2021年6月25日金曜日

今日は、ちょっとヤバい感じ


音楽院では、毎年、大きくなって卒業していく人がいます。
特に、卒業式はありませんが、
クラスで、ちょっとしたおやつ会をしたりします。
コロナの関係で、
今年も、おやつ会は、できませんが、
最後のレッスンの日には、
「さようなら」を言いますから、
それはそれは、特別な日になります。

毎年、そういうことが起こります。
そういうのは、私は、苦手です。
わざと、元気にふるまって、
「これからも、いつでも会えるんだから」と、
ニコニコしています。


今日も、
そういうことが起こる予定です。
18歳の生徒さんが、2人。
仲良しの2人ですので、一緒に来るそうです。
そのことを、もう1ヶ月も前から予定しています。

そんな話をするたびに、
繊細な少女?たちは、涙ぐんでしまいます。
つられて、こっちまで、グッときてしまいます。

思えば、
10年くらい、毎週のレッスンをご一緒してきました。
すると、
それがなくなる、というのは、
ずいぶん大きな変化となります。

山あり、谷ありの10年でしたが、
今では、大きくなって、
ドビュッシーやショパンが弾けるようになりました。
これから、
医学科を目指して、猛勉強の態勢に入るのだそうです。

さて、
今日は、どんな涙が出るのか、
「さようなら」を言うのはめんどくさいなぁ、と、
今日は、
私は、とても、おっくうです。








 

 


Chiyo

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2021年6月24日木曜日

しぶとい生徒さん

オンラインではなくて、オンラクイン(音楽院)での話です。
こういうことは、珍しいです。

この生徒さんは、
まず、ギターのクラスに入って(きっと、うまく行かず)
次に、バイオリンのクラスに入ってから (さらに、匙を投げられて)
ピアノのクラスに入ってきました。

今、小学生の男の子です。
左手と右手をとりちがえたり、
フランス語がよくわからなかったり、
楽譜もよく読めないですし、
まぁ、この先、どうなるだろう、と思っていました。

ピアノを習うより、
もっと基本的な、読み書きや、算数の方が、
大切なのでは、と思ってしまいます。
一年休んで、少し大きくなったら、また来てください、と
お話しても、

お母さんは、ガンコです。
「のろくてもいい、音楽は、絶対、
人生にいいことをもたらせてくれる」と言って、
ピアノを続けさせようとします。

男の子は、
お母さんがそう言うのだから、仕方ありません。
無口で、がんばってやっています。

その男の子ですが、
それが、最近、ちょっと、
できるようになってきました。
あんなに、何もわからなかったのに。
少しずつ、できることが増えてきます。

すると
私も「トレビヤン!」(= とてもよろしい!)と、
言うことができます。
そうすると、いい循環に入っていけます。

そして、もう、これは、
雪だるま状態になります。
いいことが重なって、
どんどん上達します(のはずです)。

子どもさんでも、
大人の方でも、続けていれば、
だいたいは、上達してしまいます。
すると、
上達するか、しないか、の違いは、

しぶとく続けるか、どうか、の違いしかない

という私の考えは、
こういう状況を目にするたびに、
ますます補強されていきます。

ちょっぴり、あきらめかけていた自分を、
恥ずかしく思います。
このちいちゃな男の子は、毎日、
無口で、がんばっているのです。

しぶとい、この生徒さんに、
頭を下げて、敬礼いたします。



Chiyo

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2021年6月23日水曜日

ロケットに乗った気分

私たちの可能性は、いっぱいあります。
といって、壁を通りぬけられるようになる、とか、
寿命を超えてまで生き延びられる、ということではありませんが、
「こんなことが、できるなんて」と、
驚くときの気持ちは、素晴らしいです。
うれしくなります。

たとえば、
今まで、弾けなかった曲が、弾けるようになった時。
私の例ですと、
ショパンのエチュードは、昔は、ずいぶん苦労してばかりいて、
その美しさも、どこかへ吹き飛ぶくらいでした。
もう、苦しいの一言。
今でも、苦労はしていますが、
もう少し、マシになっています。
色々工夫をして、練習のコツを探り当てられたからだと、
思います。

そんな時は、
あ、これから、もっとエチュードを楽しめる、と、
ワクワクしてきます。

また、
大人の初心者の方では、
始める前は、「右手と左手が違うことをするなんて」
そんなことできるのだろうか、と
ものすごく心配なさっている方もありましたが、
じゅんぐりに、それなりの練習をしているうちに、
わりとすぐに、
両手で、曲を弾けるようになってきています。
案ずるより産むが易し、とは、こういうことかもしれません。

こんなことができるなんて、と、
あとになって、びっくりうれしく思います。

「あんなに熱心に練習したなんて」
と、振り返って、自分に感心する、
というのも、また嬉しいことです。
自分にそんなに熱中できることがあったなんて、
そして、
そんなに集中することができるなんて、
と、
自分の可能性にびっくりします。

その力は、
今まで、てくてく歩いていたのが、
何者かに押されて、
電車や、飛行機、さらには、
ロケットに乗っているような(?)くらいの、
エネルギーを感じます。

それは、それは、ワクワクするものです。



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2021年6月22日火曜日

どうして、バッハを弾かないのだろう


 フランスと、私の育ってきた日本とで、
レパートリーに微妙な違いがある、という話です。

日本では、少しレベルが上がってきますと、
わりとすぐに、バッハのインベンションなどを、練習すると思います。
それが、フランスの音楽院では、
あまり使われていないように感じています。

もちろん、その価値は、認められているのです。
ですが、
じゅんぐりに、インベンションを練習していく、という習慣が、
あまりないように思います。

それは、ちょっと、残念だと思っています。
もちろん、いやいや、お薬のように弾いていても、
これまた、つまらないものですけれど。

私は、
バッハの「小さな前奏曲とフゲッタ」を、よく使います。
生徒さんには、よく喜ばれます。
そのはずです。
中には、素敵な曲がたくさん。
まるで、宝石箱のようです。

かっこいい、と言って、
楽しむ方は多いです。
ただし、譜読み力は、あったほうがいいです。
もちろん、
これで、譜読み力をつけることも、できるでしょう。

そして、
表現力も、もりもり、ついてくるでしょう。


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2021年6月18日金曜日

フランスの、レパートリー

クラシック音楽に、国境はないはずですが、
やっぱりちょっとは、お国柄があるという気がしています。

フランスの音楽院では、毎年テストがありますから、
そういうところで発表していると、
「あ、あの曲いいな」と、感じたりします。
伝染するのでしょう。

先日、
私の発表会トラウマのことを考えていた時のことです。
日本で、発表会で、
一体何を弾いて、頭が真っ白になったのか。
それまでも、よく、覚えていません。

「ジプシーロンド」という題を思い出します。
もしかすると、
「忘れな草」かもしれません。
この2曲を発表会で弾いたというのは、
覚えていますが、
さて、どの曲で、「頭真っ白」をやったのか。

ということを考えつつ、
YouTube で、演奏を聞いているうちに、
おかしなことに気がつきます。
「ジプシーロンド」という曲は、
発表会の定番です、と説明が書いてあります。
でも、楽譜が見つかりません。
私の手元にはないですし、そういえば、
40年ほど前に日本を離れて以来、この曲を、
聞いたことがないです。

「忘れな草」という曲も、素敵で、大好きですが、
40年間、聞いたこともありません。
「乙女の祈り」も、きらびやかで、
小さい時には、あこがれていましたが、
大きくなってからは、
まだ、聞いたことがないです。

こちらでは、
テストなどを聞いていますと、
フォーレの小品や、プーランクの小品がよく出てきます。
ああ、フランスにいるのだな、と
思ったりします。
ラベルも、ドビュッシーも、よく聞きます。
これは、日本でもそうかもしれませんが。

その代わり、と言ってはなんですが、
ロシアものは、日本での方が、よく聞くような気がします。
スクリアビン、なんて、
40年くらい前は、フランス人はほぼ全く弾かなかったです。
その点、日本での方が、
スクリアビンが、出回っていたように覚えています。

また、
たまにこちらの子供向けの楽譜集に、
中田喜直さんの曲が入っています。
すると、ものすごく、受けます。
若い人たちは、
「日本っぽい」と言って、喜んでくれます。

だいたい、フランスの生徒さんには、
宮崎駿さんの映画を見る人が多いです。
そして、久石譲さんの音楽を弾きたがります。
これは、もう、大受けとなります。
アンサンブルでも、
歌でも、
ただ、聞くだけ、でも、
ジブリ音楽を、楽しむ人が多いです。

あと、子ども向けの作曲家で、
ラヨス パップ(Lajos Papp)というハンガリーの人が、
あります。
フランスでは、その人の曲が、たまに出てきます。
教則本も、子ども向け曲も、
私は、気に入っています。
日本で、有名かどうかは、よく知りません。

ちょっとした、
お国による、流行があるのかもしれません。






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2021年6月17日木曜日

ミスタッチをする練習


 日本の受講生の方でも、フランスの方でも、同じですが、
手の動きを観察していますと、
「へばりついて」弾いてらっしゃる方があります。

走行距離を短くして、省エネにすることは、
いいことなのです。
それにしても、
そこまで、石橋を叩いて渡らなくても、というくらい、
キーから手を離すことを嫌う方があります。

話をお聞きすると、そろっておっしゃるのは、
「指をキーから離してしまったら、
元のところに戻ってこられない」ということです。
でも、
ミスタッチをおそれて、そういう作戦にすると、
残念なことに、うまくいかないことが多いです。

では、どうしたらいいかといいますと、
そういう時は、かえって、逆に、
「ミスタッチをする練習」をしてみるのも一つの手です。
わざと、手を離す。
わざと、遠心力を使う。
わざと、手を高く上げてスタッカートを弾く、など。

そして、
負けるが勝ち、のように、
ミスタッチをしたらスコアが上がる、と
考えて、やってみます。

(むずかしいでしょう?)

そうこうしているうちに、
今までの、「へばりつき」運動から、
楽チンなチャランポランな動きになってきます。
まじめな方は、
そんなのはダメ、と思われるのでしょうが、
実は、
それが、いい弾き方だったりします。

ミスタッチでしたら、
最初は、はずれて当然。
それは、だんだんなんとかなってきます。
それより、いいことは、
理想的な弾き方になっている可能性が高い、ということです。
楽チンに、
アップテンポでも、弾けるようになります。

お試しください。

* まとめ

わざと、手を高く上げたりする




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2021年6月15日火曜日

ルーチン化は、なぜいいのか?

ピアノ練習は、定期的にやる方が効率がいいとはわかっていても、
ちょっと臨時のことが起こると、
そのまま、ずるずるとリズムがくずれることがあります。

だから、大人ピアノは、ムズカシイ、と
思ってしまいそうになりますが、
そこは、ちょっと工夫します。

「ルーチン化」をしてみます。

なぜいいのか、と言いますと、
それは、
あまり意識的に何かを考えることなく、
「何時に、ウォーミングアップ」と決めておいて、
あとは、淡々とやりますと、

私たちの潜在能力といいますか、
自然の力のようなものが発揮されて、
着々と、身についてくるものがあるそうです。

それを、
どうの、こうの、と、一生懸命考えて、
こうすればああ、ああすればこう、とやってみても、
そうすぐさま成功するものでもないです。
淡々と長期でやる方が、
効果もありますし、
無駄な力も省けます。

まずは、
簡単なエクササイズや、
譜読みの訓練などを、ルーチン化してしまうのが、
てっとり早いです。


* まとめ

ルーチン化は、潜在能力を使うため


 


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2021年6月11日金曜日

耳が、なんとかしてくれる

ある先生に習っているとき、そう言われて、
やってみたら、うまく行った、ということです。

ですので、
今も活用しています。

手が、どうしてもうまく回らないとき。
小粒の音が、粒がそろわない、とか、
ある音が、きわ立たない、とか、
和音がうまく弾けない、とか。

そんな時、先生は、
「それは指の問題ではない、耳の問題だ」とおっしゃいました。

ウソか本当か、
それはよくわかりませんが、
やってみて、うまく行ったのは、確かです。
指のことばかり考えて、
筋肉とか、
スジだとか、
さらには、脳みそまでたどり着く、
神経の通路のことまで、想像し始めていたのですが。

「ええっ?」

耳のこと?と、
聞き方を変えて、また練習してみましたら、
できるようになりました。

何かの時、
試してみてください。


*押してダメなら「聞いて」みる


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2021年6月10日木曜日

自信を、とりもどす

きのうは、私の発表会の失敗経験の話をしました。
それでは、どのように、そのあと立ち上がったか、というご質問がありました。 

まるで、
私は自分の力だけで、そこから復帰できたような気がしていますが、
よく考えてみれば、
色々な方々に助けられています。

まず、先生です。
その後、ステージに乗るたびに、
先生は、太鼓判を押してくださいました。
ですので、
私は、それを信じて、弾いていました。
うまくいきましたので、
その後も、そのまま続けられたのだと思います。

今、
考えてみますと、そのときの先生の考え方、あり方、
優しさ、強さ、
そして、
曲の選び方は、絶妙だったと思います。

ミスタッチをすれば、
「それは、人間は創作をする力がある、ということです」
などと、のたまう先生でした。

あと、
もう一つ、きのう記事を書いていて、思ったことがあります。

発表会で、うまくいかなかった、と、
傷ついているのに、
まわりの人たちは、ほとんど気にしていたなかったことです。
実は、理解されなかった、ということ、
それが、さらに私の傷を広げたのですが、

今、考えますと、
それくらいのミスは、
あまり、人々は、気にしていない、ということでもあります。
次の日になったら、すっかり忘れていることでしょう。
それなのに、
私だけが、何十年たっても覚えているのです。

ミスタッチ、
暗譜忘れの恐怖、は、
他人は、全然気にかけていないのだ、と
いうことを、ときどき、思い出そうと思います。

そうやって、自信をとりもどせたら、
もう、こっちのものです。



* まとめ

1)先生の太鼓判を信じる
2)あなたの失敗は、他人は(あまり)気にかけていない


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2021年6月9日水曜日

発表会トラウマから、復活

音楽院でも、オンラインでも、発表会が好きでないという方は、多いです。

大人の方では、
昔、発表会で失敗した経験があるから、という方は、
私が思っていたより多いです。

実は、この私も、
いやな思い出があります。
小学生、高学年のころだったと思います。
ちゃんと弾けていたと思っていた曲が、
ステージの、あの明かりのもとで弾いたら、
あるところで、すっかりわからなくなってしまったのです。

なんとか、
ピンチは抜けられたのですが、
そのこわかったこと、
失敗したというみじめさは、
今も、ちょっとこびりついています。

ですので、
ステージに出るときに、何がストレスになるか、と言ったら、
その思い出が、ぶり返すことです。
暗譜は大丈夫か、というのが、
やはり、気になります。

では、
どうやって、そこをやりくりしてきたかというと、
う〜ん、
そこを解決しようと思っても、
そこに気持ちが行ってしまうばかりで、
ますます気になる、ということがわかりましたので、
別なことに、気を向ける、しかありませんでした。

何に気持ちを向けるか、と言ったら、
もう、それは、「音楽」の内容に気を向けるしかありません。
もともと、
音楽の美しさ、
心地よさ、
表現のおもしろさ、
リズムの心地よさ、にひかれて、音楽をやっているのです。
そこに、戻るしかありません。

そこに、集中して、やっています。
それ以外の心配は、ゼロにはできませんが、
「ああ、そうなのね、心配よね」と、
ある程度、ほおっておくしかありません。

すると、結構、うまくいくものです。
うまく行ったときの楽しさも、それまた、大きいです。


私は、こんな風にして、
発表会トラウマと、共存しています。

ついでに書いておきますと、
プロの人でも、
小さいときにそういうことが起こらなくても、
キャリアの中で、そういう苦い経験をしている人を、
私は、幾人も知っています。
今までうまく行っていただけに、ショックも大きいようです。

でも、
また、なんとか、やりくりしているようですし、
また、
自分は、もう絶対暗譜では弾かない、と
方針を変えてしまった人も、います。


一番大事なのは、
音楽の楽しみ、だと思います。
それさえ、しっかりつかんでいれば、
あとは、なんとかなると思います。






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2021年6月8日火曜日

足の置き方に、注目!

いくら練習しても、なかなかレベルが上がらない、とか
速度を上げられない、という時に、
足の置き方に注目するのも、一つの手です。

ピアノを弾くときは、全身を使っていいます。
レベルが上がるにつれて、手先だけでは弾けない、ということが
わかるようになってきます。

そういうことは、
あまりピアノの先生は、教えてくださらないかもしれませんが、
先生のお手本を見たり、
コンサートピアニストを見て、いろいろ試すといいです。

足がどう、ということもそうですが、
体をどう使っているか、が、
足にあらわれます。



だいたい、お腹のあたりに重心があって、
おきあがりこぼしのように、左右、前後ろ、と
自由に動いては、中心に戻ります。
いつも、それは動いています。

言葉で説明すると、むずかしく感じますが、
ここに動画を載せておきますので、
参考にしてください。

これは、ランランのラカンパネラ演奏です。
「とても難しい曲」と、「超素晴らしいピアニスト」のコラボですので、
極端な例と言えば、極端ですが、
彼が、どのように体を使っているかを見て、
その感じを取り入れるのも、いいと思います。
かなり、役に立つのではないかと思います。





* まとめ

体全体を使って弾く(腹筋が大事かもしれない)



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2021年6月7日月曜日

曲選びについて(講師編)


 ピアノを習っている時に、どの曲を弾くか、ということは、
いろいろ書いています。
では、講師の方では、どのようにチョイスしているのか。

それは、人によって色々です。
私の友人で、音楽院にいる限りは、
絶対に、生徒さんにモーツァルトの曲は与えない、と
言っている人もいます。
難しすぎるから、もっと後になって、
大人になってから、勉強するべきだ、と言っています。

彼女は、国家試験の時にも、
そのようなことを主張したそうで、
私は、びっくり。
それはそれは、
ものすごい勢いで答弁したらしく、審査員も、
へぇ、なるほど、と言って、
何も言ってこなかったそうです。


それはともかく。

私は、どうかと言いますと、
まず、大きく分けて、2種類のケースがあると
考えます。

1)試験や、コンサートなどで、
その人の持ち味が生かされるもの

2)その人が苦手としている部分を伸ばすもの

なにも、コンクールに参加するのに、
苦手な曲を選ぶ必要はないわけです。
その人にあった曲が、いいです。

けれど、そんなことばかりしていますと、
栄養がかたよりますので、
そのあたりは、バランスを見ながら、
時々、2)のような曲も、選びます。
そうして、
様子を見ながら、長い目で、やっていきます。

それは、
はっきりしたルールがあるわけでもなく、
また、その方の、その時に弾きたい、という内なる声に、
耳を傾けながら、
やっています。

いずれにしても、ピアニストにとっては、
レパートリーは、ものすごく豊富ですので、
チョイスがたくさんある、というのは、
ラッキーなことだと思っています。



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2021年6月4日金曜日

ピアノ曲の、難易度


 ピアノ曲の難易度を決めるのは、なかなかややこしいです。

A さんにとって難しいことでも、
B さんにとっては、た易い、ということはあります。

また、
譜面づらを見ると、なんだかスカスカかしていて、易しそう、
と思っても、
いざ、弾いてみると、難しかったりします。

ゆっくりテンポなら大丈夫だけれども、
テンポを上げたら、
途端に難しくなることもあります。

その逆もあります。
譜読みが難しかったけれども、
技術的には、結構、手におさまりやすかった、
ということもあります。

たとえば、
シューマンの曲は、見かけより、
難しく(私は)感じます。
また、
同じエチュードでも、
もちろんどちらも、とても難しいには違いありませんが、
ショパンより、リストの方が、
ちょっとまし、という気がします。

また、
音の数が少ないから易しい、とも言えません。
ある程度、力を抜いて、
寄りかかって休む場所、みたいなものがある方が、
弾きやすいこともあります。
そのために、
ちょっと力が要りそう、という曲の方が、
弾いているうちに筋力もついて、
弾けてしまうこともある。

チョン、チョン、と絶えず軽い音で、
早いテンポで刻まなければならないようなのは、
音の数が少なくても、
とても弾きづらかったりします。
(例 リスト「小人の踊り」)

何れにしても、曲の難易度、というのは、
各人の持っている筋肉、手首の使い方、
腹筋の使い方、
などによって、ずいぶん変わってきますので、
一概には言えない、と思います。

いろいろなところに書かれている難易度順位は、
大体のことがわかるにしても、
各人にとっては、
当てはまらないことが多いと思います。

みずから経験を積んで、実感されるのが、
一番だと思います。




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2021年6月3日木曜日

「隠れ右利き」


 きのうは、「隠れ左利き」のお話をしました。
その続きで、きょうは、「隠れ右利き」です。

右利きだと思っていたら、
実は、左利きの気(け)があった、ということ、
そして、それに気づいたら、
ピアノのギッチョが、ちょっと改善したというケースの
お話をしました。

さて、
ふつうは、「隠れ左利き」になります。
世の中は、右利きのために、右利きによって作られているからです。
ですが、
「隠れ右利き」に出会った時には、
ずいぶん、おどろきました。
今でも、思い返しては、うなってしまいます。

音楽院の生徒さんで、
とてもまじめで熱心な女の子でした。
小さい時から、高校卒業まで、
長い間、お伴してきました。

それが、
大きくなるにつれて、なんとなく、ギッチョな感じがしてきます。
あんなに弾けていたのに、だんだんおかしくなってきます。
その感じが、なんとも言えなく、
どうして、そんなことがそんなに難しいのかな、と、
経験から考えたり想像したりしても、
わからない。
なんだか、逆さまのような気がする。

変だなぁと、思っているのですが、
どうも解決がつきません。
ある日、話をしていて、
ええっと、思います。
高校生になって、もう卒業前、という時です。

実は、
彼女は、コンペにも出るくらいのレベルの
フェンシングの選手でした。

それが、
自分は、左利きと言われて、
左手でサーブル(武器)を持つけれど、
実際は、自分は右利きだ、というのです。

小さかったころ、フェンシングの先生が、
「あなたは左利きだから、左手でサーブルを持つように」と、
仕込まれた、というのです。
でも、自分では、右利きだと思っている。
もし、そのエラーこそ無かったら、
今、自分は、もっといいレベルに行っていたはずだ、
もっと勝てるはずだ、と、
カンカンになって怒っているのです。

いつもは、静かで、
はにかみ屋さんで、
あまり何も言わないお嬢さんが、
そのことでは、かなり強い口調で、
お話ししてくれましたので、
わたしも、びっくり。
なんと気の毒な。

そして、ピアノのことを、振り返ってみますと、
あぁ、そういうことか、と、
ものすごく、ふに落ちます。
両手が水面下で戦っていた感じ、というのが、
いつも感じていた、あの違和感だった、と
納得がいきます。

それではギッチョになるはず、と思いました。
それに、
それなら、右手に取り替えればいいのに、と思ったのですが、
もう遅かりし、だというのです。
その悔しさと言ったら!

その後、ピアノは卒業して、
他の地に行かれましたので、ピアノのことはわかりませんが、
(今、もう、すんなり弾いてらっしゃると思いますが)
そして、この話は、「隠れ右利き」なんていう特別な例なのですが、
まぁ、それはともかく、

もっとシンプルな例で、
もしかすると、自分は左利きかもしれない、
ということを疑ってみると、
ピアノで、
こじれていたものが、すっと、取れるような、
そんなことが、起こることもある、という話でした。




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2021年6月2日水曜日

右利き左利きが、ピアノに関係しているか

科学的に調べたわけではありませんが、
私の経験から、おかしなことを目撃しています。

実は、
生徒さんを観察していますと、
右利きか左利きかが、なんとなくわかってきます。
(ピアノは、両手を使うので、
どちらが得、ということはないと思います)

ところで、
隠れ左利き、と私が呼んでいるのもあります。
「いえ、断固として、私は右利きです」と言う人も、
話を聞いているうちに、
「でも、ボールは左手で投げる」とか、
「そういえば、知らないうちに、
左手でご飯を食べていた」ということがあります。

自分は右だけど、でも、よく考えると、
親も、おじさんも、いとこも皆、左利き。
もしかすると、自分も? ということもあります。

こうやって、当てっこをしているのも
楽しいですが、
それだけでなく、
だんだんとわかってくることもあります。

まず、
一口に右利き、といっても、
いろいろなグラドュエーションがあるようです。
例えば、
私などは、とても右利きです。
左手で何かをするのは、
別の国か、別の星に行ったくらい不自然です。

ところが、もう片方の手で何かをするのが、
あまり苦にならない人もあります。
どちらでもいい、という人もあります。
どちら寄り、と考える方がいいみたいです。

次に、
ピアノに関係してくることをお話しします。

隠れ左利き、というのは、
本当は左利きなのに、
「世の中は右利きのためにできているから、
将来困らないように」と、
右手を使う訓練をしたから、そうなることが多いようです。
そのほか、上に書いたように、
やや左利き、という場合は、
気づかずに、「みんなと同じように」やってきたのかもしれません。

いずれにしても、
それを知っておくのは、いいことのようです。
コトが早く進むようです。
それを知らずにいると、なんとなく手が、ひねくれてしまうように、
私は感じています。
そのために、ピアノがギッチョになることが、とても多い。
どういうわけか、スムースにいかない。

利き手の方が、怒っている、という感じです。
「使ってください」と、いくら言っても、
聞いてもらえないから、と、
こじれが起こっているように思えます。

そんな話をして、
「ああ、そういえば、そうかもしれない」ということが
わかりますと、
だんだん、そのこじれが取れてきた、ということが、
ある。

とても極端な例がありますので、
それは、あした、また書きます。




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2021年5月31日月曜日

親指を観察していると、わかる

ピアノを弾いているときは、手は動いていますので、
どのポジションが正しい、とは、言いにくいです。

それでも、親指に注目していると、
だいたい、それでいいのかどうだか、判断がつくこともあります。

タッチの時には、親指は、
平たく寝そべっていることが多いです。
打鍵の後は、リラックスしていいので、
起き上がったり、そのまま次の準備をしたり。

(わざと、そうでなくする場合もあります)

また、
親指と人差し指で、わっかを作る。
そのまま、その丸をピアノのキーの上に持ってくると、
手の形は、いい感じになります。

タッチの瞬間に、そうなっているのが、いいと思います。

何も、そんなことを意識しながら弾くことはないですが、
たまに、
チェックしてみるのも、いいことだと思います。

私がよく見かけるのは、
右手は良くても、左手がイマイチだったり、
または、その逆だったりします。

あぁ、この方は、本当は、左利きかもしれない、と
思ったりします。
ピアノには、関係ないですが、
当たっていることが多いです。

親指がきちんと居場所を知っていると、
弾くのが、ずいぶんラクになりますので、
興味ある方は、観察してみてください。

* まとめ

タッチの瞬間、親指はどうなっているか







 


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2021年5月28日金曜日

指のジムに、ならない

このブログの読者の方は、もう十分おわかりのことですが、
たまに、うっかり忘れてしまう方もあります。
私も、よく忘れます。

私たちピアニストが、指の練習をしていると思っている時、
実は、
同時に、耳を育てています。

たとえば、
先生に「ここはもっと軽やかに」と、言われたのならば、
いっしょうけんめい弾きながら、
耳を傾けて、「カロヤカさ」を探し始めます。

「カロヤカさ」って、どういうものだろう?
こうすれば、軽くなるかな、
いや、全部の音が聞こえなくなってしまう、
でも、
こうすれば、重くなる、

あちら立てれば、こちら立たずで、
なかなかスパッと、決まりませんが、
いろいろ試します。

そのやりくりの、試行錯誤の時間が、素晴らしのです。
これをやらずに、
ただ、
この速度で、これをミスなしで弾けるように、では、
あまり、上達しません。
指のジムになってしまいます。

指の動きと、
耳の要求を、つなげていく作業は、実は、水面下では、
ものすごいことが、起こっているようです。
筋肉の微妙な使い方、
反射神経、
表現能力、
センスが磨かれる、
耳のピクセル?が増える、
などなど、
つまり、平たく言うと、「耳が良くなる」ということが起こります。

それは、
ピアニストにとって、
ものすごく素晴らしいスキルです。



* まとめ

指の練習をしている、と思っていても、
実は、もっと色々な、すごいことが発達している可能性





 


2021年5月27日木曜日

神経どうしが、手をつなぐ


 先日、テレビを見ていましたら、体操の先生が、
いいことを教えてくれました。

何か新しいことをすると、神経と神経が手をつなぐ、というのです。

神経に手がついていて、
あちらのにも、手がついている。
新しいジェスチャーをすると、
その2つの手が、にぎりあって、つながる。

そして、繰り返し練習すると、
そのつながりが、もっと強くなる、ということでした。

私が小さいときの、ピアノの先生からは、
「繰り返せば繰り返すほど、
神経のつながりができて、
それが、どんどん太くなっていきますよ」という
説明でした。

だいたい、似たような感じですが、

今回のは、手がついていますから、
まるで、「東急ハンズ」のような絵を思い浮かべてしまいます。
なるほど、
そうやって、手のつながりを強くしていこう、と
もっと、さらに具体的にわかったような、
感じがしました。


* くりかえし練習で、神経がつながる


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