2022年3月25日金曜日

これは、コドモの希望ではない

 

若い生徒さんが、私のピアノのクラスに入学する時、

ほとんどの場合、それは、親御さんの希望です。

そして、
レッスンをはじめて、
お話をしたり、
お話をきいたりしているうちに、
お母さんや、お父さんが、
とっても音楽好きだということが、判明します。

そういう時は、
ちょっとずつ、
ピアノをやってはどうですか、と
おすすめします。
どうせ、楽器は、おうちにあるのですし。

すると、
ほとんどの場合、
特に、お母さんですが、
ものすごい才能をもってらっしゃいます。
とういうことが、判明します。

そして、
今まで、お子さんの教育に、
一生懸命だった、そのエネルギーをつかって、
ご自分の練習に精をだされます。
なかなか、指が思うように動かない、とか、
昔のように、うまく弾けない、とか、
いろいろつまづきますが、

でも、その、
楽しそうなこと!
そして、その音楽センスのよいこと!

さらに、
おまけとして、いいことは、
お子さんが、
なんとなく、うれしそうだということです。
お子さんの方が、進んでいれば、
ちょっぴり優越感をもって、
「お母さん、教えて上げようか」なんて、
誇らしげです。

レベルが同じならば、
一緒に、連弾など、弾いて、
やっぱり、お子さんの方が、
アドバイスしたりしています。
これまた、誇らしげです。
そして、
ますます、練習に精がでるようです。

ある日、
私は、小さなファミリーコンサート、
というのを開いたことがあります。
親御さん、
おねえちゃん、お兄ちゃん、
妹、弟、いとこ、などなど、
そして、
いろんな楽器があつまって、
一緒に、弾きました。
いずれにしても、
若いコドモさんの方が、親御さんより、
なんとなく、誇らしげです。

親御さんは、親御さんで、
若いころにもどったように、
ドキドキして、
やりとげて、
これまた、大満足そうでした。
おすすめして、よかった、と
思ったりしました。




Chiyo

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