2020年11月30日月曜日

「インド式」練習法






































8分音符や、16分音符が、ぞろっと並んでいて、
それを速く弾きたい時。

ゆっくり練習をしたり、
リズム練習をしたり、いろいろやってみます。
それで、大分キレイになるのですが、

やっぱり、なんだか、「もさっ」と聞こえる時。

私は、そんな時、
弾きたい、その音符たちを、
口で、唱えてみます。

例えば、トルコマーチでしたら、
出だしのところを、
「タカタカた、タカタカた、タカタカタカタカタカタカた」と、
口の中で、言ってみます。

それを、ちゃんと、スカッと言えるようになるまで
練習します。
テンポも、上げて。
そして、
それを、もう一度、鍵盤の上で、再現する。

すると、
けっこう、うまく行ってしまうのです。

そのためには、
口の中で、早口言葉を言うように、
ちゃんと、言えるようになることです。

もし、それを、
「タタタタた、タタタタた、タタタタタタタタタタタタた」と言っていますと、
これだと、かなり、もたつきますから、

鍵盤の上でも、もたついたりします。

これは、不思議ですが、
やってみると、わかります。

インドのパーカッションの人たちは、
先生について、毎日毎日、丸一日中、練習するそうですが、
まずは、
口で、リズムをこのように、
「タカタカ」だとか、「ながながながなが」など、
オノマトペで、練習するのだそうです。
それが、うまく言えないうちは、
楽器に触らせてもらえない、ということです。
インド音楽をご存知の方は、わかると思いますが、
そのリズムの複雑さと言ったら、
ものすごいものです。

そのやり方を、ちょっと拝借して、
ピアノに応用して、
練習しています。




Chiyo

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2020年11月28日土曜日

スピードを上げるには


ピアノを弾いていて、テンポを上げるには、
みなさん、どのようにやってらっしゃるのでしょう。

私は、ほとんど、
徐々に、テンポアップして行きます。

たまに、
ゆっくり練習から、そのままアップテンポにする時もあります。
それは、
ゆっくりの時と、
速くなった時と、ジェスチャーがあまりにも違う時です。

それは、
ダンスレッスンの時にも、
同じことを、見ました。
まず、先生は、ゆっくりでステップを見せてくれます。
次に、
すぐに、ノーマルテンポに移ってしまう先生と、
徐々に、テンポを上げてくれる先生とがあります。

私は、
徐々に上げてくれないと、できないことが多いです。

ダンスの種類にもよりますが、
ゆっくり練習ができないダンス、というのも、
あるのかもしれません。

体操だって、
フィギアスケートだって、
ゆっくりでは、できないものがあります。

そのあたりは、
いろいろ試してみると、
おもしろいかもしれません。

いろいろなことを試しているうちに、
思っても見なかったことが、
できるようになった、なんていうことも、
あります。






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2020年11月27日金曜日

テクニック編(親指のくぐらせ方)

スケールや、アルペジオを弾く時には、親指をくぐらせます。

また、戻ってくる時は、親指を軸にして、他の指がまたぎます。

そのやり方は、
文章で説明すると、ややこしくなりますのが、
実際は、シンプルなことです。

さて、
そのやり方に、東西違いがあるのか、ないのか。
フランスに来てみると、
私が日本で習ったやり方と、違うことに、びっくりしました。

フランスでは、
親指をくぐらせるにも、軸にするにも、
手は、動かしてはいけない、というのです。
例の、
手の甲の上に、コインを置いて、スケールを弾く、という
あのやり方の、延長線上にある、やり方です。

私の先生のところでは、動かしても良かったのに!と、
びっくりします。

どちらが、ベストなのか、
読者の皆さんは、お分かりだと思います
省エネ、という見地に立てば、
手首の関節が、ゆるゆるに、なっているのが理想です。

ので、
派手に手を動かすのなら、ムダが、ありますし、
「手を動かしてはいけない」と、固定するのも、
ムダなエネルギーを使っています。


* まとめ

古今東西、省エネが、ベスト












 




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2020年11月26日木曜日

新しいタイプの生徒さん


 これは、アーモンドの実です。
南フランスの駐車場で、見つけたのです。
はじめは、桜か桃の木だと思っていました。
コワイもの知らずの私は、もちろん食しました。
この硬い殻を割って。
おいしかったです!


さて、
新しいタイプ、というのは、正確ではないのかもしれないですが、
動画添削レッスンを始めて、
そういうタイプの方に、私が気がついた、ということです。
そういう方が、けっこう、いらっしゃいます。

私のところにいらっしゃる生徒さんには、
実に、いろいろなタイプがあります。
十人十色と言いますが、まさにそうです。

その中で、
言葉少ない方があります。

ラインや、WhatsApp アプリを使って、
動画をやりとりしていますが、
その時、
あまり、何もおっしゃらない。
そして、
ピアノで、反応なさる。
黙々と(いうふうに見える)、上達なさっています。

ある、フランスの生徒さんの方です。
私が楽譜をお送りしても、
到着したかどうか、よくわからないので、
「着きましたか?」と尋ねれば、

「ウイ(はい)」とだけ、送られてきます。

私は、ぜんぜん、かまいません。
それでいいのです!

人それぞれです。
個性をどんどん出して、
どんどん表現されて行かれますように!






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2020年11月24日火曜日

 三日坊主にならないコツ

毎日、練習しよう、とか、
週に3回は練習しよう、とか、
いろいろ目標を立てて、
スケジュール表も作りますが、
なかなか、うまくいかないこともあります。

だいたい、
まじめな方が多いですから、
「それでも、大丈夫ですよ」と言っても、
なかなか、納得なさらない方もあります。

自由気ままに、弾いてらっしゃる方は、
もともと、ノルマがありませんから、
そういうプレッシャーも、ありません。
いつも、楽しそうに、弾いて、
少しずつ上達もしています。

ズバリ、コツを言ってしまうと、
三日坊主にならないためには、
「反省をしない」です。

もし、うまくいかなくて、そのことで
気分が落ちても、
反省だけは、しない、と決めてしまうのがいいと思います。

気がつくと、
けっこう、続けながら、
やっていけます。

山あり、谷あり、というのが、
人生だと思いませんか。
三日坊主でも、3ヶ月坊主でも、
なんでも、ありです。

 

* まとめ 

反省は、しない



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2020年11月23日月曜日

弾きたくない曲

どうしても、弾きたくない曲、作曲家、というのはあります。

たまに、友人から、
「こんな素敵な演奏があった」と、YouTube のリンクが、
送られてきます。
ほんとうに、すばらしくて、
同感、うれしくなることは多いです。

ですが、
たまに、あ〜、これは、、、と、
数日間、ほったらかしになることもあります。

きのう、
重い腰を上げて、
やっと聴いたのが、ショパンエチュードでした。
実に、すばらしい、感激モノでした。

私は、ショパンの大ファンですし、
エチュードは、最高にすばらしいと思います。
問題は、

それにくっついている思い出が、苦しい、のです。

学生時代に、エチュードで、
自分が苦心した思い出、
まわりの学生が苦心している音、
繰り返し、繰り返し弾く音が、聞こえてくるのです。
ちょっと、辛い思い出です。

コンクールでも、エチュードは必須で、
短い時間で、超ダッシュで弾く、
身体的に、難しいラウンドでした。

ということを、思いますと、

受講生の方が、
たまに、
「私、〇〇が苦手なんです」とおっしゃる時。
これと似たことなのかな、と
想像したりします。

なかなか、そのくっついている思い出は、
とれないですが、
でも、
新たな気持ちで、もう一度、取り組んでみると、
またまた違った景色が見えることも、
あるのかもしれません。

また、
ショパンエチュードを、ひっぱり出してみようか、
どんな気持ちがするか、弾いてみよう、

と思います。





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2020年11月20日金曜日

「もしかしたら 生まれて 初めて」


 動画添削形式のピアノレッスンについて、
受講生の方からいただいた感想を、載せたいと思います。


フランス在住の50代女性、〇〇さんからの、お言葉です。



(以下引用)

***初めてのリモートレッスンですが


音楽の通信教育も良いなと思います

先生の目の前で披露することは 大切な要素だとは思いますが 

その時だけ出来なかったり むしろ 出来てしまったり

その時をクリアすれば良いって言う感覚が強く 

あまり深めないままに終わることが多かったです



宿題方式になるのが 案外良いのでしょうね

ますます怠けるかと思いきや 

自分のやりたい時に詰めて弾く感じになるので 

お稽古日に付け焼き刃のようになるより 良い気がします





***お稽古日までに仕上げることの難しさ 


先生の前でうまく弾けないもどかしさ

などのハードル

これこそが ピアノの上達を妨げたのではと

 今般思った次第です



***先生任せの 褒めてもらう音楽じゃなく 


自分が感じた音楽を生み出してみる 

ということは 楽しいです


ピアノを弾くことが楽しいって 

もしかしたら 生まれて 初めてです 



*********************


ということです。

最後の、


「ピアノを弾くことが楽しいって

もしかしたら 生まれて 初めてです」


というのは、

そばで拝見していて、ものすごく、うれしいです。

「楽しい」って、いいですね。


とても、ご熱心な方で、探求を深めてらっしゃる、

素晴らしいセンスの持ち主です。


その、探求の、たまものです!



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2020年11月18日水曜日

再開ピアニストの方が、おちいる罠


 すべての方が、そうだとは言えないのですが、
再開ピアニストに、よくみられることです。

新しい曲に、どのように、取り組んでいくかという、手順です。

すぐに、弾き始めて、
すぐに、弾けるようになりたい、と、思いますから、
すぐに、
音楽的なことも、技術的なことも、ぜんぶ、
一緒に、進めていく方が多いです。

それですと、
ある程度は、うまくいくのですが、
壁にあたった時、
にっちもさっちも、
いかない状態になってしまうことが多いです。

拝見していて思いますが、
そういう方が、取り入れるといいのは、
音楽性、強弱を無視して
音、リズム、アーティキュレーションだけを、
片手、両手で、単に、mfくらいで弾く、という練習です。

そうやって、
テクニックや、うまく行かない部分をチェックしていく。
そういう練習が、すごく効果あるのだと思いますが、

なにしろ、
音楽性たっぷりの方が多いですから、
そういう練習は、きっと、お辛く感じるのでしょう。

でも、
最終的に、お得なのは、
このやり方から入る、だと思います。
時間の節約になりますし、
音楽的にも、もっと、もっと、いろんな可能性が広がります。

* まとめ

「音楽性ムシ」練習も、取り入れるとお得




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2020年11月17日火曜日

音色のパレット


 フランスでは、すぐに、「音色のパレット」の話が出てきます。
日本でも、そういう表現をするのかもしれません。

つまり、
同じ強弱、フォルテ、ピアノでも、
いろいろな種類の音がある、ということです。

もちろん、
楽器によって、音色の幅があります。
写真の「ピクセル」と同じで、
音色に広い幅がある楽器、というのは、存在します。

それにしても、
先日、「やったー!」と思ったことがあります。
状態の良くない、ズームアプリで、
ある生徒さんのピアノを聞いていた時のことです。

「ちょっと、ちょっと、
そこ、もう少し弱く弾けないかしら」

と、お願いするのですが、
いっこうに弱くならないところがあります。
そこを弱くしたら、立体感が出て、
グッとステキに聞こえるはずなのに。

「もっと、弱く」
「もっと」
「もっと」
「もちょっと」
を、10回くらい、くりかえしてお願いしてみる。

そうしたら、

もうダメか、それほど、このピアノは、
音の幅がないのか、と思い始めた時。
ある瞬間、
弱い音が出たのです!

楽器のせいではなかったのです。
まさに、
ピアニストの腕が、グッと上がった瞬間です。

やったー!と、思いました。
しつこくお願いして、よかった、と
思いました。
素直な生徒さんでよかった、とも思いました。






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2020年11月16日月曜日

年越しソバに、学ぶ

本当かどうか、知りませんが、
年越しソバは、「細く、長く」生きることを願っているのだと、
言われて育ちました。

欲張りな私は、
ならば、
おうどんにして、「太く、長く」生きたいと、思ってしまいます。

ピアノも同じで、
ガンガン弾いて、どんどん上達していきたい、と、
思ってしまいます。
でも、
現実は、なかなかそうもいかないことがあって、
途中で、息が切れてしまったり、
まわりで、いろいろなことが起こって、
思うように、練習ができなくなったりします。

でも、
大丈夫です。

長い目で見れば、
ちゃんと、変化しています。
上達しています。

細いおソバでも、
ぷつぷつ切れた、おそうめんでも、いいですから、
また、ピアノに戻って来ればいい、と思います。

ピアノが好きなことには、
変わりありません。
ピアノを弾きたい、という気持ちは、
ずっと同じです。

それさえあれば、
いつでも、どうにでもなります。

* まとめ

ピアノにご無沙汰していても、大丈夫
弾きたい気持ちは、変わりない








 




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2020年11月14日土曜日

指使いは、どうでもいいのか

きのうは、指使いは、守った方がいい、というお話をしました。
きょうは、その逆のお話をします。
上級者向けの、話です。

楽譜に書いてある指使いは、絶対的ではない、ということです。

じっさい、
版が違えば、指番号も、違ったりします。

また、
女性として、言いますが、
男性の手には良くても、
女性の小さめの手に向いていない、ということもあります。

つまり、
こういうジェスチャーで弾くといいですよ、
くらいの情報だということです。

もし、
ご自分で、もっとぴったりのジェスチャーが見つかったのなら、
それを使えばいいのです。
楽譜に書き入れて、
毎回、そのやり方で弾く。
それで、うまくいくのなら、
それが、ベストです。

どう弾こうと、
聴いている側には、関係ありません。
聴こえてくる音が、なにより大事ですので、
極端に言えば、
右手と左手を逆さまに弾いたって、
ぜんぜん、かまわないのです。

中級〜上級者の方なら、そのあたりを、調節できると思います。

* まとめ

書かれている指番号は、絶対的なものではない
(上級編)




 


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2020年11月12日木曜日

ドビュッシーみたいに

けさは、ある受講生の方から、メッセージを受けました。

表参道のカワイで、グランドピアノを借りて弾きました、
ということです。
Shigeru Kawaiという名器を弾かれたのだそうです。
とてもご満足な様子。
私も、とってもうれしくなりました。

ふだんは、アップライトで練習なさっている方です。
こうして、たまに、
グランドピアノを弾いてみることが、できるなんて、
すばらしいです。
また、ちがった音の響きがして、
ちがったインスピレーションも、湧いてくるのかもしれません。

グッドアイデア!

さて、
そのお話をきいて、
ドビュッシーのことを思い出してしまいました。

ドビュッシーは、
アップライトピアノが好きだったそうです。
その方が、
音色を想像しやすい、というのです。

実際にきこえてくる音に満足するのではなくて、
どんな音色がいいかな、と、
「想像する」のでしょう。

そのことを考えますと、
こんな風に、たまに、別な楽器にさわる、
でも、ふだんは、
いつものピアノで、音色を想像したりする、
という練習のしかたができるのだなぁと、
思ったりしました。

 



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2020年11月9日月曜日

まちがえてもいい、とする

レッスンの時は、もちろん誰でも、まちがえないように、と、
細心の注意をして、弾きます。
それは、オンラインでも、同じです。

私も、ずっと、こうやってきました。
まちがえないように、と、練習もよくしました。

でも、
たまには、
まちがえてもいい、と許可を出すのも、楽しいことです。
だからと言って、
だらだらと、つまらない弾き方をするのではなくて、
もうちょっと、「伝えたいこと」に注目して弾く、という
やり方です。

と言うと、
ふつう、びっくりされます。
でも、
レッスンをする側としては、
それも、意味があるのです。
その方が、どのように弾きたいと思ってらっしゃるのか、
それが、見えてくるのです。

「あぁ、そうなさりたいのですね」。
「でも、あそこが、うまくいかないのですね」

と、
とたんに、解決法が見えてきたりします。

ごちゃごちゃでもいいですから、
どんな風にやりたいか、というのを、
大ざっぱでいいですから、
見せてくださると、
楽しいですし、どんどん進みます。
(これは、動画添削でも、同じです)

こうやって、
一緒に、考えていきましょう。


* まとめ

漠然と、でも、ごちゃごちゃでも、なんでもいいから、
どう弾きたいか、というのを、
ピアノで、伝えてみる


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2020年11月4日水曜日

劇的に、進歩する方法


ひとつ、劇的に進歩するやり方があります。
ちょっぴり行き詰まっている、と感じていられる方は、
試されるといいと思います。

それは、
とてもシンプルです。

スマホで、自分の演奏を録画するのです。
それを、聞く。

ただ、それだけです。
ですが、
けっこう、辛い作業だったりします。
見たくないものを、見なくちゃ、
という感じがするかもしれません。

まぁ、しばらくやっていると、
慣れます。


そして、
そのあと、何も特別なことは、
しなくてもいいのです。
ただ、

「あ、あそこが、やばい」とか
「あそこは、けっこういけてる」などと、
感想を持つだけで、大丈夫です。

それだけで、
かなり、変わります。

ぜひ、試してみてください。
 

 



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2020年11月3日火曜日

譜読みが、むずかしい


フランスのソルフェージュで、昔やっていたことです。
リズムを読むのに、便利なツール。

もしかすると、みなさん、
もう使ってらっしゃるかもしれません。

バトン(棒)を、縦に、鉛筆でつけていきます。

* 速い曲ならば、♩ 一拍ずつ。

* ゆっくりの曲なら、♪ 半拍ずつでもいいです。

リズムが複雑そうだな、と思ったら、
バトンを、譜面の中に書き入れていく

すると、
グッと、拍子の取り方がシンプルになって、
譜読みのスピードも、上がります。

(実を言うと、
今のフランスでは、これをしなくなったので、
譜読み力が、少し落ちてきています)

ためしてみてください。



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2020年10月31日土曜日

ハイヒールでは、弾けない私


 きのう、「ふだん塾」の受講生で、
足の位置を変えたら、
腕が、使いやすくなった、ラクになった、

と、おっしゃる方が、あったので、
うれしく思いました。

ラクになる、というのは、
すばらしいことです。
それこそが、いいテクニックになっている証拠です!

さて、
それを聞いて、思い出すのは、
ハイヒールのピアニストです。
友人なのです。
一緒に、デュオコンサートもします。
彼女は、いつも、ハイヒールでいます。

レッスンをするときも、
コンサートの時も。
そういうバランスが、取れているのです。

一方、
私は、そんなに高いヒールでは、
弾けません。
彼女みたいに、ステキな靴をはきたい、と思うのですが、
ちょっとくらいのヒールなら、大丈夫でも、
彼女みたいに高いのは、アウトです。
絶対、手や腕が自由になれないです。
コンサートの時は、慎重に靴を選びます。

こうして考えると、
足の位置というのは、
手や腕に、影響を与える、ということが、
よくわかります。

指だけで、ピアノを弾くと思っている方。
ちょっと、下半身にも、注目されたら、
グッと弾きやすくなるかもしれません。

何と言っても、
下半身が、「自由の身」であることが、
一番です。


* まとめ 

下半身にも注目してみると、面白いことが
おこるかもしれない





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2020年10月29日木曜日

音の、聞こえ方


 前回のクイズの答えは、
ベートーベンの第五「運命」です。

ハンブルグにできた、新しいシンフォニーホールの、
プログラムの予告だったのです。

もし、
それが、
「ジャジャジャジャーン」と、書いてあったら、
すぐに、「第五」と、わかったはずなのです。

それが、
「ダダダダー」だったのです。
ドイツの人が、第五を、そう歌うのかどうか、
それは、よく知らないのですが。

おんどりが、日本ではコケコッコー!なのに、
フランスでは、ココリコー!なのと、
似たような現象なのでしょうか?

だとしたら、
私は、ショパンを、どう聞いているのでしょう?
フランス人が聞いているのと、
違うのかもしれません。
でも、
どうでもいいような気もします。

そう思って、
もう一度、ベートーベンの第五を、聞いてみることにします。


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2020年10月26日月曜日

クイズ


カンの良い方なら、すぐわかるのでしょうけれど、
私は、そうと気づくまで、
ずいぶん、時間がかかりました。

いったい、これは、何のことでしょう?


*ヒント

コンサートホールの予告のようです。
数年前、ハンブルグ港にて。

答えは、次回に^^




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2020年10月23日金曜日

ミスタッチの、わな


 きのうは、ミスタッチの、なくし方について書きました。

ミスタッチは、ない方が、いい、とだれでも思います。
私も、そう思います。
CDの録音をした時は、
テクノロジーで、ミスタッチを消すように、お願いしたりしました。

さて、
そこが、ワナだとも思います。
私は、自分の録音が、
まるで、ミスをしなかったようにしてしまいました。
種明かしをしてしまうと、
そういう作業をする人は、私だけではありません。

50年前の録音と、
今の録音を比べれば、わかりますが、
ミスタッチが、がぜん、少なくなっています。
そして、
コンサート、ライブ演奏でも、
ミスタッチは、少なくなってきています。

ミスタッチなしで弾くことが、
以前より、大事になってきている、といえます。

理由は、
みなさんの耳が、ノーミスの録音に慣れてしまっているからだと、
思います。
ノーミス要求度が、上がっているのです。
つまり、録音のミスを消しながら、
私は、
自分で自分の首を、しめているようなものです。

「ミスタッチかどうかよりも、
音楽の流れ、感動、を大事にして〜」と、
私のようなピアニストは、
願ったり、ため息をついたり、です。




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2020年10月21日水曜日

他の人の演奏をきく、タイミング

コンサートに行ったり、YouTube などで、他の方の演奏を聴きます。

私は、生の音楽が大好きですが、
それでも、
昔は、黒い、あのレコードを聴きあさりましたし、
CDになってからも、ずいぶん聴きました。

どちらかというと、
クラシック音楽は、YouTube で聴くことは、
あまり、しませんが、
生徒さんなどを見ていて、
やっぱり、これは、便利なすばらしい道具だと思います。
普段から、どんどん聴いて、栄養をつけて、
センスを磨けると思います。

さて、
きょうは、他の人の演奏を聴くタイミングについて、
書きます。

いつ、何を聴いても、いいようなものですが、
ひとつ、ジャマになる時があるように思います。

それは、
ある曲を練習中に、
その曲の演奏を聴く、時です。

もう、あらかた、できあがっていて、
どう表現したいか、
自分は、こうしたいのだけれど、うまくいかない、
という段階になっていれば、オッケーです。

ですが、
まだ、始める時点で、
さぁ、この曲は、みんなどう弾いているのだろう、という
興味で聴くのは、ちょっぴり残念です。

まずは、自分で譜読みをして、
なるべく、作曲者の意図を読もう、という姿勢で、
自分でつくり上げてみる。
いかに、トンチンカンかもしれなくても、
その方がいいと思います。

そして、
そろそろ、こんな感じで納得、という時に、
他の方の演奏を聴く

すると、
あぁ、こういうやり方ができるのか、
これも、いいな、
あれ、これは、ちょっと気に入らない、

などなど、感想が出ると思います。
参考にして、また表現を変えてみるのも、いいです。

「だれかさんのマネ」を目標にするよりも、
自分の感性で、作品に当たっていきましょう。

その方が、ずっと、おもしろいと思いますよ。


* まとめ

今練習中の曲は、他人を参考にするのを、お休みにする。



Chiyo

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