テンポ ルバートのやり方は、なかなか説明しにくいのですが、
ある時、師匠が、一発で説明してくれたことです。
「ルバートは、SNCF(フランス国鉄)とおんなじです」
と、
ピアニストで指揮者でもあられた師が、
のたまわれました。
えっ?と、
びっくりしました。
どういうことかと言いますと、
ちょっと遅れが出たら、その遅れをどこかで
修復しなければならない、ということです。
つまり、
ゆっくりしたら、その後で、少し走る。
または、
ちょっと走りすぎたら、その後で、ゆっくり目にする。
だいたい、プラスマイナスゼロになる。
そこを押さえておけば、
上品なルバートになる、というご説明でした。
そうでなくて、
走ることだけをやったり、
ゆっくりだけをしていますと、
ちっともルバートになりません。
「時」が盗まれてしまった、というのが、
テンポルバートの意味ですが、
では、どうすればいいのか、と頭を悩ませることもあります。
自由すぎて、逆にむずかしく感じますが、
だいたい、
こういう風に考えていると、
かけやすくなります。
それ以来、
大きなルバートをかけても、
なんとなく節操が出てきたように思います。
あともう一つ、
ルバートについて、
この師匠が、わかりやすく説明してくれましたので、
それは、あした、書きます。
* まとめ
ルバートは、JR と同じ(私鉄でもよい)