2021年1月21日木曜日

耳コピ、九官鳥

私は、ある程度は、耳コピはできますが、
もっともっと、できる人を見ると、「すごいなぁ、私もできたらいいのに」と
思います。
(耳コピというのは、聞いたものを楽器で再現することです)

いつも楽譜をジロジロ見ては、ピアノを弾いているので、
そっちの方が、自然と得意になってしまったのです。
つまり、「目コピ」です。

でも、耳コピは、訓練次第で、上達します。
それができるようになると、
まずは、楽しいですし、
ほかの部分でも、ずいぶん相乗効果があるのです。
暗譜などが、楽チンになったりします。

ピアノ初心者の方でも、
興味ある方は、試されるといいです。

***

1)まずは、
 
童謡でも、
好きな歌でも、
コマーシャルでも、
なんでもいいですから、ワンフレーズ、心の中で歌う。

2)それを、ピアノで、
一本か、2本指で、さがします。

***

それだけです。
最初は、全然トンチンカンになるかもしれませんが、
それは、当然。
さがし続けます。

はじめは、ワンフレーズの半分でもいいです。
ともかく、やってみるといいのです。

私のように、
間違えるのが嫌いな人は、そういう作業を、
恥ずかしがったりしますが、
しかたありません。
人がいない時に弾くか、
電子ピアノなら、ヘッドフォーンをつけて。


この作業を地道にやっていると、
だんだん、できるようになってきます。

レベルが上がったら、
次は、
和音のコピーです。
これは、上級ですが、
これができたらもう、こわいものなしです。
かなり、いい線いっています。



* まとめ

「九官鳥」にをお手本に、訓練



 




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2021年1月20日水曜日

集中力について、その2

先日、集中力が続かない私の話をしましたら、
それについて、反響がありました。
集中が続かなくて、
すぐ、遊びたくなってしまうのは、
どうやら、私だけではないようです。

そして、
思い出したことがあります。
プロの仲間の、練習のし方です。
これは、
お手本とは言えないようなものばかりです。

すぐに、
ごろりと横になって、
電話をかけてくるピアニストもいます。
だらだら、だべったりします。

ずいぶん昔ですが、
コンサートバイオリニストですが、
見ていると、テレビを見ながら、練習していました。
テニスの試合を見ながら。

機械的な指の訓練だったら、
何も、それだけに集中していなくていい、と言っています。
私も、同感です。

そう言えば、
片手でピアノを弾きながら、
もう片方の手で、字を書く、とか、
弾きながら、電話で話す、というのは、
一昔前に教わった、ソビエト訓練法です。
そう言えば、
モスクワの人は、何しろ「電話でおしゃべり」が、大好きなのでした。

ピアニストも、バイオリニストも、
毎日、何時間も練習しますから、
こういうことになっちゃうのだな、と、
うなずいてしまいます。
深く、うなずいてしまいます。


音楽的な流れの勉強をするときは、
こういうのは、無理かもしれませんが、
機械的な訓練だったら、
たしかに、そういうのは、あり、だと思います。



 
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2021年1月19日火曜日

大人になって、始めるピアノ

先日、大人の方から「ピアノを習いたい」という連絡をいただきました。
フランスの地元の方です。
お声からすると、中年くらいの男性。

それが、
機動隊のお仕事を、なさっているそうです。
来週にも、ピアノが来ます、
初心者だけれど、出張でレッスンしてもらえないか、
ということでした。

その、ピアノを習いたい、
1日も早く、というワクワクのお気持ちが、
声から伝わってくるのです。
私も、うれしい!

機動隊員の方、というと、
毎日、ヒヤヒヤするお仕事なのではないかと思います。
特に、今のフランスは、です。
そんな中、ピアノを始めよう、と
思いつかれたようです。

それにしても、
私の知り合いの中には、
機動隊員の方が一人もいないので、
お会いしたいなぁと、興味を持ってしまいました。

残念ながら、
私は出張レッスンを行なっていないので、
がっかりなのですが、

もし、いつの日か、この方とお会いできたら、
いろいろ、インタビューしてしまうと思います。

きっかけは?
弾きたい曲は?
憧れのミュージシャンは?
(ついでに、
毎日、筋肉トレーニングなさっていますか?)
などなど。

こんな風に、
年を気にせず、
新しいことを始められるのは、素晴らしいなと思いました。
人生、まだまだです。
寿命は伸びていますし、
健康になるためのやり方も、よくわかってきていますから、
大人になっても、
いろいろなことを、始められる、ということです。

こちらまで嬉しくなってしまう、ご連絡でした。





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2021年1月18日月曜日

集中力が、続かない

ピアノの練習をしている時、自分の集中力のなさに、
ほとほと、イヤになることがあります。

もし、締め切りが迫っていて、
いついつの日に、これを弾く予定、というのならば、
お尻に火がついた感じになるので、
まぁ、集中は続きます。
それどころか、
時間のたつのが、早すぎて、困る感じです。
できないところを練習していると、
2時間や3時間、あっという間に、たってしまいます。

でも、
そういう時は、焦っている感じがあるので、
決して、いい気持ちではありません。

そうではなくて、ふだん、
じっくり練習している時のことです。
しばらく弾いていると、
お茶が飲みたくなったり、
郵便が来ているかどうか、気になったり、
今日の晩ごはんは、何にしようか、などと、
気になったりします。

そういう自分は、ちょっとイヤなのです。
きっと、もっと集中できる方は、あるのだと思います。

でも、
実は、これで、ずーっとやって来てしまったのです。
まぁ、どなたかに迷惑がかかるわけでもないですので、
このごろでは、あまり気にしないことにしています。

お茶が欲しくなったら、
お茶を飲みに行く。
点線でも、ずっと続けていれば、
長い目で見れば、長い線になるので、
なんとか、なるのではないか、
そんな感じです。



 


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2021年1月16日土曜日

「たて、横」で、聞く

表現力アップシリーズ、その8は、ポリフォニー意識です。

ピアノ曲は、ポリフォニーの曲です。
オーケストラみたいに、いろいろな楽器が一緒に弾いている、
それと似ています。
それを、10本の指で、やってのけてしまうのですから、
なかなかの、仕事です。

さて、
それを聞いて、うまく運転していきましょう。
大まかに言って、
たてと、横と、2つのききかたがあります。

、というのは、
メロディーについていく聞き方です。
たいていは、一番上の声部、ソプラノが歌っています。
たまに、バスのこともありますし、
アルトや、テノールなど内声のこともあります。

いっぺんに全部聞くというのは、むずかしいですから、
まずは、全部弾きながら、
ソプラノや、バスだけを、追って、聞く。

次に、
たてに聞く、をします。
それは、和音を、たてに聞く、ということです。
下の音から始まって、上まで、いくつ音があるかわかりませんが、
それを、バランスよく、弾きましょう。
どこを、どうすれば、よく響くか。
この音は、ぜひ、響かせたい、というのも、
出てくるかもしれません。

たいていは、まず、両はし、
つまりソプラノとバスをくっきり。
あとは、もうちょっと柔らかめに。

練習の時に、
この2つの聞き方を、ちょこちょこっと、
やっておくと、
ずっと立体感が出てきます。
深みのある、音楽になります。


* まとめ

ポリフォニー技術を、高める工夫
「たて、横」




 


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2021年1月15日金曜日

指使いは、魔法使い

指使いを、ちょっと変えただけなのに、グッと弾きやすくなることがあります。
ふだんから、指番号は、めんどくさいなあ〜と思っている人でも、
アラっ、と驚いたりします。

また、
ゆっくり練習の時は、これでいいと思っていても、
テンポを上げたら、きつくなってきた、ということもあります。
そういう時は、もう一度、指使いを見直します。
そして、
また、スムースに行くこともあります。

と、
そんなわけで、
指使いは、けっこう大事な役割をしています。

先日、
オンラインの、フランスの生徒さんで、
「疑問の時は、すぐに指使いを教えてもらえるので、
今ではスマホは、まるで、
『アラジンの魔法のランプ』です」
と、言ってくださった方がありました。
ちょっと嬉しくなりました。

私は、アラジンではありませんが、
「魔法の指使い」を、一緒に考えていきましょう。
スマホを、こすってくだされば、
わりとすぐに、登場いたしますので!



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2021年1月14日木曜日

完成への、近道は

曲をはやく完成したいと思って、演奏動画を見たり聞いたりすることがあります。

もちろん、
ふだんから、憧れの演奏を聞いていることは、
耳やセンスを養うことになります。

それは、とってもいいことなのです。
ですが、
今練習している曲を、一生懸命聞いても、
状況は、そうはうまくいかないこともあります。

一流のシェフならば、
一品を味わって、
「あ、これは、これこれを、こうして作ったのだな」と
わかってしまうことはあるそうです。

でも、
ふつうの人は、
知らないお料理を味わっても、
レシピが、すぐ頭に浮かぶわけでもありません。 
一番、手っ取り早いのは、
レシピを手に入れて、
それに従って、順々にやっていくことです。

それと同じで、
ピアノの曲も、他の人の演奏を聞いても、
やり方は、よくわからなかったりします。
一番の近道は、
楽譜を自分で読んで、
いつもの通り、じゅんぐりにやっていくことです。

皮をむかずに、お鍋に入れてしまって、
煮えたあとで気がづいて、
慌てて皮をむいたりすると、余計に手間がかかります。
それより、
順番に、やっていくのが、
一番はやいと思います。


* まとめ

一番の近道は、いつもみなさんがやっている通り






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2021年1月13日水曜日

ミスタッチに、鈍感になる

どんな人でも、ミスタッチは、イヤでしょう。
先日、YouTube にアップしようと思って、動画をとった時、
ミスタッチが、気になりました。

次に弾く時には、そこをミスしないようにしよう、と
思います。

でも、次に弾いた時は、別なところで、
隣の音を、引っかけてしまいました。

そんなことを考えているうちに、
録音しながら、
一体、自分がどんな曲を弾いているのかも、
わからなくなってきます。

という経験は、何度も、してきていますので、
録音するのは、そのへんで、ストップしました。

そして、
ミスタッチのある録画をアップしました。
この曲を知っている方が聞いたら、
「あ」、と思われるかもしれません。

でも、
私としては、
曲の印象の方を、大事にすることにします。
それにしても、
正直言いますと、
「あ〜、あそこ、気になるな」という気持ちは、
残ってしまいます。


あえて、
ミスタッチに鈍感になることにします。





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2021年1月12日火曜日

テンポルバートは、微妙

表現力アップシリーズ、その7は、テンポルバートについてです。
ロマン派の、特徴の一つです。

これは、中級以上になります。

これを、センス良くできるようになるには、
やはり、ルバートなしのもの(古典ものなど)の経験がある方がいいです。
それなしに、
単に、気分で、テンポを上げたり下げたり、では、
カオスになります。

まず、一曲を通して、
一定のテンポで、弾ける、ということが必要になります。

そのあとで、
そのパルス(拍)を、コントロールして行くと、
うまくできるのです。

仮に、方眼紙が、
ゴムやシリコンでできているとします。
その方眼紙を、引っ張ったり、
縮めたり(そんなことはできませんが)したら、
マス目が、どうなるか。

そんなことを、思い浮かべながら、
パルスを、縮めたり、伸ばしたりしていく、
そんな感じです。

手始めに、
rit. リットが上手にできるように、
練習するのがいいでしょう。
徐々に、ゆっくりして行く、
これをとことん、練習しましょう。

* まとめ

中級の人も、初級の人も、まずは、
rit. リットを練習




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2021年1月11日月曜日

生徒さんから、教わる

教える仕事をしていて、逆に、教えてもらう、ということは、
実は、多いのです。

例えば、
生徒さんを観察していて、
毎日のように「どうして、ここがうまくいかないのだろう」と、
考え続けていますと、
それが、結局、自分のテクニック向上に役立ってしまった、ということ。

その数は、もう、数え切れないほど、多いです。

それから、
もう一つ、レパートリーのことです。
私の知らない分野で、美しい作品があるのを、教えてくださるのは、
生徒さんたちです。

今までに、
例えば、久石譲さんの作品、
それから、日本のビデオゲームの曲など、
たくさんの質の高い作品を、教えてもらいました。

ですので、今では、
いつも私は生徒さんにインタビューをして、
好きな曲、聴いてる曲を、書き留めています。
そして、聴きに行きます。
おまけに、その、楽しいこと!

さて、
今回は、「ふだん塾」の日本の受講生の方に、
素敵な曲を、教えていただきました。

松任谷由実さんの、
「春よ、来い」という歌を、ピアノソロにアレンジしたものです。
歌詞を見ると、
なんだか切なく悲しい曲です。
もちろん、このアレンジも、やり場のない悲しさのある曲です。

いい曲を教えていただきました。
さっそく、私も練習して、弾いていましたら、
こちらの友人が、気に入ってしまいました。
楽譜を貸してください、と頼まれました。
というわけで、この曲は、
フランスにも、伝染しつつあります。

教えるという作業は、
だから、楽しくてたまらないです。


「春よ、来い」→







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2021年1月8日金曜日

100倍以上、お得!

表現力アップについて、お話をしましたら、
1週間で、
フレーズの最後を、dim. する、ということに成功した生徒さんが、
幾人かありました。

私は、とても、うれしいです。
数倍、音楽的になりました。
素敵です。

これができると、
「ちょっと良くなった」ぐらいではありません。
ちょっとのことなのに、これができると、
数倍、良くなります。

まるで、
パーティーに行くのに、

ヘアを整えて、
お化粧して、
素敵なドレスを着たのに、
素敵な靴をはくのを忘れてしまったようなものです。

スリッパのまま、パーティーに行ってしまったようなものです。

これでは、いけません。
用意しておいた、
素敵な靴をはけば、
とたんに、全体が素敵になります。

シックです!
(ここだけの話ですが、
ちょっとくらい、他が手抜きでも、
大丈夫なくらいです!)

フレーズの最後を、ていねいに処理する、というのは、
そのくらい、
数百倍、効果があると思います。

* まとめ

パーティーに行くときは、
素敵な靴をはく



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2021年1月7日木曜日

音色のレンジ

表現力をアップシリーズ、その6は、音色についてです。

どんな方でも、
いろいろな音色を持っています。
まずは、フォルテ、ピアノに始まって、
力強いフォルテ、
温かいフォルテ、など、
種類もあるかもしれません。

右手と、左手に差をつけましょう、と言われて、
左手を弱くした。
その弱さは、ちょっと控えめな、
ベールのかかったピアノかもしれません。

いろいろ、あるわけです。

その音色の種類を増やせば増やすほど、いいのか、と言いますと、
そうとは限りません。

もし、4〜7つくらいしかなくても、いいと思います。

それを、
どこで、どうやって使うか、ということを、
意識していると、おもしろいと思います。

水墨画は、
黒一色で、白い紙に描きます。

そんな感じかもしれません。
黒一色で、いいですから、
濃淡をつけてみます。

メロディは、今、この濃さで行こう、とか、
内声は、この薄さでいいだろう、とか、
このアクセントは、こんな風に鋭い黒、とか。

そんな風に、やっているうちに、
とても立体感が出てくると思います。
単なるdim.でも、
こんなに表現できるんだ、と、
びっくりされるかもしれません。


試してみてください。



* まとめ

絵の具の数は少なくてもいい。
水墨画でいく。



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2021年1月6日水曜日

どう弾きたいか、見えているのに


どう弾きたいか、というのは、だいたいわかっているのに、
どうも、うまく行かなくて、ごちゃごちゃしてしまう時。
表現力アップシリーズ、その5です。

自分の好きな曲ですし、
イメージも、ちゃんとつかんでいる、つもり。
なのに、
どうも、うまく行かない。
どこがダメなのか、わからない。

ということは、あります。

もし、
自分の気が向かない曲を弾いていて、
そういうことが起こるのなら、まだわかります。
そうではなくて、
自分が弾きたい、素敵な曲で、
どういう感じを出したいか、というのがわかっているのに、
どこを、どうしていいのか、
という疑問の時です。


まずは、楽譜に戻るといいです。
いったん、
音楽性をぬきにして、弾いてみます
そして、
いつもの通り、工程をふむ。
片手ずつ、レガート、ノンレガート、ブレスなどを、
よく
そうこうしているうちに、
けっこう、うまくでき上がることがあります。

おもしろいほど、あっけなく解決することもあります。

表現力アップのコツです。


* まとめ

まずは、自分の思い入れを、脇に置いて弾いてみる




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2021年1月5日火曜日

大人ピアノの方に、拍手!

大人ピアノの方の中には、初心者の方と、再開の方があります。

大人になってから始める方、
そして、
大人になって、再び始めたい方、
どちらのケースも、素晴らしくて、私はいつも感激です。
そばで拝見していて、楽しくなります。

どちらの方も、
ともかくモチベーションがすごいです。
はじめの一歩を出された、その勇気はすごい。
でも、
いったん、踏み出してしまえば、こっちのものです。
淡々とやっていれば、必ずどこかに行けます。
お好きな曲を弾けるようになります。

ひとつ、
不思議なのは、
若いころ、「ピアノが嫌いでやめた」という方が、
大人になってみたら、
本当は、
練習するのが大好きだった、ということがよくある、ということです。

再開なされたのですから、
やっぱりピアノがお好きなのです。
それどころか、大好き、なのです。

ですので、
私は、そのころの先生の中には、
ちょっと、きびしい先生もあったのかもしれない、と想像します。
きっと、昭和の先生は、
今とは、ちょっと違うのかもしれません。
でもまぁ、それはもう、過去のことです。

それにめげずに、
戻って来られた方に、拍手!
新たに始められた方にも、拍手!



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2021年1月4日月曜日

ポリフォニーで、遊ぶ

表現力を磨くコツシリーズ、その4は、ポリフォニーを意識する、です。

ピアノは、
一人で、
孤独に、
ソロで、
単独に、弾くことが多いです。

単数だと思ってましたら、
楽器としては、ポリフォニー楽器です。
ポリフォニーとは、複数の音の楽器、という意味です。

その逆は、
フルートとか、サックスなど、
いっときに、ひとつの音を奏でる楽器です。
人間の声も、です。
(モノディックと言います)

さて、
ポリフォニーを意識すると、
演奏に、立体感が出てきます。
べたっとしていた音が、
太い線、細い線、薄い色、濃い色、など、
いろいろ出てきますから、
どこがどうなっているのか、よくわかるようになります。
表現力が増します。

そのためには、まず、

* 右手、左手に差をつける(メロディ/ 伴奏)

* 和音の、上の音だけを(もしくは下の)ちょっと強めに弾く

* 内声の音色を、弱くする

ということを、やってみます。

これだけで、
ずいぶん、かわってきます。

ぜひ、試してみてください。

* まとめ

ポリフォニーで遊ぶと、表現力がアップ




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2021年1月2日土曜日

ペダルで、酒気運転


 表現力を磨くシリーズ、その3は、ペダルについて。

ペダルを踏むと、グッと「音楽的に」聞こえます。
それで、きちんと弾ける人は、ベリーグッド!

いくら弾いても、ある程度以上、どうしても進まない、
という場合は、
ペダルに目をつけます。
ペダルにほろ酔いして、
いい気分で、運転しているおそれがあるからです。

なんでも、まず、手と指でキレイに弾くことを、
目指します。
ですから、ペダルなしで、
まぁ、それはそれは、ボソボソとした音になるかもしれませんが、
レガートはレガート、
ブレスは、きちんと、など、
指でこなします。
ここの練習を念入りにします。

それができた上で、ペダルを加えると、
音質が、グッとリッチになってきます。
いろいろな可能性が生まれてきます。
そこからが、
音楽表現のスタートです。


* まとめ

足使い(ペダル)は、手と指をマスターしたあとに




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2021年1月1日金曜日

お家で、コツコツ、キラキラ

新しい年が、やってきました。
去年は、想像してもみなかった年でした。
そんな風になるなんて、考えてみたことも、
聞いたこともありませんでした。

困ったことが、ふえました。
けれど、その一方で、

家にいることが多くなったせいで、
ピアノと、また、よりを戻された方もあります。
一人で練習なさっている方、
レッスンを受け始められた方、いろいろですが、
ピアノを弾く時間がふえた、というのは、
ウイルスの「おかげ」かもしれません。

ピアノは、
一人で追求していくことの多い種目です。
最終的には、
いろんな人とシェアするのが目的かもしれませんが、
その準備期間は、
孤独で、コツコツやる時間が多いです。

ですので、
これを機会に、ピアノを再開されたのは、
タイムリーです。
これを機会に、ピアノを始められた方も、
タイムリー。
はじめの一歩を出された、その実行力は、すばらしいです!

どうせ、
ピアノは、やっていれば、少しずつ進んでいくのです。
必ず、弾きたい曲が弾けるようになります。
楽しい時間が、待っています。
私が大好きな、
そして、いつも力をもらっている、
独学パワー」で、
コツコツ、だらだら、やっていきましょう。
毎日が、
キラキラを増してくると思います。

ちょっと思ってもいなかった音が、
家じゅうに聞こえてくるかもしれません。
ヘッドフォーンで、
こっそり、楽しむ方も、あります。
こんなことができるなんて、
自分でも想像していなかった、と思う方もあります。

そんな、みなさんのパワーとつながって、
私も、キラキラを増してゆけたら、と思います。

今年もどうぞ、よろしくお願いいたします。




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2020年12月30日水曜日

わかっちゃいるけど、実行できない

ピアノを弾いていて、何が一番つらいかというと、
頭ではわかっていても、実行できない、というような状況です。

「わかっているのだけど、どうしても間違えちゃう」
「譜読みをしちゃえば、あとは楽しいはずなのだけど。。。」
「こういう練習をすればいい、とは知っているけど」
「だれにでもできるらしいけど、私にはムリだから」
などなど。

そういう頭の中のダイアログがなく、
すぐに行動にうつせる人は、幸いです。
あとは、淡々とやっていれば、
ベルトコンベアーに乗ったようなものです、
必ず、進みます。

でも、私には、ムリ、と、
あきらめればいいものの、
でも、心の隅では、私にだって、できるはず、
私にも才能は、あるはず、
いつか、ブレークスルーするはず、と、
悩みます。

そこが、一番つらいところです。
あきらめて、さっさと別なことに取りかかればいいのです。
それができなくて、
いつまでもしがみついています。

そういう時間を、私はずいぶん通過してきました。
そんなとき、
どうやって切り抜けてきたのか、よくわかりませんが、
あとで振り返ると、
ちゃんと切り抜けられてきているようなのです。

一発で解決した、というようなものではありませんが、
ちょっとずつ、
不満足ながら、続けていたら、
ゆるい坂道を登っていた、という感じです。
たまには、ほおっておきます。
また、とりかかって、
だらだらと、やってみます。
少しずつ、ほぐれてくるような気もします。

今、思うのは、
悩めば悩むほど、深みにはまる、ということです。
悩んでもしかたありません。
なんとなく、やっているうちに、
やりすごせます。
大丈夫です。


* まとめ

ダメでも大丈夫





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2020年12月29日火曜日

ピノキオには、できない(手首の使い方)

ピアノ表現力を磨くコツ、その2は、手首の使い方です。

きのうは、フレージングの簡単なやり方をお話ししました。
きょうは、
そのディミニュエンドをする時、どのように弾くか、です。

指だけで、音を弱くすることはできます。
できないことはありませんが、
手首が協力してくれると、もっとラクにできます。

手首を上の方に持っていく。
すると、自然に弱くなります。
その原理を使って、エコモードで、弾きます

そんなことを繰り返しているうちに、
自分のイントネーション(話すときの抑揚)が、
手首で表現できるようになってきます。

人間にしかできない、
柔軟な、手首 & 腕の使い方です。


* まとめ
(ピアノ表現法 その2)
弱くするときに、手首をちょっと上げる





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2020年12月28日月曜日

表現力 その1(フレーズ)

表現力をみがくためのコツ、その1は、フレージングについて。

ここを押さえておけば、大丈夫です。
(逆に言うと、これができないと、「音楽的」から、ほど遠くなります)

フレーズの最後の部分を、ていねいに終わる。

これは、
ディミニュエンドにすれば良いです。
そして、その前に、ちょっとアクセントをつけるといいような音が、
あるはずです。
そこをグッと強調して弾いて、
最後の部分を、弱く終わる。

これは、
気をつけていれば、すぐにできます。

曲の最後だけではありません。
フレーズの最後、です。

ドアを閉めるとき、
バタンとならないように、最後に気をつけるような、
そんな感じです。

* まとめ

一番手軽で、効果的なのは、フレーズの終わり方



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