2021年7月7日水曜日

テンポルバートを、国鉄に例える

テンポ ルバートのやり方は、なかなか説明しにくいのですが、
ある時、師匠が、一発で説明してくれたことです。



「ルバートは、SNCF(フランス国鉄)とおんなじです」

と、
ピアニストで指揮者でもあられた師が、
のたまわれました。

えっ?と、
びっくりしました。


どういうことかと言いますと、
ちょっと遅れが出たら、その遅れをどこかで
修復しなければならない、ということです。
つまり、
ゆっくりしたら、その後で、少し走る。
または、
ちょっと走りすぎたら、その後で、ゆっくり目にする。

だいたい、プラスマイナスゼロになる。
そこを押さえておけば、
上品なルバートになる、というご説明でした。

そうでなくて、
走ることだけをやったり、
ゆっくりだけをしていますと、
ちっともルバートになりません。

「時」が盗まれてしまった、というのが、
テンポルバートの意味ですが、
では、どうすればいいのか、と頭を悩ませることもあります。
自由すぎて、逆にむずかしく感じますが、
だいたい、
こういう風に考えていると、
かけやすくなります。

それ以来、
大きなルバートをかけても、
なんとなく節操が出てきたように思います。


あともう一つ、
ルバートについて、
この師匠が、わかりやすく説明してくれましたので、
それは、あした、書きます。

* まとめ

ルバートは、JR と同じ(私鉄でもよい)




Chiyo



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2021年7月6日火曜日

つなぎの部分で、差がつく

小さな曲でも、長い曲でも、ピアノを弾く時に、ここを押さえておくと、
グッと、感じが伝わるようになります。

それは、
つなぎの部分を、よくさらうことです。

ひとフレーズが終わった時、そして次のフレーズに入る時、
または、
A が終わって、B に入る時、など、
ちょっと感じが変わる時。

電車のワゴンがいっぱいつながっている、
その、連結器にあたります。

一つのパートに集中して、
それをよくさらったら、あとは、
パートとパートのつなぎを、さらいましょう。
どのように、雰囲気が変わるのか。
どう、間を取るのか。


長いことも弾き続けていますと、
あまりに慣れすぎて、
いろいろな展開が、
「あたりまえ」になってしまうこともあります。

でも、聴く人は、初めて聴くのです。
その人の気持ちになって、曲を、展開させるのがいいと思います。
まるで、お話を読んで聞かせるように、
次のパートに入っていく練習をしておくと、
自分でも、つられて、
もっと、音楽的に弾けるようになったりします。



* まとめ

「自分はストーリを知っているけれど、
聴く人は知らない」ということを、思い出す。



 


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2021年7月5日月曜日

ピアニストの腕は


「ふだん塾」の受講生の方には、
はるか、アメリカから来てくださる方もあります。
その中に、
大人ピアニストの、「野ばらさん」という方が
ワシントン州に、おられます。

先日、その方が、
お庭のことをお話しになっていて、
ラズベリーの収穫だとか、
さくらんぼの収穫だとか、
さくらんぼのタルトを作るのが忙しい、ということを聞いて、

まぁ、なんていいこと、と、こちらまで、うれしくなりました。
見せていただけたらなぁ、と思っていました。
(特に、さくらんぼは、私の大好物です)

その方が、
写真を送ってくださいました。
拝見しますと、
それは、それは、見事な、本格的なお庭です。
長年かけて、荒れ地だったのを、こんな風に、
ご自分で、作られたということです。
それも、
「女の細腕(?)1本で、ツルハシを振り回しながら」!

こんなことができるのだ、と、
びっくりしました。












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2021年7月2日金曜日

音楽脳みそ

けさの新聞、フィガロ紙に出ていた記事によりますと、
楽器を演奏する人の脳みそは、
しない人の脳みそと、とても違う、ということです。

その違いは、
楽器をする人にとって、有利な違いです!
グッドニューズです。


そういう話は、
以前にも、日本の脳神経学者で、かなりのレベルのピアニストである方が、
ピアニストの脳みそを観察して、
同じようなことをおっしゃっていました。


老いることも遅くなるので、
いつまでも、若々しくいられるし、
平均よりも、上機嫌でいられる、ということです。


音楽を聴いて、感動するだけでも、
脳にいい刺激を与えるそうですが、
楽器を定期的に練習する、というのは、
ある特定の場所を、発達させるのだそうです。

そして、脳みその働きは、
いつまでも、柔軟性を保つそうです。

70歳以上の人にも、
わざわざ、楽器を習わせることを、
フランスのある場所で、奨励しているとのことです。

そんないい話、と知って、私は、
ああ、よかった、

そして、

一体、これから先、
(歳を重ねていくうち)どんな風になるかな、と
ちょっと興味深く思います。




 



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2021年7月1日木曜日

ハチャメチャに、うまい人

きのう、ある人のピアノ演奏を聴いていて、感心していました。
ものすごく、うまいです。

表現が豊かで、
センスが、機敏で、コロコロと早く変わる雰囲気を、
上手に、なめらかに表現していくのは、
まるで、スノーボードの超人のよう。
上手〜、と嬉しくなりますし、

同じピアニストとして、勇気づけられるのか、
それとも、圧倒されてしまう気持ちか。。。
両方の感じがします。

あの小澤征爾さんが、どこかで書いてらっしゃいましたが、
「まぁ、うまい人は、よく練習をしている。
もともと才能があるのに、
あんなに練習しているのだから、
ふつうの人は、なかなか追いつけない」というようなことを、
おっしゃっていました。

ハイレベルでは、そういうことになってきます。
ため息が出ます。

さあさあ、練習!


 

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2021年6月30日水曜日

「まぁるい音」にする

初心者の方には、あまり音色についてはお話ししませんが、
それでも、今のうちから気にしておくと、トクだと思います。

ピアノの音色というのは、不思議なもので、
10人いれば、10人違った音色があるように思います。
私の師匠によれば、
それは、その人の骨格、筋肉、そして、
その使い方からくるもので、
いわば、指紋とか、声紋のように、その人独特なものだそうです。

とはいうものの、
その、骨や、肉の使い方によっては、
かなり音色は変わってくるとは思います。

例えば、
ただ単に叩きますと、そういう音が出ます。
「単なる音」という感じです。
もし、手首を硬くして、叩けば、
音も硬くなるみたいですし、
また、手首も、ちょっと痛くなります。

逆に、
車のクッション性みたいに、
バネの動きを手首に加えてやると、
そういう音になります。
クッションの効いた、ほわんとした音になります。

特に、f, ff, fff の、強い音の時、
ほわん + 大きい音 にしますと、
大変、好感が持たれます。
深く、よく響く楽器だなぁ、という感じになります。

どんな人でも、
耳に、ガンガン、キンキンくるような音は、
ちょっといやだなぁという感じがしているようです。
だいたい、いい楽器、というのは、
深くて、あたたかい音がよく出ます。

ですので、
手首に、クッションをつけてやる、というのは、
初心者の時期に、習うといいと思っています。
いい音が出せる、というのは、
ものすごくいい持ち味だと思います。
おトク、だと思います。




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2021年6月29日火曜日

あなたの、持ち味は?

自分で言うのは、ちょっとためらってしまいますが、
私にも、持ち味があると思っています。
(それは、〇〇〇〇〇です)


で、
あなたの持ち味は、なんですか?



* リズム感が、生き生きしている

* 歌の歌い方が、じょうず

* 譜読みに強い

* グダグダ言いながらも、けっこう長続きさせている

* 指が、迅速

* 自信がない → 謙虚に練習

* 音色が、まあるい感じ

* 色々なタイプの曲を、手広く

* バッハなど、対位法的な曲が好き

* 進み方はのろいけど、着実

* ネガティブ思考を活かして、要求度をアップしている

* 譜読みが苦手だが、そのぶん、曲想を考えるのが得意

* ゆっくりテンポものが好き

* 手や腕を、じょうずに使っている

* ...

などなど。

これは、
一例ですが、
音楽院、オンラインの受講生の方々を
拝見していて、感じていることです。

そこを、足場にして、
どんどん、進歩なさっています。



* まとめ

自分の持ち味に、注目



 


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2021年6月25日金曜日

今日は、ちょっとヤバい感じ


音楽院では、毎年、大きくなって卒業していく人がいます。
特に、卒業式はありませんが、
クラスで、ちょっとしたおやつ会をしたりします。
コロナの関係で、
今年も、おやつ会は、できませんが、
最後のレッスンの日には、
「さようなら」を言いますから、
それはそれは、特別な日になります。

毎年、そういうことが起こります。
そういうのは、私は、苦手です。
わざと、元気にふるまって、
「これからも、いつでも会えるんだから」と、
ニコニコしています。


今日も、
そういうことが起こる予定です。
18歳の生徒さんが、2人。
仲良しの2人ですので、一緒に来るそうです。
そのことを、もう1ヶ月も前から予定しています。

そんな話をするたびに、
繊細な少女?たちは、涙ぐんでしまいます。
つられて、こっちまで、グッときてしまいます。

思えば、
10年くらい、毎週のレッスンをご一緒してきました。
すると、
それがなくなる、というのは、
ずいぶん大きな変化となります。

山あり、谷ありの10年でしたが、
今では、大きくなって、
ドビュッシーやショパンが弾けるようになりました。
これから、
医学科を目指して、猛勉強の態勢に入るのだそうです。

さて、
今日は、どんな涙が出るのか、
「さようなら」を言うのはめんどくさいなぁ、と、
今日は、
私は、とても、おっくうです。








 

 


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2021年6月24日木曜日

しぶとい生徒さん

オンラインではなくて、オンラクイン(音楽院)での話です。
こういうことは、珍しいです。

この生徒さんは、
まず、ギターのクラスに入って(きっと、うまく行かず)
次に、バイオリンのクラスに入ってから (さらに、匙を投げられて)
ピアノのクラスに入ってきました。

今、小学生の男の子です。
左手と右手をとりちがえたり、
フランス語がよくわからなかったり、
楽譜もよく読めないですし、
まぁ、この先、どうなるだろう、と思っていました。

ピアノを習うより、
もっと基本的な、読み書きや、算数の方が、
大切なのでは、と思ってしまいます。
一年休んで、少し大きくなったら、また来てください、と
お話しても、

お母さんは、ガンコです。
「のろくてもいい、音楽は、絶対、
人生にいいことをもたらせてくれる」と言って、
ピアノを続けさせようとします。

男の子は、
お母さんがそう言うのだから、仕方ありません。
無口で、がんばってやっています。

その男の子ですが、
それが、最近、ちょっと、
できるようになってきました。
あんなに、何もわからなかったのに。
少しずつ、できることが増えてきます。

すると
私も「トレビヤン!」(= とてもよろしい!)と、
言うことができます。
そうすると、いい循環に入っていけます。

そして、もう、これは、
雪だるま状態になります。
いいことが重なって、
どんどん上達します(のはずです)。

子どもさんでも、
大人の方でも、続けていれば、
だいたいは、上達してしまいます。
すると、
上達するか、しないか、の違いは、

しぶとく続けるか、どうか、の違いしかない

という私の考えは、
こういう状況を目にするたびに、
ますます補強されていきます。

ちょっぴり、あきらめかけていた自分を、
恥ずかしく思います。
このちいちゃな男の子は、毎日、
無口で、がんばっているのです。

しぶとい、この生徒さんに、
頭を下げて、敬礼いたします。



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2021年6月23日水曜日

ロケットに乗った気分

私たちの可能性は、いっぱいあります。
といって、壁を通りぬけられるようになる、とか、
寿命を超えてまで生き延びられる、ということではありませんが、
「こんなことが、できるなんて」と、
驚くときの気持ちは、素晴らしいです。
うれしくなります。

たとえば、
今まで、弾けなかった曲が、弾けるようになった時。
私の例ですと、
ショパンのエチュードは、昔は、ずいぶん苦労してばかりいて、
その美しさも、どこかへ吹き飛ぶくらいでした。
もう、苦しいの一言。
今でも、苦労はしていますが、
もう少し、マシになっています。
色々工夫をして、練習のコツを探り当てられたからだと、
思います。

そんな時は、
あ、これから、もっとエチュードを楽しめる、と、
ワクワクしてきます。

また、
大人の初心者の方では、
始める前は、「右手と左手が違うことをするなんて」
そんなことできるのだろうか、と
ものすごく心配なさっている方もありましたが、
じゅんぐりに、それなりの練習をしているうちに、
わりとすぐに、
両手で、曲を弾けるようになってきています。
案ずるより産むが易し、とは、こういうことかもしれません。

こんなことができるなんて、と、
あとになって、びっくりうれしく思います。

「あんなに熱心に練習したなんて」
と、振り返って、自分に感心する、
というのも、また嬉しいことです。
自分にそんなに熱中できることがあったなんて、
そして、
そんなに集中することができるなんて、
と、
自分の可能性にびっくりします。

その力は、
今まで、てくてく歩いていたのが、
何者かに押されて、
電車や、飛行機、さらには、
ロケットに乗っているような(?)くらいの、
エネルギーを感じます。

それは、それは、ワクワクするものです。



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2021年6月22日火曜日

どうして、バッハを弾かないのだろう


 フランスと、私の育ってきた日本とで、
レパートリーに微妙な違いがある、という話です。

日本では、少しレベルが上がってきますと、
わりとすぐに、バッハのインベンションなどを、練習すると思います。
それが、フランスの音楽院では、
あまり使われていないように感じています。

もちろん、その価値は、認められているのです。
ですが、
じゅんぐりに、インベンションを練習していく、という習慣が、
あまりないように思います。

それは、ちょっと、残念だと思っています。
もちろん、いやいや、お薬のように弾いていても、
これまた、つまらないものですけれど。

私は、
バッハの「小さな前奏曲とフゲッタ」を、よく使います。
生徒さんには、よく喜ばれます。
そのはずです。
中には、素敵な曲がたくさん。
まるで、宝石箱のようです。

かっこいい、と言って、
楽しむ方は多いです。
ただし、譜読み力は、あったほうがいいです。
もちろん、
これで、譜読み力をつけることも、できるでしょう。

そして、
表現力も、もりもり、ついてくるでしょう。


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2021年6月18日金曜日

フランスの、レパートリー

クラシック音楽に、国境はないはずですが、
やっぱりちょっとは、お国柄があるという気がしています。

フランスの音楽院では、毎年テストがありますから、
そういうところで発表していると、
「あ、あの曲いいな」と、感じたりします。
伝染するのでしょう。

先日、
私の発表会トラウマのことを考えていた時のことです。
日本で、発表会で、
一体何を弾いて、頭が真っ白になったのか。
それまでも、よく、覚えていません。

「ジプシーロンド」という題を思い出します。
もしかすると、
「忘れな草」かもしれません。
この2曲を発表会で弾いたというのは、
覚えていますが、
さて、どの曲で、「頭真っ白」をやったのか。

ということを考えつつ、
YouTube で、演奏を聞いているうちに、
おかしなことに気がつきます。
「ジプシーロンド」という曲は、
発表会の定番です、と説明が書いてあります。
でも、楽譜が見つかりません。
私の手元にはないですし、そういえば、
40年ほど前に日本を離れて以来、この曲を、
聞いたことがないです。

「忘れな草」という曲も、素敵で、大好きですが、
40年間、聞いたこともありません。
「乙女の祈り」も、きらびやかで、
小さい時には、あこがれていましたが、
大きくなってからは、
まだ、聞いたことがないです。

こちらでは、
テストなどを聞いていますと、
フォーレの小品や、プーランクの小品がよく出てきます。
ああ、フランスにいるのだな、と
思ったりします。
ラベルも、ドビュッシーも、よく聞きます。
これは、日本でもそうかもしれませんが。

その代わり、と言ってはなんですが、
ロシアものは、日本での方が、よく聞くような気がします。
スクリアビン、なんて、
40年くらい前は、フランス人はほぼ全く弾かなかったです。
その点、日本での方が、
スクリアビンが、出回っていたように覚えています。

また、
たまにこちらの子供向けの楽譜集に、
中田喜直さんの曲が入っています。
すると、ものすごく、受けます。
若い人たちは、
「日本っぽい」と言って、喜んでくれます。

だいたい、フランスの生徒さんには、
宮崎駿さんの映画を見る人が多いです。
そして、久石譲さんの音楽を弾きたがります。
これは、もう、大受けとなります。
アンサンブルでも、
歌でも、
ただ、聞くだけ、でも、
ジブリ音楽を、楽しむ人が多いです。

あと、子ども向けの作曲家で、
ラヨス パップ(Lajos Papp)というハンガリーの人が、
あります。
フランスでは、その人の曲が、たまに出てきます。
教則本も、子ども向け曲も、
私は、気に入っています。
日本で、有名かどうかは、よく知りません。

ちょっとした、
お国による、流行があるのかもしれません。






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2021年6月17日木曜日

ミスタッチをする練習


 日本の受講生の方でも、フランスの方でも、同じですが、
手の動きを観察していますと、
「へばりついて」弾いてらっしゃる方があります。

走行距離を短くして、省エネにすることは、
いいことなのです。
それにしても、
そこまで、石橋を叩いて渡らなくても、というくらい、
キーから手を離すことを嫌う方があります。

話をお聞きすると、そろっておっしゃるのは、
「指をキーから離してしまったら、
元のところに戻ってこられない」ということです。
でも、
ミスタッチをおそれて、そういう作戦にすると、
残念なことに、うまくいかないことが多いです。

では、どうしたらいいかといいますと、
そういう時は、かえって、逆に、
「ミスタッチをする練習」をしてみるのも一つの手です。
わざと、手を離す。
わざと、遠心力を使う。
わざと、手を高く上げてスタッカートを弾く、など。

そして、
負けるが勝ち、のように、
ミスタッチをしたらスコアが上がる、と
考えて、やってみます。

(むずかしいでしょう?)

そうこうしているうちに、
今までの、「へばりつき」運動から、
楽チンなチャランポランな動きになってきます。
まじめな方は、
そんなのはダメ、と思われるのでしょうが、
実は、
それが、いい弾き方だったりします。

ミスタッチでしたら、
最初は、はずれて当然。
それは、だんだんなんとかなってきます。
それより、いいことは、
理想的な弾き方になっている可能性が高い、ということです。
楽チンに、
アップテンポでも、弾けるようになります。

お試しください。

* まとめ

わざと、手を高く上げたりする




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2021年6月15日火曜日

ルーチン化は、なぜいいのか?

ピアノ練習は、定期的にやる方が効率がいいとはわかっていても、
ちょっと臨時のことが起こると、
そのまま、ずるずるとリズムがくずれることがあります。

だから、大人ピアノは、ムズカシイ、と
思ってしまいそうになりますが、
そこは、ちょっと工夫します。

「ルーチン化」をしてみます。

なぜいいのか、と言いますと、
それは、
あまり意識的に何かを考えることなく、
「何時に、ウォーミングアップ」と決めておいて、
あとは、淡々とやりますと、

私たちの潜在能力といいますか、
自然の力のようなものが発揮されて、
着々と、身についてくるものがあるそうです。

それを、
どうの、こうの、と、一生懸命考えて、
こうすればああ、ああすればこう、とやってみても、
そうすぐさま成功するものでもないです。
淡々と長期でやる方が、
効果もありますし、
無駄な力も省けます。

まずは、
簡単なエクササイズや、
譜読みの訓練などを、ルーチン化してしまうのが、
てっとり早いです。


* まとめ

ルーチン化は、潜在能力を使うため


 


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2021年6月11日金曜日

耳が、なんとかしてくれる

ある先生に習っているとき、そう言われて、
やってみたら、うまく行った、ということです。

ですので、
今も活用しています。

手が、どうしてもうまく回らないとき。
小粒の音が、粒がそろわない、とか、
ある音が、きわ立たない、とか、
和音がうまく弾けない、とか。

そんな時、先生は、
「それは指の問題ではない、耳の問題だ」とおっしゃいました。

ウソか本当か、
それはよくわかりませんが、
やってみて、うまく行ったのは、確かです。
指のことばかり考えて、
筋肉とか、
スジだとか、
さらには、脳みそまでたどり着く、
神経の通路のことまで、想像し始めていたのですが。

「ええっ?」

耳のこと?と、
聞き方を変えて、また練習してみましたら、
できるようになりました。

何かの時、
試してみてください。


*押してダメなら「聞いて」みる


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2021年6月10日木曜日

自信を、とりもどす

きのうは、私の発表会の失敗経験の話をしました。
それでは、どのように、そのあと立ち上がったか、というご質問がありました。 

まるで、
私は自分の力だけで、そこから復帰できたような気がしていますが、
よく考えてみれば、
色々な方々に助けられています。

まず、先生です。
その後、ステージに乗るたびに、
先生は、太鼓判を押してくださいました。
ですので、
私は、それを信じて、弾いていました。
うまくいきましたので、
その後も、そのまま続けられたのだと思います。

今、
考えてみますと、そのときの先生の考え方、あり方、
優しさ、強さ、
そして、
曲の選び方は、絶妙だったと思います。

ミスタッチをすれば、
「それは、人間は創作をする力がある、ということです」
などと、のたまう先生でした。

あと、
もう一つ、きのう記事を書いていて、思ったことがあります。

発表会で、うまくいかなかった、と、
傷ついているのに、
まわりの人たちは、ほとんど気にしていたなかったことです。
実は、理解されなかった、ということ、
それが、さらに私の傷を広げたのですが、

今、考えますと、
それくらいのミスは、
あまり、人々は、気にしていない、ということでもあります。
次の日になったら、すっかり忘れていることでしょう。
それなのに、
私だけが、何十年たっても覚えているのです。

ミスタッチ、
暗譜忘れの恐怖、は、
他人は、全然気にかけていないのだ、と
いうことを、ときどき、思い出そうと思います。

そうやって、自信をとりもどせたら、
もう、こっちのものです。



* まとめ

1)先生の太鼓判を信じる
2)あなたの失敗は、他人は(あまり)気にかけていない


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2021年6月9日水曜日

発表会トラウマから、復活

音楽院でも、オンラインでも、発表会が好きでないという方は、多いです。

大人の方では、
昔、発表会で失敗した経験があるから、という方は、
私が思っていたより多いです。

実は、この私も、
いやな思い出があります。
小学生、高学年のころだったと思います。
ちゃんと弾けていたと思っていた曲が、
ステージの、あの明かりのもとで弾いたら、
あるところで、すっかりわからなくなってしまったのです。

なんとか、
ピンチは抜けられたのですが、
そのこわかったこと、
失敗したというみじめさは、
今も、ちょっとこびりついています。

ですので、
ステージに出るときに、何がストレスになるか、と言ったら、
その思い出が、ぶり返すことです。
暗譜は大丈夫か、というのが、
やはり、気になります。

では、
どうやって、そこをやりくりしてきたかというと、
う〜ん、
そこを解決しようと思っても、
そこに気持ちが行ってしまうばかりで、
ますます気になる、ということがわかりましたので、
別なことに、気を向ける、しかありませんでした。

何に気持ちを向けるか、と言ったら、
もう、それは、「音楽」の内容に気を向けるしかありません。
もともと、
音楽の美しさ、
心地よさ、
表現のおもしろさ、
リズムの心地よさ、にひかれて、音楽をやっているのです。
そこに、戻るしかありません。

そこに、集中して、やっています。
それ以外の心配は、ゼロにはできませんが、
「ああ、そうなのね、心配よね」と、
ある程度、ほおっておくしかありません。

すると、結構、うまくいくものです。
うまく行ったときの楽しさも、それまた、大きいです。


私は、こんな風にして、
発表会トラウマと、共存しています。

ついでに書いておきますと、
プロの人でも、
小さいときにそういうことが起こらなくても、
キャリアの中で、そういう苦い経験をしている人を、
私は、幾人も知っています。
今までうまく行っていただけに、ショックも大きいようです。

でも、
また、なんとか、やりくりしているようですし、
また、
自分は、もう絶対暗譜では弾かない、と
方針を変えてしまった人も、います。


一番大事なのは、
音楽の楽しみ、だと思います。
それさえ、しっかりつかんでいれば、
あとは、なんとかなると思います。






Chiyo

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フランス在住ピアノ講師

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