2022年3月22日火曜日

モーツァルトは、問題


フランスの音楽教育の場では、なんとなくですが、
若いと、ちやほやされるように思えます。
試験でも、若い人がちょっと上手に弾くと、
「こんなに若いのだから」と、いい点をもらえたりします。

国際コンクールでも、
同じようなスコアの人がいたら、
若い人の方に、注目が集まります。

それは、実は、違反に思えます。
年や、見かけは関係なく、
音だけを聞いて、ジャッジするのが本当だと思うのですが。

まぁ、それはどうでもいいのですが、
もう一つ、問題があります。
フランスでは、一昔前、
モーツァルトの「5歳で作曲」という楽譜がありました。
シンプルな曲が集められた楽譜です。
たぶん、
若いピアノの生徒さんに、気に入ってもらえるだろう、というのが、
出版した人のもくろみだったと思います。

ですが、
私が見た限りでは、
若い生徒さんたちを、よく失望させていました。
「えっ、5歳で、作曲したの?
自分は、もっと年がいってるのに、
これさえも、よく弾けない」となります。

ですが、モーツァルトには、
誰も知らなかった、問題があったのです。
それは、若くして一生を終えなくちゃならなかった、ということです。
35才で終わったのです。
だから、あんなに若い時から、
急いで、
たくさんの曲を作曲しなくてはならなかった、のかもしれないのです。

というのは、
冗談ですが、
逆に言いますと、そんなに先を急いで焦るより、
ストレスを、極力少なくして、
長生きすることを考えた方が、いいと思います。




* まとめ

もっとのんびりしても、いい。








Chiyo

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