2021年3月25日木曜日

いちじくジャム!


 オンラインではなくて、オンラクイン(音楽院)でのことです。
がんばり屋さんの、7歳のイスラちゃんに、
バランスの話をしていたときのことです。

右手と、左手の音色をバランスよく、という話です。
7歳の女の子に、「バランス」と言っても、
ちゃんとよくわかってもらえるのか?

それならこの際、
ハンバーガーとか、フライドポテトに、
どんな風にソースをかけているか、という話を聞いてみよう、と
思います。
子供の好きなもの、ナンバーワンは、たいていマクドナルドの食事なのです。

ところが、
イスラちゃんの大好きなものは、
ブロッコリー。

!!

では、
マヨネーズか何かかけて食するのかと思えば、
塩も、かけずに食べるのが好き、ということです。
私の目論見は、失敗に終わります。

次に、それでは、
タルティンヌは、好きか、と聞きます。
タルティンヌは、バゲットパンなどに、何かを塗ったものです。
毎朝、食べる、ということで、
ホッとします。
バターとジャムをつけて食べる、というので、
ああ、なるほど、
ジャムは、イチゴジャム、それともアンズ?

すると、
珍しいことに、
「いちじく」ということです。
いちじくジャムは、作ったり、買ったり。
どちらでもいいが、
いつも、いちじくジャムだそうです。

なるほど。
感心してしまって、
どうしてそんな話を始めたのかも、忘れてしまいます。

「へぇ、いちじくジャム!珍しい。実は、
私も好きよ」
いや、私は、どちらかというとコンポートの方が好き、
おばあちゃんが昔、よく作ってくれた。。。などなどと、
話がどんどんずれてしまいます。
コンポートというのは、
果物の砂糖煮です。
砂糖味が薄いので、いくらでも食べられてしまいます。

そして、
そこまで来て、やっと、元の「バランス」の話に戻って、
ジャムつけすぎ、とか、
ジャム足りなすぎ、の話になります。
どういう味になるか。

と、ピアノの話をしながらも、
私は、私で、
そうか、イスラちゃんは、
あの優しいお母ちゃんに、毎日タルティンヌを用意してもらって、
学校に来ているんだな、と、
シーンが、目に浮かんできます。
アラブの国では、そういえば、いちじくジャムが出てきたりするな、と
思い出したりもします。

私は、東京から。
イスラちゃんはアルジェリアから。

その2人が、フランスで出会って、
同じように、いちじくの煮たのが好きで、
同じピアノの曲を弾いて、
これまた、運命だなぁ、などと
思ったりしました。




Chiyo

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