レガート奏法というのは、ピアノ技術の中でも、
よく話題になる奏法です。
ピアノという楽器は、どちらかというと、
カタカタと、タイプライターみたいな音になりやすいです。
それを、どうやって、歌っているようにみせかけるか、が、
ポイントになります。
自分では、レガートで弾いているつもりでも、
先生に「もっとレガートで」と言われたことは、
私は、何度も何度もあります。
「レガート」という言葉に、不信感さえ、持ったこともあります。
「もっと、レガートとは?」
というのが、よくわからなかったのです。
その時、質問すればよかったのですが、
だいたい言われていることは、「もっと歌って」ということだという
気がしていましたので、
頑張って、色々やっていました。
(ちなみに、「もっと歌って」というのも、
これまた、アイマイな要求に思います)
さて、
それが、もう少しはっきりしたのは、
その後、
チェンバロを習っていた時のことです。
チェンバロには、surlier という奏法があります。
これは、
オーバー気味に、スラーをかける、という意味。
つまり、
ある音から、次の音に移る時、
重なる部分を、多くする、ということです。
普通なら、「にごりますから、指は、さっさと上げましょう」
というところを、わざと、
2音、にごらせる。
前の音を、しばらく押さえておく、という弾き方です。
そのことを知ってから、
ピアノでも、レガートのコツがわかってきました。
そんなに悩まなくていい、とわかりました。
前の指をあげるタイミングを、遅くすればいい、ということです。
ヒントになりましたら。
Chiyo
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