2021年3月8日月曜日

あなたの音色の数は?

「もっと歌って」と言われても、具体的にどうしていいのか。
その続きです。

先日は、伴奏とメロディとの音の差をつける、ということをお話ししました。

きょうは、音色についてです。

音色は、たくさんあったほうがいい、と言われています。
写真のピクセルのような話です。
ですので、
音楽家は、音色が豊かな楽器の方が、いい、と、
高い楽器を買ったりします。

ところが、
実際には、そんなにたくさんの音色を持たなくても、
音楽表現は、できることもあります。
チェンバロなど、
音色に変化をあまりつけられなくても、
表現できることは、いくらでもあるのです。

色鉛筆に、12色、24色、36色、と
色々な箱があったのを思い出します。
大きな箱は、憧れでした。
でも、
たくさんの色を持っていれば、素敵な絵が描けるか、というと、
そうとも言い切れません。

きょうは、
ピアノで、初心者の方でもできる、
効果的な音色の使い方をお話しします。

コツは、
色のコーディネートと似ています。
その隣に、どういう音色を持ってくるか、です。
この色のセーターは、このパンツには似合わないけれど、
この白のパンツだと、グッときれいに見える、という感じです。
色が、はえます。

ここは、mp にしたい。
でも、その前が、mp だったら、ちっともはえません。
ですから、その前を、もっと強くしてみる。
または、その後を、ちょっと強めに。

ここは、弱いけれど、くっきりした音にしたい。
でも、その一方で、伴奏や内声が、やかましければ、
はえません。
伴奏や、内声を、もっとぼやっとした音にする。
(ぼやっとした音というのは、誰にでもできます)

など、など。

少ない音色で、どれだけの表現ができるか、を、
この方法で、試してみてください。


* まとめ

そばに、何を持ってくるか、で、
音色は、グッと効果的



Chiyo

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フランス在住ピアノ講師

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