2022年3月14日月曜日

ちょっと変な曲が、弾きたい



子どもさんでも、大人の方でも、話をしていると、
「弾きたい曲」というのがあります。

それを、
なかなか言いだせないでいる方もあります。
お話をきいていると、
だんだん、
その曲のことがわかってきます。

とても風変わりに思えることもあります。
人とちがった曲、
とてもマイナーな曲だったりします。
(ゲーム音楽だったり、有名な作曲家の、知られていない曲だったり)

そういえば、
私だって、どこで知ったのかわかりませんが、
スクリアビンという作曲家の曲を、
今でなら、けっこう知られていますが、
あまり知られていなかったころ、
どうしても弾きたくて、弾いていました。

教師としては、
知らない曲で、それが、
ちょっぴり風変わりだと、
はじめは、めんくらいます。
「はい、それは、教育的にあまり意味がないですから、
レッスンでは、やりません」と言ってしまうことは、
できます。

ですが、そこをぐっとおさえて、
その曲をみてみますと、
それが、おもしろい。

曲がおもしろい、というのではないのです。
もちろん、そういうこともありますが、

そうやって、話をきいていると、
生徒さんの世界が、少しずつ、見えてくるのです。
そこが、おもしろい。

このあいだも、
18才の生徒さんが、
さかんに、あるスタイルの曲ばかりを、
きかせてくれるのです。
しばらくして、わかったことは、
テレビのコマーシャルで、いいな、と思うと、
シャザムというアプリで、曲名をさがして、
追求している、ということです。

なるほど〜。
こういうのが、あなたは好きなのね!と、
感心したのです。
あとは、
かんたんです(教師としては)。
耳コピでもいいですし、
やり方は、いろいろあります。

それよりも、
私がおもしろくてしかたないのは、
それぞれ、みなさんが、
いろんな、すごい世界を、見せてくれるということです。

ですから、
私は、よく、
「あなたは、今、なにが弾きたいですか」と
ききます。
あなたの見ている世界を、
ちょっぴり見せてほしいな、という、
テレビなんかよりも、もっとおもしろい、
そんな興味ごころ、からです。




Chiyo

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