譜集に、
中田喜直さんの曲が入っています。
すると、ものすごく、受けます。
若い人たちは、
「日本っぽい」と言って、喜んでくれます。

だいたい、フランスの生徒さんには、
宮崎駿さんの映画を見る人が多いです。
そして、久石譲さんの音楽を弾きたがります。
これは、もう、大受けとなります。
アンサンブルでも、
歌でも、
ただ、聞くだけ、でも、
ジブリ音楽を、楽しむ人が多いです。

あと、子ども向けの作曲家で、
ラヨス パップ(Lajos Papp)というハンガリーの人が、
あります。
フランスでは、その人の曲が、たまに出てきます。
教則本も、子ども向け曲も、
私は、気に入っています。
日本で、有名かどうかは、よく知りません。

ちょっとした、
お国による、流行があるのかもしれません。






Chiyo

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