2020年8月19日水曜日

かわいい、エピソード その3







「かわいい」などと言っては、いけないのかもしれませんが、
かわいいエピソードシリーズに、こんなコメントをいただきましたので、
載せさせていただきます。

「ふだん塾」受講者の方からです。
ご主人が、
こうやって、慣れない台所仕事をしてくださって、
応援してくださるのです。
うれしいですお話です。

ピアノを弾く者として、
私からも、ありがとうを申し上げます。

***
まめゆうさんの、コメント...

Chiyo先生 

先生が送って下さる動画を見て、
きっと先生のお宅には
ステキなピアノのお部屋があるのだろうなぁと、
いつも思っています。

先週、お送りしたわたしの動画の中に、
夏休み中の主人が
「今日の夕飯は自分が用意するから、ピアノやってな」
と言ってくれた時に撮ったものがあったのです。

でも、ウチは残念ながら、
ステキなピアノの部屋はなく、
キーボードはリビングダイニングの隣の
和室の片隅に置いてあります。

日頃、お台所などしない主人、
ボウルをガッチャーンと落としたり、
突然「あー!」と声を上げたり…
数度、
わたしは録画を止めなくてはいけませんでした(笑)

それでも、
いつもは忙しくてなかなか家の事をやる時間などない主人が、
ピアノのレッスンを、
ん十年ぶりに再開したわたしの力になろうと
慣れない事をしてくれた事は、
とても嬉しく心温まる時間でした。

もしかしたら、
ガチャガチャ変な物音が入っていませんでしたでしょうか?

主人の夏休みは終わり、
セミの大合唱が響き渡る午後です。

***

なお、
まめゆうさんの動画には、セミの声がきこえました。
夏らしく、なつかしく、思いました。

ありがとうございました。




Chiyo

動画添削レッスン
フランス在住ピアノ教師
月3000円 短期、長期。
2週間無料、試し。

↓ もっと読む
https://tateitoyoko.blogspot.com/p/blog-page.html



にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村

2020年8月15日土曜日

かわいい、エピソード その2



オンラクイン(音楽院)の、レッスンにて、
かわいい、エピソード。つづき。

***
次に、
高校生の女の子。
母国語は、インド語ですので、
彼女もまた、小さいときは、
フランス語は、あまりじょうずではありませんでした。

ピアノ曲の、情緒表現を練習しているときのことです。
このあたりは、いったいどんな感じがするか、
と、たずねたらば。

しばらくニコニコ考えて、

「妹のことです。

練習してると、よく、うしろで妹がテレビを見てるんですが(?)、
たまに、テレビの音を下げて、
「おねえちゃん、できるよ、できるよ、
がんばって」と、応援してくれるんです。
特に、つっかえてしまう部分があると、そうやって、
励ましてくれます。
そういう妹が、浮かんでくるような、パートです」

と、話してくれました。

練習中に、うしろでだれかがテレビを見ているなんて、
ちょっとびっくりしましたが、
そうやって、励まし合って生活しているんだ、
いいなぁ!と思いました。

そういえば、彼女のおとうさんも、
とっても、やさしくて、
娘が、いい点とっても、悪い点とっても、
いつも、励ましているのを、私は見たことがあります。

***

と、こんなふうに、
教える仕事は、
だから、楽しくてしかたないのです。

上達のおともをする楽しさ、だけではなく、
じーんとする、こういう「ひとこま」が、
ちりばめられているのです。



Chiyo



動画添削レッスン
フランス在住ピアノ教師
月3000円 短期、長期。
2週間無料、試し。

↓ もっと読む
https://tateitoyoko.blogspot.com/p/blog-page.html



にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村

2020年8月14日金曜日

かわいい、エピソード その1


オンラインではなくて、
オンラクイン(音楽院)での、エピソードから。

***

まず、
小学生の、モンゴルの女の子。
9才です。
フランス語は、あまりじょうずではありません。
いつも、レッスンが終わると、
たどたどしく、
いろいろ話をしてくれます。

きのうは、ちっちゃな妹、弟の話。

家へ帰ると、二人がでてきて、とびつく。
3才の弟をだっこすると、4才の妹が、
「あたしも、あたしも」と、せがむ。
だめよ、二人もだっこしたら、重たくって、と言うと、
「ねぇ、ちょっとだけ。お願い」と言って、
子犬の目をするんです、と。

その、「子犬の目」というのが、
かわいらしく、思いました。
モンゴル語で、そう言うのかもしれません。
でも、ほんとうに、そう見えたのかもしれません。

***

きょうは、
かわいらしい話、その1 でした。


(つづく)


Chiyo

動画添削レッスン
フランス在住ピアノ教師
月3000円 短期、長期。
2週間無料、試し。

↓ もっと読む
https://tateitoyoko.blogspot.com/p/blog-page.html



にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村

2020年8月13日木曜日

ヒップホップと、ピアノ


家で、
同じ場所で、
おなじ椅子にすわって、
毎日、何時間も、ピアノを弾いていますと、
いいかげん、
飽和状態になってくることがあります。

いくら好きでやっていても、
そうなることは、けっこう多いです。

そんな時、
夕方、
よく、駅まで出かけて行って、
ヒップホップダンサーを、見に行っていました。
午後の終わりごろ、
駅の構内で、トレーニングをしているのです。

ぜんぜんちがう世界です。
まず、リズムの取り方が違いますし、
踊りの振り付けは、自由、即興です。
クラシックピアノとは、かなりかけはなれています。

それを見るのが、おもしろくて、
心地よくて、しかたありませんでした。
ダンサーたちが、
トレーニングをしているのを見ると、
やはり、
私と同じように、
技術的なことで、うまく行かなくて悩んだり、
感じを出したい、と、
悩んでいるのが、よくわかります。

そして、
彼らの「遊び心」は、抜群です!
彼らの「ノリ」は、ステキです。

駅の中を通る、
大人も、
子どもも、
お年寄りも、
はっとして、
立ち止まって、見入ってしまいます。

実に、ステキです。

そんな彼らから、また、
「遊び心」を、もらって、
家に帰ります。
また、次の日、ピアノを弾きます。
音楽の、「ノリ」を、思い出します。
おかげさまで、
私の曲も、イキイキしてくるような気がします。




Chiyo


動画添削レッスン
フランス在住ピアノ教師
月3000円 短期、長期。
2週間無料、試し。

↓ もっと読む
https://tateitoyoko.blogspot.com/p/blog-page.html



にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村

2020年8月12日水曜日

ゴミ箱から、学ぶ(脱力について)


きのうは、
「脱力」について、お話しました。

結論から言いますと、
あまり気にしない方がいいです。

そして、
別なことをしながら、
結果的に、どんどんリラックスの方向にむかっていた、
ということは、ありえますので、
その方法をかいておきます。

まず、曲を弾きこんで、慣れることです。
はじめは、力がはいってしまって当然!
だれだって、
よく知らなければ、緊張します。

そして、
だいたい、手首に注意するのがいいです。
ピアノを弾いている時も、いいですが、

ぜひ、観察してほしいのは、

*拍手をしている時、
*泡立て器で、卵を泡立てている時、
*ドアをノックしている時、
*ゴミを、ゴミ箱に、ほうり投げる時、

などです。

私は、特に、
ゴミを、ゴミ箱にほうり投げるのが、大好きです。
できる時は、
わざと、2〜3メートルくらいうしろに下がって、
そこから、めがけて、ほうり投げます。

これは、ゲームのように、
楽しんでいるのです。
命中した時の、すかっとした気分は、
何ともいえないです。

そして、
これは、ピアノの、
とてもむずかしい、アクロバット的なところを、
ちゃんと弾けた時の、すかっとした気分と、
同じなのです。
そして、

ここからが、きょうのポイントですが、
目ざしたところに、
すぽんと、命中した時の、
その時の手首を、感じる。
その感じを、ぜひ、覚えてほしいのです。

その感じで、ピアノを弾くのがいいのです。


ぜひ、
試して、
ピアノ練習の時に、
思い出してみてください。



Chiyo

動画添削レッスン
フランス在住ピアノ教師
月3000円 短期、長期。
2週間無料、試し。

↓ もっと読む
https://tateitoyoko.blogspot.com/p/blog-page.html



にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村





2020年8月11日火曜日

「脱力」のウソ


ピアノをやっていると、
「脱力」という言葉をよくききます。

脱力していた方がいい、というのは、
なんとなく、わかるのですが、
どうやったらいいのか、は、よくわかりません。

一方、生徒さんの中には、
拝見していると、
あぁ、(ムダな)力がはいってるなぁ、
なんとかしてあげたいな、と思うこともあります。

けれど、
私は、結局、あまり問題にしていません。

理由のひとつは、

1)まず、「脱力」していたら、
ピアノは弾けない、ということです。

ピアノは、スポーツと同じで、
筋肉や、スジを使って弾きます。
筋肉は、だらっとはしていません。
緊張と弛緩のくりかえしです。

だいいち、
ほんとうに、全身脱力していたら、
椅子から、ころげおちてしまいます。
音だって、ふにゃふにゃになります。
「手のアーチ」は、緊張のひとつです。

つまり、
「緊張と脱力のいいバランスを、めざす」というのが、
正確な言い回しです。

2)次に、
意識的に何かをやろうとすると、
どうしても、
力が入ってしまう、ということです。

体のある部分だけを脱力する、なんて、
むずかしすぎます。
一瞬か、二瞬くらいなら、できますが、
ずっと、は、むずかしい。

という2点を、
覚えておいてください。


さて、
それでも、いくつか、改善法はあります。
それは、あした、書きます。


まとめ

1、ピアノを弾くには、緊張と脱力のどちらも必要
2、意識的になにかをやろうとすると、力がはいってしまう

の2点を思い出して、ほっとくのがよい


(つづく)




Chiyo

動画添削レッスン
フランス在住ピアノ教師

レッスン放題。動画、無制限。
初心者、歓迎中
2週間無料、試し。
(中期、長期割引あり)

↓ もっと読む
https://tateitoyoko.blogspot.com/p/blog-page.html


2020年8月10日月曜日

いくらやっても、サマにならない


いくら練習しても、
どんなに
細かいところを、クリアしても、
ちっともサマにならない。

そういうことが、よくあります。
レッスンに行けば、
先生は、「今、譜読みしました」という感じで、
ミスタッチばかりで、バラバラっと弾いてくださる。
そして、
すっごく感じが出ている!
よっぽど、音楽的!

なぜ?!

と思って、ますます練習する人もあれば、
ふてくされて、
弾く気が失せてしまう生徒さんもある。

そういう時、私が疑うのは、

1)リズム感のこと。
そして、
2)何をいいたいのか、について。

です。

1)のリズム感というのは、
メトロノームのリズムというより、
スイングのリズムと言ったらいいか。

「ノってるか」ということです。
それに気を配ると、
かなり、改善することがあります。

2)「何をいいたいのか」は、

芸術の神髄とも言えますので、奥が深いことですが、
そう深く考えなくても、
もっとシンプルに、

もし、
このフレーズに、歌詞がついてるとしたら、
私だったら、何と言うか。

というようなことで、いいのです。
視線が、がらっとかわります。

画家が、
細かいところを仕上げたら、
ちょっとうしろに下がって、
目を細めて、

「こんな感じを出したかったんだったっけ?」と
自問してる感じです。

ぜひ、ためしてみてください。

まとめ

*リズム感をうたがう
*フレーズの歌詞をクリエイトしてみる



Chiyo


動画添削レッスン
フランス在住ピアノ教師
月3000円 短期、長期。
2週間無料、試し。

↓ もっと読む
https://tateitoyoko.blogspot.com/p/blog-page.html



にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村



2020年8月6日木曜日

不完全で、いい


動画添削のレッスンをしていますと、
たまに、
仕上がったものでないと動画で送れない、と考えてらっしゃる方もあります。

(わかります、わかります。
きちんとしたものを、送りたい、というのは、
よくわかります。
私も、そうです)

そして、

そういう方には、
「不完全でお願いします、
そうでないと、私が言うことがなくなってしまいます」
と、申し上げます。
まぁ、
言うことがなくなる、というのは冗談ですが、

実は、不完全な方が、いいです。
理由は、
それをかさねて、数週間、
数ヶ月たったら、わかります。

過去の、不完全なのと、
今の、不完全なのを、比べてみてください。

「!」

きっと、差がわかると思います。
上達しているのです。
たしかに、差があるのです。
(そこが、教師としての私は、楽しくてしかたない!)

ですから、どうぞ、
「不完全で」、続けて送ってください。




 

Chiyo

動画添削レッスン
フランス在住ピアノ教師
月3000円 短期、長期。
2週間無料、試し。

↓ もっと読む
https://tateitoyoko.blogspot.com/p/blog-page.html


にほんブログ村 にほんブログ村へ

2020年8月3日月曜日

お知らせ(連絡くださったのに返事がない方へ)

連絡フォームの不具合のせいで、もしかすると、
いただいたご連絡が、届いていないかもしれません。

もし、ご連絡くださったのに、2〜3日たっても返事がない、という方は、
申し訳ありませんが、もう一度、こちらのフォームより、
お願いできますでしょうか。

そういう方が、幾人か、いらしたので、
恐れ入っております。
ごめんなさい。

Chiyo

2020年8月1日土曜日

路面電車で通勤はじめたら、生徒さんが練習するようになった


車をやめて、路面電車で通勤するようになったら、
生徒さんたちが、どんどん勉強するようになった、
という、ナゾな話です。

べつに、
それまで、勉強しなかったというわけではないのです。
それが、
なんとなく、イキイキと、
自主的に勉強するようになった、とか、
暗譜が、じょうずになった、とか、
発表会が楽しくなった、とか、
ちょこちょこと、
いい部分が、あらわれてきたのです。

私のつとめる音楽院まで、
車で、30分ほどです。
ずーっと、車で通っていましたが、
数年前に、路面電車が開通したのです。
トラムウエィというものです。

東京生まれ、東京育ちの私は、
電車にゆられる、というのが、心地いいです。
何十年も、この感覚を忘れていたのですが、
これが、とっても良い!

うとうとと、いねむりもできますし、
本を読むこともできます。
ぼけーっと、いろんなお国の人たちを、
観察するのも、おもしろい。

それまで、車で通勤していた時は、
運転中は、いくら慣れてても、
神経をつかっていますし、
いったん目的地についても、
駐車する場所を、さがさなくてはならない。
傷つけないように、パークする、など、
けっこう気をつかっていました。

ですので、
路面電車が開通して、とてもうれしかったです。
しかし、
それが、生徒さんたちに影響するとは!

そのハナシを、学長さんにはなしたら、
目をぐーっと大きく開けて、
絶句されました。

今でも、
あれは、ふしぎだったなぁと、
思いかえします。
教師の私の状態が、
こんなふうに、生徒さんに影響するとは、
責任重いな、
と、思った次第です。

やっぱり、
自分のペースで、
自分が楽しいと思うやり方でやるのは、
お相手にとっても、いいのかもしれない、
などと、思いました。


Chiyo

動画添削レッスン
フランス在住ピアノ教師
月3000円 短期、長期。
2週間無料、試し。

↓ もっと読む
https://tateitoyoko.blogspot.com/p/blog-page.html


 
にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村

2020年7月30日木曜日

お知らせ(お問い合わせについて)

このたび、問い合わせフォームから、連絡が届かない、
という不具合が見つかりました。
さっそく、修理しました。

これまでに、連絡をされたのに、返事が来ない、という方は、
ゴメンナサイ!
お手数ですが、もういちど、こちらのフォームから、
ご連絡していただけたら、ありがたいです。

24時間以内に、お返事いたします。

よろしく。

Chiyo



2020年7月28日火曜日

あなたの才能(独学パワー)


独学の人はすごい、といつも思います。

お見受けするに、
ともかく情報を得ようと、とてもアクティブ。
弾きたいという気持ちが、
とても大きいのです。

これは、
もう、人工頭脳がいくら発達しても、
「弾きたい気持ち」を
作り出すことは、できないのではないか、と思います。

それは、才能、ではないかと思います。
たとえば、
「あの曲を弾きたい」と強く思った時。
それは、
自分の中の、ある感性と、
外がわにあるその曲とが、
ビリビリっと、感電して、
つながったような図が、思い浮かびます。

それが、
その人の才能ではないか。
シューマンが弾きたい、というのなら、
そこが、その人の才能、と考えていいと、
よく、思います。

あとは、
手の大きさとか、
運動神経、とか、
いろいろありますが、
なんとかなる、と思います。

自分がダメだと思っている技術は、
けっこう時間をついやして、さらいますから、
だんだんできるようになるどころか、
いつのまにか、
それが、強みになっていたりもします。

弾きたい気持ち=才能、と私は思って、
それに、水をやり、
肥やしをやり、
日にあてています。
そして、
どんどん、大きくなります。


Chiyo

動画添削レッスン
フランス在住ピアノ教師
月3000円 短期、長期。

↓ もっと読む
https://tateitoyoko.blogspot.com/p/blog-page.html



にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村

2020年7月25日土曜日

どの曲を弾くか


練習するにも、
試験で弾くにも、
コンサートでご披露するにも、

「曲えらび」、というのは、
なかなか奥が深い、と思います。
私は、大きくわけて、
2種類ある、と思っています。

1)その人の長所をいかして、聴きばえのするもの

2)その人の苦手な部分をのばすもの


ということは、
目をつぶって選んでも、どっちかにころぶわけです。
ただし、
試験の時、コンサートの時は、
1)の、聴きばえする方がよくて、

それ以外の、ふだんの時に、
2)たまにやってみる、というのが
バランスがとれると思います。

試験の時、
自由曲をえらぶとき、
私は、ずいぶん気をつかいます。
これがしっかりできると、
どんな人でも、かなりうまくいきます。
試験で、いい点がとれます。

その人の欠点をカバーしてしまう。
その人の長所を、前面にだす。
どういう曲がいいのか、
これには、規則はありません。

私の場合は、
予期していなかったような時に、
なにか、別なことをしている時に、
そういう曲が、
空からおりてくるように、ピーンと思いつくのです。
「あ、この曲、あの人にむいてそう」と。

もちろん、いつもいい曲を思いつくとは、かぎらず、
しばらく、勉強がすすんだ時点で、
「うーん、むずかしすぎたかなぁ」と、
内心はらはらしてしまうこともあります。

2)の苦手をのばす曲、というのは、
別にしょっちゅうやる必要はないとは思います。
たまに、
チャレンジしてみるといい、と思います。

いずれにしても、
むずかしすぎの曲は、私は、おすすめしません。
「どうしても弾きたい、
何時間も練習しますから、やらせてください」
という人が、たまにありますが、
困ってしまいます。
せっかくの「弾きたい気持ち」をそぎたくないですから、

私は、それに似た曲の、もうちょっとやさしめのを、
選びます。

なかなか、
むずかしいことです。
教師のセンスが問われる部分だと思います。

Chiyo

動画添削レッスン
フランス在住ピアノ教師
月3000円 短期、長期。

↓ もっと読む
https://tateitoyoko.blogspot.com/p/blog-page.html

 

2020年7月24日金曜日

両手のバランスをねらう(その2)


先日、
両手のバランスをねらう練習法を、書きました。
それに、追加です。


きのう、レッスンをしていて、
思い出しました。
もっと、ベーシックな方法。

1)もし、左手が強すぎる、と思うのだったら、
わざと、もっとオーバーに、左手をうるさく弾いてみる。

右手は、わざと、弱く弾く。

2)その逆。右手を強く、左手を弱く。オーバーに練習する。



「わざと」やってはいけないやり方で、弾く、というのが、ミソです。
こうなったら、いやだな、と思うことを、
思いっきり、やるのです。
禁止されていることを、やる、という、
ちょっと、いつもとは反対の方向です。

それを、きちんとできるようになると、
あら、ふしぎ、
その逆も、できるようになったりします。

これは、
どんなケースにも、あてはまります。

(例 レガートに、うまく弾けない時、
わざと、とぎれとぎれに弾く、など)

いろいろ、試してみてください。

フランスでは、
だれもが、ナイフとフォークで食事しています。
だれでも、できっるっていうことです。
それを思い出して、
両手のバランスを、がんばってみてください。


Chiyo

動画添削レッスン
フランス在住ピアノ教師
月3000円 短期、長期。

↓ もっと読む
https://tateitoyoko.blogspot.com/p/blog-page.html

 

2020年7月21日火曜日

「片方完璧片方めちゃ式」(両手のバランスをねらう)


なにごとも、バランスです、というのは、
頭ではわかっても、
では、どうすればいいのか、
よくわからないときがあります。

左手が強すぎ、とか、
弱起が強すぎ、とか。

もう片方の手を、弱くしようと思っても、
両手とも、弱くなってしまう。

左右ちがうことをするのは、
なかなかむずかしい時が、あります。

そういう時に、
私は、全体ボリュームを、あげます。
mp の曲でも、かまわず、f で弾きます。

そして、
1)右手を、ものすごく強く弾く
左手は、ものすごく弱く弾く。

2)それでもだめなら、

右手を、ものすごく強く弾く、
左手は、どんなにめちゃくちゃでも良い、とする。
そして、
それができたら、今度は、
右手は、どんなに変でも良い、とする、
左手は、絶対ものすごく弱く弾く。

これを交互に、やっていると、
次第に、できるようになってきます。
の、はずです。

いつかは、ぜったいできるようになります。
ナイフとフォークで食べるのは、
おハシよりむずかしいが、
いつか、できるようになる、みたいなものです。

まとめ

*全体ボリュームを上げて、練習
*片手に注目しながら、両手をひく
「片方完璧片方めちゃ式」

Chiyo


動画添削レッスン
フランス在住ピアノ教師
月3000円 短期、長期。

↓ もっと読む
https://tateitoyoko.blogspot.com/p/blog-page.html



2020年7月20日月曜日

うまくなりたいけど、練習する気がおこらない時


どちらかというと、
私は、強迫的に練習をしていたので、
練習する気があるかどうか、なんて、
あまり気にしていなかった、というのが、
本音です。

それでも、そういうことは、
心の底では、
しばしば、おこっていたようなのです。
それに気づいてから、
どんなふうに切り抜けてきたか、
書いておきます。

1)休む。その日は、練習しない。

2)技巧的なところだけを、機械のメンテナンスみたいに、
さらっておく。

3)しばらく、別な曲に変える。

4)ほかの人の演奏をきく。栄養をもらう。


私の場合、
2)が多かったと思います。

あまり音楽的なことは気にせずに、
苦手なところ、どうもスムーズに行かないところ、を

左右バラバラに、
ゆっくり、
くりかえし、
やっておく。

おそうじのような、
メンテナンスのようなつもりで、
ほんの少しでも、やって、おしまいにするのが理想。
すると、
適当に満足感もわいてきて、
次の日に、つながるというような感じでした。

今になって思うに、
(私にとっては、です)
「ムリに、がんがん弾く」というのは、
あまりためにならない、ということです。

そうやって、
ずいぶん貴重な時間をついやしてきたような、、、
気がするので、
そういうエナジーがあったら、

「きょうは、弾かない。そのかわり、○○をやる」と、
自分で選択して、
決断して、堂々としてる、という力に変えられていたら、
と、
昔の自分に、そう思います。



Chiyo

動画添削レッスン
フランス在住ピアノ教師
月3000円 短期、長期。

↓ もっと読む
https://tateitoyoko.blogspot.com/p/blog-page.html


2020年7月18日土曜日

「好き嫌い」は、どんどん


「食べものの、好き嫌いをしちゃ、いけません」という
しつけを、私は受けてきました。

それから、
「どんな人とも、
好き嫌いをいわずに、つき合いましょう」とか。

でも、
ピアノを弾くようになって、
思うことがあります。
音楽に関しては、
好き嫌いは、どんどんした方がいいと思います。

どんどん他人の演奏を、きいて、見て、
「好き嫌い」を、育てるのがいいと思います。
それは、
自分の感覚をはぐくむことに、なります。

中級になったら、
練習する曲も、自分で選ぶのが、いいです。
数曲やって、バランスをおさえておけば、
大丈夫です。

そして、
一番いいところは、
音楽的な部分です。
ほかの人のをきいて、

どこが、好きか、嫌いか、を、気にする。

どういう歌い方が、嫌いか。
この間のとり方がいい、
このテンポは、速すぎ、
この音色が、好き、
この曲、ここはいいけど、ここが変、

などなど、
なんでもいいですから、
「好き嫌い」を、自分の中にメモしておく。

それをまねしてもいいし、
まねをしなくてもいいです。
自分で、そう確認しておけばいい。

それを
ふだんからやっておくだけで、
貯金のように、
つみかさなって、
あなたの感性が、豊かになっていくはずです。

まとめ

* ほかの人の演奏を、きく
* 好き嫌いメモを、つける(心の中に)


Chiyo

動画添削レッスン
フランス在住ピアノ教師
月3000円 短期、長期。

↓ もっと読む
https://tateitoyoko.blogspot.com/p/blog-page.html

 


2020年7月17日金曜日

ツェルニーと、フランス人


フランスで、
ハノンや、ツェルニーを練習してる人は、
ほとんど、見かけません。

日本では、
ネットやツイーッターで見たかぎりでは、
けっこう、みなさん、
使っているので、ちょっぴり、びっくり。

ひと昔(30年くらい)前は、
ハノンや、イジドールフィリップの楽譜を、
フランスでは見たものですけれど。
音階を、ただひたすら、
弾く人もいましたっけ。

今では、ほとんど、いないです。
フランス人は、
練習曲を、練習しないことが多い。

この違いは、いったい何?
どっちが、いいの?

ハノンもそうですが、
ツェルニーが嫌われてることといったら!
まず、第一に、
教師が、嫌ってるのです(ということが多い)。
「音楽的じゃない」って。
「ちっとも、ステキじゃない」って。

(ブラームス練習曲の方がいい、
なんていう人もいるけど、
練習してる様子も、ないです)

では、どうするのかといえば、
「曲」の、技巧的な部分を、
直接、練習し始めちゃうようです。

私は、日本を出たあと、
ロシアの先生にずいぶん影響を受けたのですが、
その先生は、
ツェルニーは、すばらしい、
初心者でも、プロでも、
やった方がいい、と
言ってました。

私は、
日本でツェルニーを、とことんやらされました。
たしかに、いいような気がする。
長所は、シンプルさです。
そして、フレーズ(歌)の中で、
あらゆるレベルの技巧を学べる。

ですので、
フランスにいても、
生徒さんには、
ツェルニーを、すかさず勧めています。

そして、自分は「古い」のだと思っていましたが、
日本では、あいかわらず、現役のようです。


うーん、
この違いは。
どう考えたらいいのやら。


Chiyo



動画添削レッスン
フランス在住ピアノ教師
月3000円 短期、長期。

↓ もっと読む
https://tateitoyoko.blogspot.com/p/blog-page.html

 


2020年7月14日火曜日

異文化なのに、ピアノを弾きたい人たち


日本で教育を受けた私は、
いろいろな偶然がかさなって、
フランスに渡り、
40年近く、フランスの音楽院で、
ピアノを教えています。

もともと、
父が、クラシック音楽好き。
ですから、
ピアノを選んだくれたのは、父です。
私、では、ありませんが、
その後、自分で、楽しくなってきて、
だんだん、
深みにはまって行ったのです。

けれど、ひとつ、不思議なことがあります。

なぜ、日本人が、西洋音楽を、
ひきたくなったか、ということです。

たまに、
お琴、三味線、尺八の演奏をテレビで見て、
うーん、と、うなってしまう。
よくわからないはずなのに、
やっぱり、
どこか、しっくりくる部分があるのです。

さて、
戦後、私の親たちが、
西洋に、あこがれたのか、
よく知りませんが、
着物をやめて、洋服に、
日本音楽をやめて、ピアノに、と、
うつっていったのは、
今、
私は、クラスの中で、同じようなことを見ます。

私は、
外国から移民の人がわりと多い地区で、
教えています。
私のクラスには、
30年前は、フランス人しかいませんでしたが、
今では、様子がちがいます。

もちろん、書類上は、フランス人ですが、
出身は、

たとえば、
2020−21年度の私のクラスを見てみますと、

*モンゴル
*ポルトガル
*アルジェリア
*スペイン
*イスラエル
*イタリア
*カメルーン
*コンゴ
*モロッコ
*アイルランド
*コモール
*トルコ
*ロシア
*マダカスカル
*セネガル
*イラク
*日本(私)

の人たちが。
あとは、
フランス系のフランス人ですが、少数派になっています。

まぁ、楽しくなる、ミックスのクラスです。
ピアノをどう習うか、を、よく知らない人もありますから、
一から始めます。
時には、
ゼロから、始めます。
(ピアノがないのに、クラスに入ってくる人もあります)

そんなわけで、
私も、こういうみなさんと、
同じようなおいたち(?)で、
西洋音楽を習うことになっていますので、
なんだか、他人事とは、思えません。

ピアノは、
異文化の人たちにも、
たくさん愛されているようです。



Chiyo

動画添削レッスン
フランス在住ピアノ教師
月3000円 短期、長期。

↓ もっと読む
https://tateitoyoko.blogspot.com/p/blog-page.html

2020年7月13日月曜日

両手で弾くのが、ダメな場合



片手ずつ弾く時は、ちゃんと弾けるのに、
両手を合わせてみると、ぐちゃぐちゃになる、

という苦情を、よく、ききます。

私のやり方を、書きます。
みなさんも、試してみてください。


1)もう一度、片手練習を、します。
早く、両手で弾きたい、という気持ちは、
わかります。
ですから、
一番の早道を、行ってみます。

ここが肝心ですが、
片手練習をする時、
ものすごく、要求度を高めてください。

一つでもミスしたら、テンポを下げて、やり直します。
すごくゆっくりでいいです。
でも、ミスは、許さない、という要求度です。
ちょっとでも、まごつくようなら、さらにテンポを下げる。

完ぺきに弾けるようになったら、
徐々に、テンポを上げていく。


2)理想のテンポになったら、、
いよいよ、両手を合わせます。
でも、1)が、しっかりできないうちは、
だめです。
ここも、高い要求度で、行きます。

3)両手合わせの時には、またもや、ゆっくり弾きます。
2小節、次に4小節、というように、
少しずつ、進む。

と、こういう感じでいきます。

1)と、2)の要求度を上げてやっていれば、
絶対に、できるようになります。

地味ですが、
この段階をふんでいると、
絶対できるようになります。

試していただけたら、
楽しみです。


まとめ

*片手練習をきわめる
*両手練習を始める時は、超ゆっくり



Chiyo

動画添削レッスン
フランス在住ピアノ教師
月3000円 短期、長期。

↓ もっと読む
https://tateitoyoko.blogspot.com/p/blog-page.html

2020年7月12日日曜日

独学ピアノの人は、すごい



ネットや、ツイートで、
ピアノを独学で習ってる方を、見ました。
それが、
けっこうたくさん、おられる。

その、すごさに、
私は、感激します。

すごさ、というのは、
まず、
「弾きたい」という気持ち。

私は、音楽学校で毎日教えていますが、
なにが、一番むずかしくて、やっかいかというと、
その「弾きたい」という気持ちを、引き出すことです。

(親御さんが、ピアノを弾きたいから、
子どもに、やらせる、という場合に、
そういうことになってしまうのかも
しれません)


その「弾きたい」という気持ちさえあれば、
あとは、かなり、かんたんにいきます。
ですから、
私は、想像します。
独学ピアノの人、
ずいぶん、
ぐんぐん上達なさってるのだろう、と。

それに、
もうひとつ、
「すごい」ことがあります。
研究熱心なことです。
と、いうふうに、お見受けします。
どうやったら、よく弾けるだろうか、と
YouTubeで、チュートリアルを見たり、
情報を、交換したり。

そこまで、なさってる方は、
絶対、
がんがん、上達するのです。
レッスンを受ける必要は、ないと思います。
まぁ、
こういうことを言うと、
私は、失業の方向にいってしまうのですが、
でも、

そういう人たちを見ているのは、
心地いいです。


Chiyo

動画添削レッスン
フランス在住ピアノ教師
月3000円 短期、長期。

↓ もっと読む
https://tateitoyoko.blogspot.com/p/blog-page.html

2020年7月11日土曜日

うまく弾けてた曲が、ヘンテコになる場合



たまに、
もう、上手に弾けていた曲が、
弾けば、弾くほど、ヘンテコになることがあります。

そういう時は、
ちょっと、やばい感じがしますが、
あわてず、

1) テンポを、ゆっくりめにして、ひく。

2) もう一度、片手練習をする。

ちょっと、
めんどくさい感じがしますが、
これを、5回くらい実行するだけで、
1〜2日で、よくなります。

それから、
長いこと弾いていますと、
心の方も、上すべりのようになることもあります。
毎回、おなじように、
心をこめてひく、ということは、
人間には、ちょっとムリなのかもしれないです。

ちょっと、その曲は、お休みにして、
散歩にいく、とか、
別な曲を手がけてみる、というのも、いいです。

ということを、
知っているだけで、
ずいぶん、改善するはずですので、
がんばりすぎずに、
ひきつづき、楽しんでください!


Chiyo

動画添削レッスン
フランス在住ピアノ教師
月3000円 短期、長期。

↓ もっと読む
https://tateitoyoko.blogspot.com/p/blog-page.html