ピアノで「もっと歌って」と言われても、どうしていいかわからない時。
難しい譜読みを終えて、
リズムに注意して、
指使いに気をつけて、
ここまで来ました。
いろんなことに気をつけて、
肩の狭い気持ちがしながら、やっとここまで来たと思ったら、
突然、「好きなように歌って」と、言われてしまいます。
!
好きなように、って言われても、
どんな風に歌ったら、ベートーベンさんが「いいね」をしてくれるのか、
どうすれば、バッハさんも、バロック風にちゃんと歌ってる、と思ってくれるのか、
ハタハタ疑問です。
ここが、ムズカシイ。
では、
私が、どう試行錯誤しているか、と言いますと、
私は、私の生まれ育ちでやるしかないですので、
バッハさんのことは、ひとまず抜きにして、
楽譜に向かいます。
歌う、と言ったら、
私が歌うときには、
聞くともせずに聞こえていた昭和の歌謡曲とか、
たくさんの音楽会で聞いていた曲とか、
中学の時の合唱の歌とかが、基本になっています。
私は、私の持っているものでしか、歌えないのです。
ですので、
なんでもいいから、それを素材にして、
歌を歌っていきます。(ピアノの上で)
ずいぶん昔に、日本の大ピアニストの方が、
「お味噌汁を毎日飲んでいる日本人がピアノを弾くと、
演歌になってしまう」というようなことを、
おっしゃっていました。
そういうことは、
もしかするとあるのかもしれませんが、
それもいい、と私は思います。
いえ、それでいい、です。
なんでもいいですから、
自分の歌を、(ピアノで)歌うのが、一番簡単ですし、
説得力あると思います。
聞いている人の、心を動かすことになると思います。
* まとめ
「内なる声」を、表現してみる。
コーヒー味でも、お味噌汁味でも、どちらもそれが本物。
Chiyo
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フランス在住ピアノ講師
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